インストールおよび移行の手引き

この「インストールおよび移行の手引き」には以下の情報が記載されています。

このガイドの PDF 版も、pdf ディレクトリーに入っています。pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。 

VisualAge for Java についての情報の入手方法

VisualAge for Java の固有のコンポーネントおよび機能に関する詳細情報は、このファイルには含まれていません。これらの情報については、製品のリリース情報を参照してください。リリース情報にアクセスするには、「スタート」->「プログラム」->「IBM VisualAge for Java for Windows V4.0」->「リリース情報」と選択します。すべての言語の場合において、リリース情報は製品 CD に含まれています (これらの情報は、インストールすると参照できるようになります)。あるいは、Web サイト http://www.ibm.com/vadd でも参照できます。

このファイルには、VisualAge for Java の使用方法に関する情報は含まれません。使用方法については、「ハロー! VisualAge for Java」およびオンライン・ヘルプを参照してください。オンライン・ヘルプの一部はまとめて PDF にドキュメント化しています。PDF は、Adobe Acrobat Reader (http://www.adobe.com/ で入手可能) で表示や印刷することができます。PDF はすべての言語に対応しているわけではありません。PDF ファイルは、pdf ディレクトリーに入っています。pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

それぞれの PDF ファイルの内容については、PDF の索引 (「ハロー! VisualAge for Java」にあります) を参照してください。またオンライン・ヘルプには、インターネットで入手できる VisualAge リソースへのリンクを紹介している『Web リソース』セクションが含まれています。

VisualAge Developer Domain (VADD) Web サイトでは、技術情報、チュートリアル、サンプル、および FAQ が提供されており、VisualAge for Java のサポート情報および最新の製品情報を簡単に入手することができます。このサイトでは、VisualAge for Java 開発ツール、およびアプレットとサーブレットの開発を補助するための再利用可能 Bean、ウィザードおよびツールキットがダウンロードできます。詳しくは、http://www.ibm.com/vadd を参照してください。このサイトから、今後の VisualAge for Java のリリースで提供してほしい機能を要求することができます。

VisualAge Developers Domain にすでに加入している場合は、再登録の必要はありません。 現行の ID およびパスワードを使用して、最新情報の入手や、コードの更新ができます。新規ユーザーの場合は、受信したボックス (またはメディア・キット) に加入番号があります。VisualAge for Java を購入されたユーザーで、加入番号がない場合は、IBM(R) 営業担当者にご連絡ください。

VisualAge for Java の製品ホーム・ページは、
http://www.ibm.com/software/ad/vajava (英語)
http://www.ibm.com/jp/software/ad/vajava (日本語)
にあります。

目次

パート A: VisualAge for Java プロフェッショナル版

1.0 前提条件
2.0 インストール
      2.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストール
      2.2 初期インストール後の追加コンポーネントのインストール
      2.3 Windows(R) 2000 でのインストールの考慮事項
      2.4 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 のインストール
3.0 旧バージョンの VisualAge for Java からの移行
      3.1 VisualAge for Java バージョン 3.5 または バージョン 3.5.3 からの移行
      3.2  VisualAge for Java バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters からの移行
4.0 判明している問題と制限
      4.1 インストールでの制限と判明している問題
      4.2 アンインストールでの制限と判明している問題

パート B: VisualAge for Java エンタープライズ版

1.0 前提条件
      1.1 一般の前提条件
      1.2 コンポーネント特有の前提条件
2.0 インストール
      2.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストール
      2.2 初期インストール後の追加コンポーネントのインストール
      2.3 VisualAge for Java チーム・クライアントのインストール
      2.4 スタンドアロン・リポジトリーを持つクライアントのインストール
      2.5 Windows(R) 2000 のインストールおよび使用上の考慮事項
      2.6 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2
3.0 旧バージョンの VisualAge of Java からの移行
     3.1 旧バージョンの VisualAge for Java からの共用リポジトリーの移行
4.0 判明している問題と制限
      4.1 インストールでの制限と判明している問題
      4.2 アンインストールでの制限と判明している問題

パート C: チーム・リポジトリー・サーバー (EMSRV)

