漢字Talk7.5.5環境では、インターネットに接続するのにTCP/IPを使う。機種によっては、例外的にMacTCPを使う場合もあるが、それについては後述する。
コントロールパネルからTCP/IPを起動すると設定画面が現われる。ここでインターネットの「経由先」を選択する。
漢字Talk7.5.3や7.5.5へアップグレードしたPerforma 5200、5300、6200、6300、では、インターネットに接続するのにTCP/IPではなく、MacTCPを使う。
まず、コントロールパネルからMacTCPを起動し、MacTCPの設定をしておく。そして、TCP/IPの場合と同じように、PPPソフトウェアで接続先の情報やモデムの動作環境などを設定しておく。
OpenDocをインストールする作業はきわめて単純。CD-ROMに収録されているインストーラを実行すればよい。「インストーラ」というアイコンをダブルクリックするとOpenDocのインストーラが起動する。OpenDocをインストールしたら、今度はCyberdogの番だ。こちらもインストーラが収録されているので、それを実行すればよい。
CyberDogツアーは、WWWや電子メール、ネットニュースなど、Cyberdogがサポートするさまざまなインターネットサービスを利用するための拠点となるものだ。絵画模様の各アイコンボタンがそれらの機能の入り口になっている。ただし、これらを利用する前に、Cyberdogの初期設定をしておかなければならない。ツアーウィンドウが開いているときに、メニューバーの「編集」メニューから「Cyberdog初期設定」を選択する。すると、「Cyberdog初期設定」ウィンドウが開く。このウィンドウの左側のフィールドから項目を選択して初期設定を行なう。例えば、WWWについての設定は、左側のフィールドで「Web」をクリックし(その右側の項目が切り替わる)、設定するわけだ。
Cyberdogでwwwを利用するには、ツアーウィンドウ内の「Explore」をクリックする。CyberdogのWebブラウザが起ちあがる。他のURLのWebページに移動するには、ウィンドウ上部の「ロケーション(URL)」フィールドにアドレスを入力する。また、Cyberdogの初期設定でコントロールを表示するように指定した場合は、ウィンドウ左上のポップアップメニューから移動前のWebページに戻ることもできるし、右上の矢印ボタンで前後のWebページに移動することもできる。
Exploreで気に入ったWebページが見つかったら、URLアドレスを登録してみよう。Cyberdogは「ノートブック(Notebook)」という名のOpenDoc書類に登録する。Cyberdogの初期設定の「一般」項目で、「標準ノートブック」(Cyberdogに標準に用意されている)が設定されていれば、「Cyberdog」メニューの「ウィンドウ」から「標準ノートブックを表示」を選択することで、アドレスの一覧が表示される。ノートブックはURLアドレスだけでなく、電子メールアドレスやFTP、Telnetのサーバーアドレスまですべて一元的に管理できる。
Cyberdogの電子メール機能は「Mail」、ニュースリーダーは「News」だ。これらを使うためには、当然のことながらメールサーバーやニュースサーバーの設定が必要となってくる。次にその解説をしよう。
「メール/ニュース」メニューの「メール&ニュース設定」を選択し、表示されるダイアログで、メールサーバーやニュースサーバーなどを設定する。設定項目は、他のアプリケーションのものとほぼ同様なので、迷うことはないだろう。自分の使用しているプロバイダーのサーバーに合った設定を行なおう。
設定が終わったら、さっそく電子メールのやり取りを行なってみよう。ツアーウィンドウで「Mail」をクリックすると、Cyberdogでメールをやり取りするための「メールトレイ」ウィンドウが表示される。メッセージを作成してメールを送信するには、「新規」ボタンをクリックする。メッセージ作成画面が現われたら、メッセージの「主題」、「宛先」、そしてメッセージの内容を作成し、添付書類があれば「同封」ボタンでファイルを指定する。そして「すぐに送信」ボタンをクリックすれば、メッセージが送られる。メッセージのフォーマットとしては、「RTF(MIME)」を指定しておけば、絵入りのカラフルなメッセージを作成、送信することができる。通常は、プルダウンメニューから「標準テキスト」を選択しておいて、プレーンなテキストのみのメッセージを送信するほうが安全。
さて、メールを受け取るには、「メールトレイ」ウィンドウで「チェック」ボタンをクリックすればよい。すると、メールサーバーへのアクセスが始まり、メールが新たに来ていれば、それを「イントレイ」に格納する。「イントレイ」に入ったメールは、ダブルクリックで中味を見ることができる。
ツアーウィンドウで「News」をクリックすると、「News Groups」ウィンドウが表示される。ここには、先に登録しておいたニュースサーバーが表示される。デフォルトで登録されている「cyberdog.apple.com」については、そのニュースグループも表示される。新規に追加したニュースサーバーについては、その名前をダブルクリックすると、ニュースグループを登録するかどうかを聞いてくる。「実行」をクリックすると、ニュースグループの登録が始まる。
Cyberdogには、インターネットに加えてAppleTalkネットワーク経由でAppleShareサーバーや共有フォルダにアクセスする機能が付け加えられている。いわばセレクタの機能をCyberdogに持たせたようなものだが、これにより、リモートマシンにインターネット感覚でアクセスできるようになっている。