■1.0c2バージョンアップの概要  今回のTeX for Windowsのバージョンアップは、WSPで作成した差分ファイルで 配布されます。WSPは、差分ファイルの作成と、アップデートを効率良く行える 大変にすぐれたソフトウェアです。  バージョンアップ作業を始める前に、“wsp.com”を環境変数PATHで指定した ディレクトリにコピーし、どのディレクトリからでもwspを実行できるように しておいてください。 ※WSPは、amaproワキチ(和田浩一)氏によって作成された差分作成・更新プロ グラムです。 ※WSPの詳しい使用法については、付属のドキュメントwsp.docをご覧ください。 ここでは、WSPを使用したバージョンアップの手順を簡単に説明します。 ※WSPのプログラムは、CD-ROMの WINTEX\WINTEX03 ディレクトリに収録してい ます。 ■ WSPを使ったバージョンアップの方法  ここでは、オリジナルのファイルが“abc.exe”、差分ファイルが“abc.wup” であるとします。  まず、オリジナルのファイルと差分ファイルを同じディレクトリにおきます。 次に、差分ファイルを指定して、wsp.comを実行します。 X> wsp abc.wup ...  この操作でバージョンアップされた“abc.exe”が生成されます。オリジナルの ファイルは“$bc.exe”のように先頭の1文字が“$”に変更されて残ります。 ■ ファイルの更新の前に ファイルを更新する前に、EXEファイルの日付を確認してください。このバー ジョンアップは、1.0c(wpitex.exeとwpvtex.exeは1.0c1)が対象です。それ以前の バージョンをお使いの場合は、最初に1.0a(1.0)->1.0b、1.0c->1.0c1のバージョ ンアップを行ってください。 モジュール名 日付 バージョン BWPITEX.EXE 95-03-24 1.0c BWPVTEX.EXE 95-03-24 1.0c WINMKIDX.EXE 95-03-24 1.0c WINTEX.EXE 95-03-24 1.0c WPITEX.EXE 95-05-24 1.0c1 WPVTEX.EXE 95-05-24 1.0c1 WINTEX32.EXE 95-03-24 1.0c ※WINTEX.EXEの日付に関するお詫び  TeX for Windowsの「第1版第7刷発行」、「第1版第8刷発行」に付属するフロッ ピーディスク、CDR-ROMに付属するインストーラには、不具合があり、インストー ルしたWINTEX.EXEの日付が94-03-24になることが明らかになりました(バージョ ンは1.0cですので、ご安心ください)。  そのため、WSPでこのモジュールをバージョンアップをする際に、エラーが発生 します。そのような場合は、WSPを使用する際に下記のように“-t”オプションを 指定してください(“-t”オプションは元のファイルの日付を無視するオプショ ンです)。 X> wsp -t wintex.wup ^^  ご迷惑をおかけしたことをお詫び申しあげます。 ■ ファイルの更新  最初に差分ファイルを、元のファイルがあるディレクトリにコピーし、そのディ レクトリでwsp.comを実行します。  たとえば、wpvtex.exeを更新する場合は、次のように行います。    (1)今回、配布された差分ファイルwindvi.wupをTeX for Windowsの ディレクトリの“bin”ディレクトリにコピーする。 (2)アップデートを行う。   X:\WINTEX\BIN> wsp wpvtex.wup ... (3)windvi.exeのタイムスタンプが95-12-01になっていることを確認する。 (4)必要がなければ、$indvi.exeを削除する。 1996年1月30日 株式会社インプレス インプレス・ラボ