1.0 前提条件
      1.1 サポートされるプラットフォーム
      1.2 TCP/IP
      1.3 NetWare 4.x で EMSRV を実行するために必要な Novell パッチ
      1.4 Solaris で EMSRV を実行するために必要な Solaris パッチ     
      1.5 サポートされるファイル・システム   
2.0 インストール
     2.1 EMSRV for Windows (R) のインストール
             2.1.1 Windows レジストリーでの EMSRV のサービスとしてのインストール
     2.2 EMSRV for NetWare のインストール 
     2.3 EMSRV for OS/2 (R) Warp のインストール
     2.4 EMSRV for AIX のインストール
     2.5 EMSRV for HP-UX または Solaris(TM) のインストール
     2.6 EMSRV for Linux のインストール
3.0 移行
      3.1 EMSRV のバージョン 6.x あるいは 7.0 からバージョン 7.1 への移行
4.0 チーム開発の準備
      4.1 チーム・サーバーの準備
      4.2 クライアント接続のテスト
      4.3 リポジトリー・ユーザー・リストへのユーザーの追加
5.0 制限と判明している問題
      5.1 帯域幅が狭く待ち時間が長いネットワーク接続でのパフォーマンス
      5.2 TCP/IP 接続の制限事項
      5.3 突然切断された接続の検出
      5.4 異なるバージョンの EMSRV と EMSRV ユーティリティーの交換
      5.5 PAM の制限
      5.6 非 ASCII 文字を含むパスワードは EMSRV での認証に使用できない
      5.7 日本語版の NetWare 実行時にメニューとウィンドウが文字化けする
      5.8 EMADMIN は保管されたリソース・ディレクトリーをコピーしない

パート D: コンポーネント特有の移行情報

1.0 CICS(R) トランザクション・サーバー  * +
2.0 データ・アクセス Bean
3.0 データ・アクセス・ビルダー * +
4.0 EJB(TM) 開発環境 +
5.0 エンタープライズ・アクセス・ビルダーおよび E- Connector +
6.0 Enterprise Toolkit for AS/400(R) +
7.0 Enterprise Toolkit for OS/390(R) +
8.0 Enterprise Toolkit for Workstations * +
9.0 外部バージョン管理
10.0 IDL 開発環境 +
11.0 統合開発環境
12.0 JSP/ サーブレット開発環境
13.0 移行アシスト *
14.0 パーシスタンス・ビルダー +
15.0 RMI アクセス・ビルダー * +
16.0 ビジュアル・コンポジション・エディター
17.0 サーブレット・ビルダーおよびサーブレット・ランチャー  * +
18.0 Swing クラス
19.0 XMI ツールキット +

* これらのコンポーネントは VisualAge for Java バージョン 4.0 ではサポートされていません。

+ エンタープライズ版のみ

パート E: 一般情報

1.0 プロジェクト・リソースの取り扱いとリソース管理
2.0 OS/2 および AIX からの移行
3.0 J2SDK v.1.2.2 での新たなセキュリティー制限
4.0 新しい外部バージョン管理ツール (外部 SCM ツールに代わるもの)
5.0 VisualAge for Java でのサードパーティー ORB の操作
6.0 追加フィーチャ CD の内容

付録

付録 A: データ・アクセス・フィーチャーの比較

パート A: VisualAge for Java プロフェッショナル版

A.1.0 前提条件

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、以下のハードウェアおよびソフトウェア前提条件があります。

Websphere アプリケーション・サーバーを DB2(R) および VisualAge for Java と並行して実行したい場合は、最低 512 MB をお勧めします。

* : VisualAge for Java は、Logitech スクロール・マウスをサポートしていません。 マウスに対してスクロール・アクションを再マップするドライバーで Logitech マウスを使用すると、スクロールしようとしたときにシステム・エラーが発生します。 

A.2.0 インストール

このセクションには、VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストールに関する情報を記載しています。
重要: 旧バージョンの VisualAge for Java から移行する場合は、バージョン 4.0 をインストールする前に、セクション 3.0 を参照してください。Windows 2000 でのインストールに関する情報については、セクション 2.3 を参照してください。

判明している問題と制限については、 README (製品 CD の README ディレクトリーにあります) も参照してください。 

A.2.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストール

製品をインストールする前に、以下のことを確認してください。

VisualAge for Java を Windows Millennium Edition にインストールしようとすると、その環境のスペースを増やすようにというプロンプトが出されます。インストールする前に、以下に示すステップを実行しておかなければ、 VisualAge for Java Help System は正常に機能しません。環境のスペースを増やすために、以下のステップを実行してください。

