==================================================================== == T S 1 2 8 G A 2 ( M ) == == Ver.3.10 == == Copyright(C) Sun Corporation,1997 == ==================================================================== このたびはTS128GA2シリーズ用BOD対応ファームウエアをダウン ロード頂きありがとうございます。本ファイルにはBOD機能に関する情報 を掲載しました。 ==================================================================== (1)BOD機能について ==================================================================== 本バージョンでは、BACP/BAPプロトコルの追加、BOD機能の追加 が行われています。BOD機能は128KbpsでのMP接続時に必要に応 じて64Kと128Kの回線切り替えが可能です。 BOD機能はMP接続時でもBACP/BAPプロトコルを使用している場 合のどちらでも使用できます。 また、BOD機能としては次の3つの種類があります。 ●リソースBOD機能 B1+B2チャネルを使って128Kbpsで通信しているときでも、アナ ログポートに接続した電話機を使用することができます。 ※128Kbps通信時にアナログポートで着信を行うためには、NTTと 通信中着信通知機能の契約がされている必要があります。 ●スループットBOD機能 データ通信量に応じて、自動的に64Kbpsと128Kbpsの切り替えを行い ます。 ●マニュアルBOD アナログポートに接続された電話機から64Kbpsと128Kbpsの切り替え を行うことができます。 ==================================================================== (2)BOD機能の使用方法 ==================================================================== ATコマンド AT!Sn リソースBODの設定 n=0 リソースBODを使用しない n=1 アナログ発信時のみリソースBODを使用 n=2 アナログ着信時のみリソースBODを使用 n=3 アナログ発着信ともリソースBODを使用(初期値) AT!Jn スループットBODの設定 n=0 スループットBODを使用しない(初期値) n=1 スループットBODを使用する Sレジスタ S160 スループットBOD時の64K→128K判定実行速度 初期値 50(×100cps) S161 スループットBOD時の128K→64K判定実行速度 初期値 80(×100cps) S162 スループットBOD時の64K→128K判定時間 初期値 10(秒) S163 スループットBOD時の128K→64K判定時間 初期値 80(秒) 電話機からのコマンド **#0## 64Kと128Kの切り替えを行います。 **#1## 現在のデータ量を液晶に表示します。 ※データ通信量が多い場合、電話機からのコマンドは認識されにくいこ とがあります。 ==================================================================== (3)バージョンアップ方法 ==================================================================== 1.「TS128GA」を起動します。 2.使用許諾条件をお読みください。 3.「TS128GA2バージョンアップについて」をクリックして内容をご確認く ださい。 4.バージョンアップを行う場合は「Yes」をクリックしてください。 5.TS128GA2が接続されているCOMポートを選択して下さい。 6.端末速度を設定して下さい。 7.「OK」をクリックするとバージョンアップが始まります。 8.バージョンアップが終了したらTS128GA2の電源を切って下さい。 9.再度、電源を投入すると新しいバージョンで動作します。 ※注意 バージョンアップを行うと、TS128GA2に記憶してある各種設定等が すべて工場出荷状態に初期化されます。バージョンアップ後に再設定して下 さい。 ==================================================================== (4)バグ・フィックス&アップデート情報 ==================================================================== ★★★ ROM Version 2.00 → ROM Version 2.30 ★★★   1.ダイアルイン、サブアドレスのグローバル着信設定後、Window    s95付属のハイパーターミナル等の通信ソフトで回線の切断を実行    するとグローバル着信のパラメータが初期値に戻ってしまう。    ハイパーターミナルで回線の切断処理を行うと端末からAT&Fコマ    ンドを送信してくるので初期化されてしまう。    グローバル着信設定はAT&Fコマンドで初期化しないように変更。    ※)ダイアルイン、サブアドレスのグローバル着信設定はATZ2コ      マンドで初期化されます。   2.自己サブアドレス設定後、ATZ2コマンドを実行するとAT¥Sコ    マンドでのサブアドレスのステータス表示がおかしくなるのを修正。   3.ATコマンドの追加、拡張。    ・3-1     AT$Hn(ダイアルイン番号着信制御の設定 ★保存可)      パラメータ 0:グローバル着信しない (全通信ポート有効)       1:グローバル着信する (全通信ポート有効)   2:グローバル着信しない (データポートのみ有効)   3:グローバル着信する (データポートのみ有効)   4:グローバル着信しない (TEL1ポートのみ有効)   5:グローバル着信する (TEL1ポートのみ有効)   6:グローバル着信しない (TEL2ポートのみ有効)   7:グローバル着信する (TEL2ポートのみ有効)    ・3-2    AT$In(サブアドレス番号着信制御の設定 ★保存可)   パラメータ 0:グローバル着信しない (全通信ポート有効)   1:グローバル着信する (全通信ポート有効)   2:グローバル着信しない (データポートのみ有効)   3:グローバル着信する (データポートのみ有効)   4:グローバル着信しない (TEL1ポートのみ有効)   5:グローバル着信する (TEL1ポートのみ有効)   6:グローバル着信しない (TEL2ポートのみ有効)   7:グローバル着信する (TEL2ポートのみ有効)    ・3-3    AT.Cn(コールウェイティング機能の設定)   パラメータ 0:TEL1 使用しない(初期値)   1:TEL1 NTTコールウェイティング機能有効   2:TEL1 疑似コールウェイティング機能有効   3:TEL2 使用しない(初期値)   4:TEL2 NTTコールウェイティング機能有効   5:TEL2 疑似コールウェイティング機能有効    ・3-4     AT*Cn(アナログポート着信設定 ★保存可)   パラメータ 0:TEL1,TEL2とも着信   1:TEL1のみ着信   2:TEL2のみ着信   3:TEL1,TEL2とも着信しない   4:TEL1優先着信   5:TEL2優先着信    ・3-5    AT!An=m(アナログポート発信者番号通知の設定 ★保存可)   n=1,m=0:TEL1通知しない   n=1,m=1:TEL1契約者回線番号を通知する(初期値)      n=1,m=2:TEL1ダイアルイン番号を通知する。   n=2,m=0:TEL2通知しない   n=2,m=1:TEL2契約者回線番号を通知する(初期値)   n=2,m=2:TEL2ダイアルイン番号を通知する。   ※)m=2の時、ダイアルイン番号(AT$C)が設定されていない時は契約者        番号を通知します。    ・3-6    AT!Bn(データポート発信者番号通知の設定 ★保存可)   パラメータ 0:通知しない   パラメータ 1:契約者回線番号を通知する(初期値)   パラメータ 2:ダイアルイン番号を通知する。   ※)パラメータ2の時、ダイアルイン番号(AT$C)が設定されていない時は契        約者番号を通知します。    ・3-7    AT\\S2(ステータス表示) AT!A,AT!Bのステータス表示 ・3-8 Sレジスタ62(アナログモードの設定) パラメータ 0:TEL1 音声モード 1:TEL1 3.1KHzオーディオ 2:TEL2 音声モード 3:TEL2 3.1KHzオーディオ   4.アナログ電話機設定コマンドの追加   ・発信者番号通知機能設定。   [***00##] 発信者番号通知しない。   [***01##] 契約者番号通知する。   [***02##]ダイアルイン番号通知する。 ※)このコマンドはAT!Anコマンドと同機能です。 このコマンドは不揮発メモリに保存されます。   5.LCR対応     S52レジスタ(ダイアル待ち時間)の単位を1/40秒から1/     20秒に変更。 ★★★ ROM Version 2.30 → ROM Version 2.32 ★★★   1.S25レジスタ(ER許容時間)が正常に動作いていなかったのでパ    ラメータどおり動作するように修正。   2.AT*CコマンドのパラメータをAT&Fコマンドで初期化されない    ように変更。   3.TS128GA2Mでモデムモード時のフロー制御の調整。   4.64KPPPモード/128KMPモードでの通信処理パーフォマン    スアップ。 ★★★ ROM Version 2.32 → ROM Version 2.33 ★★★   1.コマンドモード中にごみデータを受信したときの不具合修正   2.着信転送(内線転送)の動作変更    内線転送手順   1.内線転送有効コマンド   TEL1/TEL2それぞれ独立して設定できます。    有効にする 電話機より **71##    無効にする 電話機より **70##   2.操作手順   TEL1通話中にTEL2に転送する場合(TEL2からTEL1の場合はそれぞ      れTEL1とTEL2を置き換えて下さい。)の操作手順です。    1)TEL1でフッキングをする(キャッチボタンを押す)    2)プップップッというトーンが聞こえますので、[*][0][#]をダ        イアルします。 3)TEL1からは呼出音が聞こえ、TEL2の電話機のベルが鳴ります。 (通話相手側は無音状態となります) 4)TEL2が受話器をあげるとTEL1-TEL2で内線通話状態となります 5)相手との通話を再開させるためには以下のどれかを行います。 TEL2で通話をするとき ・TEL2をフッキングする ・またはTEL1の受話器を置く TEL1に通話を戻すとき ・TEL1をフッキングする ・またはTEL2の受話器を置く 補足:(3)の状態でTEL1の受話器を置くこともできます。 その場合、TEL2が受話器をあげれば、相手と通話ができま         す。また、内線転送は通話中は何度も行うことができます ★★★ ROM Version 2.33 → ROM Version 2.40 ★★★   1.フレックスホン機能の追加   三者通話、通信中転送、着信転送機能を搭載しました。  2.ボイスワープ対応   スティミュラスプロトコロル手順をサポートしました。   ※)ver2.40の詳細は別紙を参考にして下さい。 ★★★ ROM Version 2.40 → ROM Version 2.50 ★★★   1.端末速度230k時のMP通信のパフォーマンスを向上しました。 2.モデム通信時のパフォーマンスを向上しました。   3.サブアドレスの表示不具合修正(AT\S) ★★★ ROM Version 2.50 → ROM Version 2.53 ★★★   1.高速化によるバッファリング修正。   2.TS128GA2でATMコマンドで「ERROR」を返していたの    「OK」と返すようにリザルトを変更。 ★★★ ROM Version 2.53 → ROM Version 2.54 ★★★   1.FAX通信時のハードフロー制御の調整。 ★★★ ROM Version 2.54 → ROM Version 2.55 ★★★   1.ATコマンドの自動認識が230kまで対応。 ★★★ ROM Version 2.55 → ROM Version 2.55B ★★★   1.PIAFS対応(β版)    1.発信時データポート通信方式設定コマンド     AT$P5 ・・・・PIAFSで発信します。 2.ダイアル時通信方式指定      ATD[電話番号]H ・・・・PIAFSで発信します。  例:ATDxxx-xxx-xxxxH 電話番号xxx-xxx-xxxxにPIAFSで発信します。    3.PIAFSで着信要求があった場合     通信方式は自動識別です。自動着信設定時は着信します。これが      設定されていない場合は[RING]が端末に表示されます。 発着信時のメッセージ内容設定を「ATW1」に設定した場合は端末      に以下の内容を表示します。 RING   ADDRESS xxxxxxxxxx ←相手の電話番号 PROTOCOL PHS-PIAFS 32000bps 4.PIAFS通信中の液晶表示 プロトコル部分に「PHS-PIAFS」と表示します。 5.ステータス表示「AT\\S0」 発信時通信方式がPIAFSで設定されている場合。      通信モード(AT$P) PHS-PIAFS と表示されます。 6.V.42bis(データ圧縮)について   PIAFS仕様でオプション扱いになっているV.42bisデータ圧縮)に      は対応していません。着信時に相手側がV.42bisを要求してきた      場合にはPIAFSのネゴシエーション手順に従って相手側と自動交      渉を行い、圧縮なしでの通信を行います。 ★★★ ROM Version 2.55B → ROM Version 2.55B2 ★★★   1.ニフティサーブ ROAD7に接続できるように修正。   2.通信中の連続CRCエラーによる再同期確立性能の向上。   3.PIAFSモジュールの高速化。 ★★★ ROM Version 2.55B2 → ROM Version 2.55B3 ★★★ 1. PIAFS通信中の連続CRCエラーによる再同期確立性能の向上。 ★★★ ROM Version 2.55B3 → ROM Version 3.00 ★★★ 1.β表示をなくした。(2.55B3ベースのPIAFS製品版) ★★★ ROM Version 3.00 → ROM Version 3.01 ★★★ 1.VideoTex網対応 ★★★ ROM Version 3.01 → ROM Version 3.02B4 ★★★ 1.PIAFSで非同期PPPフレーム送信時のスループット向上。 ★★★ ROM Version 3.02B4 → ROM Version 3.10 ★★★ 1.BOD機能の追加(上記参照) 2.内蔵モデム使用時のダイアルコマンドに[,]を使用することに よって、VideoTex網等へDTMF信号を利用した発信動作を行う。 (例)VideoTex網であれば ATD166,xxxxxx[ret] 3.R,Gダイアルオプション追加 ATDxxxxxR:64K PPPで発呼します。 ATDxxxxxG:128 MPで発呼します。 4.内線転送設定コマンドの追加、ステータス表示(AT\S)にも追加 AT.Hn :内線転送の設定をします。 n=0 :内線転送を使用しない n=1 :TEL1のみ内線転送を使用 n=2 :TEL2のみ内線転送を使用 n=3 :TEL1,TEL2とも内線転送を使用 5.フレックスホン、内線転送の設定を保存されるように修正。 6.StarFax(ver1.07)での動作不具合修正。(TS128GA2Mのみ) ※StarFaxより送信を行った後の最初の着信は初期化コマンドの関 係により、正常に動作致しませんが、2度目よりは正常動作いた します。 StarFaxで着信モードで御使用になる場合はTS128GA2M(MODEM[着 信許可])を選択した上で、環境設定−モデム設定−詳細設定− モデムイニシャルコマンドに*C6を追加してください。 ★★★ ROM Version 3.10 → ROM Version 3.12 ★★★ 1.64K時のLCPネゴシェーション処理改善(OCN+Mac対策) 2.AT*B5コマンド追加 128KMP以外で着信する(認証方式にPAPが使えない時のため) 3.アナログポート着信履歴追加 AT%M 表示 AT%M=/ 消去 AT%M=n n=1 : 通信中でなければDTEに着信番号を表示する。 n=0 : 着信番号表示モード解除 4.モデム使用時にダイアル番号長をトータルで40桁まで有効にした。 ==================================================================== (5)お問い合わせ先 ==================================================================== サン電子株式会社SCC事業部ユーザーサポートセンター 〒483 愛知県江南市古知野町朝日250 電話: 0120−863810 FAX:0587−55−3308 電子メール: info-scc@sun-denshi.co.jp