「SIMてんびん」説明書 1.はじめに  千葉県印旛郡2部会小学校理科研究部の「上皿てんびんの使い方」を見せていただきま した。この作品は、CD−ROMに焼き付けられており、きれいなグラフィックがふんだ んに使われたものでした。また、オーサリングソフトを使った作品でもあり、今後の動き を先取りしたものといってもよいものでした。  ところで、この作品に刺激されて作ったのが、「SIMてんびん」です。てんびんの分 銅の置き方と分銅の計算の方法の2点に重点をおいて作成してみました。ですから余分な 装飾はいっさい省きました(手抜き!)。  また、これは、私の個人的な考えになりますが、演習形式にはなっていません。このソ フトの名前が示すようにあくまでもてんびんのシミュレーションです。分銅を置いて釣り 合った後解答を入力するボックス等は出てきません。教師不在の授業を避けるためと教師 と生徒(児童)とのふれあいを深めるためです。(あと、私の能力不足!??) 2.動作環境 ・WIN3.1以上が動作するパソコン。(256色以上) ・「filly」が組み込まれているか、「filly」のランタイムがある。  バージョンは、1.73以上がよい。 (「filly」は、ともゆき氏が作ったマルチメディアオーサリングツールです。) 3.「SIMてんびん」について  上皿てんびんは、直接触れて操作するのが当然一番良い方法です。しかし、使い方の説 明などの事前の指導の時など言葉だけのものになりがちです。また、上皿てんびんの台数 など制限があり、1人1台とはなかなかいきません。そこで、分銅の置き方と分銅の計算 方法の2点に的を絞ったシミュレーションソフトを作り事前指導に活用すれば、てんびん を使うときの手助けになるのではないかと思い作成しました。 作ったとは言え、次のような点で満足のいくものにはなっていません。 (1)分銅と物体がうでの動きにつれて上下しない。 (2)うでの動きが不自然。 (3)グラフィック等がきたない。 (4)演習的な要素がない。 (5)変数は整数型を使っているため内部的には実際の分銅の重さに10をかけた数字を    使っている。 以上です。これは、すべて私のスキル不足・時間不足・根気不足が原因です。(実力無し) とはいえ、分銅やおもりをドラック&ドロップできたのでこの点では満足しています。 (綿100号さんのおかげです!!) 4.「SIMてんびん」の組み込み方 (1)適当なディレクトリにSIMてんびんの全てのファイルを解凍してください。 (2)「SIMTEN03.TFY」がシナリオです。 (3)fillyがあるときは、ファイルマネジャーで(2)のファイルをダブルクリッ    クすれば始まります。アイコンとして登録してもいいのでは? 5.「SIMてんびん」の使い方 (1)起動すると上部に、おもりを置くところと分銅を置くところ、中間にてんびんのよ    うなもの(^^;;、下部に分銅(緑○)とおもり(赤○)が出てきます。 (2)分銅やおもりをドラック&ドロップして上部のおもりを置く部分や分銅を置く部分    に持っていってください。中間のてんびんが上下します。 (3)終了するときは、右ボタンをダブルクリックしてください。 ^^^^^^^^ 6.「SIMてんびん」の仕様(…と書いていいのか?)  てんびんの動きは、てんびんの傾きの絵をMoveCastしているだけです。どこでチェック しているかというと分銅やおもりをドラックして左ボタンを離したときです。この時、左 右の重さを比較しててんびんの傾きをMoveCastします。 7.履歴 ・1996.10.7 「SIMてんびん」を思いつく。バージョン0.1完成 ・1996.10.8 バージョン0.2完成 ・1996.10.9 バージョン0.3完成 8.謝辞 ・素晴らしいマルチメディアオーサリングツール「filly」を提供してくれる「とも  ゆきさん」に感謝します。 ・D&Dについて、貴重な意見とシナリオを提供してくれた「綿100号さん」に感謝し  ます。