  1. インストール画面を終了する。
  2. Windows エクスプローラを開く。Windows のディレクトリー (たとえば、C:\Windows) を表示する。
  3. Command.com を右マウス・ボタン・クリックし、そのポップアップ・メニューから「プロパティー」をクリックする。「メモリ」タブをクリックする。
  4. 環境変数の初期サイズ」ボックスで、初期環境を 4,096 バイトに設定する。「OK」をクリックする。
  5. Windows エクスプローラを閉じる。
  6. コンピューターをリブートする。
  7. VisualAge for Java のインストールを再び開始する。

A.2.1.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 の製品 CD からのインストール

  1. CD-ROM を CD ドライブに挿入する。旧バージョンの VisualAge for Java から移行する場合は、インストール手順を実行する前に、「旧バージョンの VisualAge for Java からの移行」(この資料のセクション 3.0) を参照してください。
  2. システムで自動実行が使用不可にされている場合は、CD ドライブのルートから setup.exe を実行する。
  3. 製品のインストール (Install Products)」を選択する。「VisualAge for Java のインストール (Install VisualAge for Java)」を選択して VisualAge for Java のインストールを開始します。VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーのインストールの詳細について A.2.1.1.1 を参照してください。
  4. そのあとは、画面の指示に従う。
  5. VisualAge for Java IDE を開始する。

自動インストール
VisualAge for Java バージョン 4.0 を自動インストールするには、以下のコマンドを ivj40\setup ディレクトリーから実行します。

setup /s /v/qn

VisualAge for Java は、c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java のデフォルト・ディレクトリーに自動的にインストールされます。

別のディレクトリー (たとえば d:\IBMVJava40) に自動インストールするには、次のコマンドを ivj40\setup ディレクトリーから実行します。

setup /s /v"INSTALLDIR=\"d:\IBMVJava40\" /qn"

ここで d:\IBMVJava40 はインストール先のディレクトリーです。

A.2.1.1.1 分散デバッガーの製品 CD からのインストール
VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーをインストールする必要があります。分散デバッガーをサポートしているオペレーティング・システムは、Windows、AIX、OS/2、HP-UX、Solaris、Linux、および Linux/390 です。以下に、オペレーティング・システムごとのインストール方法を説明します。分散デバッガーのファイルはすべて、製品 CD の Debugger ディレクトリーにあります。

分散デバッガー for Windows

  1. setup.exe を実行し、「製品のインストール (Install Products)」を選択する。分散デバッガーをインストールするには、「分散デバッガーのインストール (Install Distributed Debugger)」を選択する。
分散デバッガー for AIX  
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. idebug.tar.Z をインストール・メディアから空のディレクトリーにコピーする。
  3. その空のディレクトリーにディレクトリーを変更する。
  4. uncompress idebug.tar.Z コマンドを発行して、idebug.tar.Z ファイルを圧縮解除する。
  5. tar -xvf idebug.tar コマンドを発行して、idebug.tar からインストール・イメージを抽出する。
  6. root として、 installp -ac -X -V2 -g -N -d idebug コマンドを発行する。
  7. また、smitty install_latest コマンドで SMIT を使用することもできる。

分散デバッガー for OS/2

製品 CD の Debugger\OS2 サブディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

分散デバッガー for HP-UX

前提条件: 
インストールおよび Java のデバッグには、Java version 1.3 が必要です。

  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. install.class をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、cd /tmp/idebug というコマンドを発行します。
  4. root として、java install.class コマンドを入力する。
分散デバッガー for Solaris  
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. dbgsetup および idebug.pkg をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、 cd /tmp/idebug というコマンドを発行する。
  4. chmod +x dbgsetup コマンドを実行して、「dbgsetup」実行可能ファイルを作成する。
  5. root として、./dbgsetup idebug.pkg コマンドを入力して、デバッガーをインストールする。

分散デバッガー for Linux 

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.i386.rpm

コマンドを入力して、デバッガーをインストールします。

分散デバッガー for Linux/390 

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.s390.rpm コマンドを入力してデバッガーをインストールします。

分散デバッガー for OS/390

  1. 分散デバッガー for Windows をインストールする。
  2. Windows のベース・インストール・ディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

A.2.1.2 VisualAge for Java バージョン 4.0 の電子イメージからのインストール
ダウンロードにかかる時間を短縮するために、 VisualAge for Java プロフェッショナル版 (Windows 版) バージョン 4.0 の電子イメージはいくつかのパーツに分割されています。

A.2.1.2.1 IDE
統合開発環境には 9 つのダウンロード可能なパーツがあります。これらはすべて自己解凍型アーカイブです。このうちの最初 2 つはインストールが必須で、残りはオプションです。各アーカイブにそれぞれ何が含まれているかについては、下のリストを参照してください。

最初の 2 つのパーツと必要なオプション・ファイルをダウンロードしたあと、自己解凍型アーカイブを実行し、 1 つのアーカイブ内のファイルは、すべて 1 つの一時ディレクトリーに抽出されるようにしてください。すべてのファイルが抽出されたら、一時ディレクトリーで setup.exe を実行してください。そのあとは、画面の指示に従って、IDE を始動してください。

英語以外の言語で作業をする予定の場合は、setup.exe を実行する に、使用する言語用の正しいパーツをダウンロードし、自己解凍アーカイブを実行する必要があります。 VisualAge for Java のインストール後は、言語を変更または追加することはできません。

VisualAge for Java の電子イメージを使用する場合、最初に VisualAge for Java をインストールした後に、追加のコンポーネントをインストールするのに、「アプリケーションの追加と削除」ダイアログ (「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」> 「アプリケーションの追加と削除」) を使用することはできません。このダイアログを使用しても、エラー・メッセージが表示され、追加のコンポーネントは何もインストールされません。VisualAge for Java にコンポーネントを追加するには、ダウンロードしたパーツを抽出したパスから、 setup.exe を実行する必要があります。

以下は各アーカイブ・パーツの説明です。

A.2.1.2.2 分散デバッガー
分散デバッガーでサポートされている各ターゲット・オペレーティング・システム用に、別々にダウンロード可能なパーツがあります。VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーをダウンロードしてインストールする必要があります。以下に、オペレーティング・システムごとのインストール方法を説明します。この説明とご使用条件についての情報は、各パーツに含まれている readme.txt で参照できます。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Windows には Windows 用のユーザー・インターフェースとデバッグ・エンジンが含まれています。このパーツは自己解凍型アーカイブです。以下のステップに従って、インストールします。

  1. VisualAge for Java を既にダウンロードして、抽出している場合は、 setup.exe を実行し、「製品のインストール (Install Products)」を選択する。次に、「分散デバッガーのインストール (Install Distributed Debugger)」を選択する。
  2. VisualAge for Java をダウンロードせずに、分散デバッガーをインストールする場合は、コマンド・プロンプトで、DebugDirectory \windows ディレクトリー (ここで DebugDirectory は、分散デバッガーの抽出先) を開き、 setup.bat コマンドを実行する。
VisualAge for Java - 分散デバッガー for AIX には AIX デバッグ・エンジンが含まれています。以下の指示に従って、インストールします。
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. idebug.tar.Z をインストール・メディアから空のディレクトリーにコピーする。
  3. その空のディレクトリーにディレクトリーを変更する。
  4. uncompress idebug.tar.Z コマンドを発行して、idebug.tar.Z ファイルを圧縮解除する。
  5. tar -xvf idebug.tar コマンドを発行して、idebug.tar からインストール・イメージを抽出する。
  6. root として、 installp -ac -X -V2 -g -N -d idebug コマンドを発行する。
  7. また、smitty install_latest コマンドで SMIT を使用することもできる。
VisualAge for Java - 分散デバッガー for OS/2 には、 OS/2 デバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、README_install.txt (分散デバッガー for OS/2 パーツに組み込まれています) の指示に従います。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for HP-UX には HP-UX 用のデバッグ・エンジンが含まれています。

前提条件: 
インストールおよび Java のデバッグには、Java version 1.3 が必要です。

インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. install.class をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、cd /tmp/idebug というコマンドを発行します。
  4. root として、java install.class コマンドを入力する。
VisualAge for Java - 分散デバッガー for Solaris には Solaris Operating Environment 用のデバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。
  1. chmod +x dbgsetup コマンドを実行して、「dbgsetup」実行可能ファイルを作成する。
  2. root として、./dbgsetup idebug.pkg コマンドを入力して、デバッガーをインストールする。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Linux には Linux 用のデバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.i386.rpm コマンドを入力します。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Linux/390 には、Linux/390 用のデバッグ・エンジン が含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.s390.rpm コマンドを入力します。

分散デバッガー for OS/390

  1. 分散デバッガー for Windows をインストールする。
  2. Windows のベース・インストール・ディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

A.2.1.2.3 IBM Developer Kit 1.2.2
VisualAge for Java - IBM Developer Kit 1.2.2
には、 Windows プラットフォーム用の IBM Developer Kit、Java Technology Edition、v1.2.2、PTF 9 が含まれています。これは自己解凍アーカイブです。インストールするには、このファイルを実行してください。これによりインストール・プログラムが、アーカイブから抽出されたあと、自動的に開始されます。その指示に従ってください。

A.2.2 初期インストール後の追加コンポーネントのインストール

初期インストールのあとで VisualAge for Java のコンポーネントを追加インストールするには、CD-ROM を CD ドライブに挿入し、VisualAge for Java をインストールするように選択し、「プログラム保守 (Program Maintenance)」画面から「変更 (Modify)」を選択します。システムの自動実行を使用不可にしている場合は、CD ドライブのルートから setup.exe を実行しなければなりません。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、setup.exe を手動で実行し、同じステップを実行する必要があります。

コンポーネントはすべて、「フィーチャーの編集 (Edit Features)」ウィンドウにリストされます。同時に、そのコンポーネントの現在のインストール状態を示すマークも表示されます。赤い 'X' は、コンポーネントが現在インストールされていないことを示しています。これらのコンポーネントを選択して、インストールすることができます。赤い 'X' のマークが付いていないコンポーネントは選択しないでください。これらはすでにインストールされています。 

VisualAge for Java バージョン 4.0 の 2 つ目のインスタンスをインストールすることはできません。 インストール言語を変更するには、まず製品をアンインストールすることが必要です。

A.2.3 Windows 2000 でのインストールの考慮事項 

VisualAge for Java のこのリリースでは、Windows 2000 のトラレーション・サポートを (Microsoft による定義のとおり) 引き続き提供します。

デフォルトのインストール・ディレクトリーは <Program Files>\IBM\VisualAge for Java です。 Windows 2000 の場合、デフォルトでは、 <Program Files> へのインストールは Administrators および Standard (Power) ユーザーのみが実行できます。Regular (Restricted) ユーザーは、この場所への書き込みはできません。

現在の VisualAge for Java の設計のため、製品がこの場所にインストールされ、Regular (Restricted) ユーザーに使用される場合は、 <Program Files> の下の IBM または IBM\VisualAge for Java ディレクトリーのセキュリティー設定を変更して、通常のユーザーによる書き込みアクセス権を許可する必要があります。これを行わないと、IDE の始動時に障害が発生する場合があります。

A.2.4 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 PTF 9 のインストール 

VisualAge for Java を製品 CD からインストールした場合、 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 PTF 9 をインストールするには、 IBM Developer Kit のディレクトリーから install.exe を実行する必要があります。このディレクトリーは、製品 CD にあります。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合は、このディレクトリーは一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。ただし、install.exe を実行する必要はありません。 IBM Developer Kit アーカイブのダウンロードから抽出したあとに、インストール・プログラムが自動的に立ち上げられるためです。

IBM Developer Kit についての詳細は、 IBM Developer Kit ディレクトリーの README を参照してください。

A.3.0 旧バージョンの VisualAge for Java からの移行

移行作業を始める前に、コンポーネント固有の移行情報、および一般の移行情報について、パート D および パート E を参照してください。

バージョン 3.5 または バージョン 3.5.3 は、自動的に移行することができます。バージョン 4.0 が、   バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 の上にインストールされます。 VisualAge for Java バージョン 3.5 あるいはバージョン 3.5 からの移行に関する情報は、セクション 3.1 を参照してください。

3.0x Early Adopters からの移行は手動で行う必要があります。  VisualAge for Java, 3.0x, Early Adopters からの移行についての情報は、セクション 3.2 を参照してください。

現在 VisualAge for Java バージョン 2.0、3.0、または 3.02 (JDK 1.1.x サポート付き) を使用している場合、VisualAge for Java バージョン 4.0 へ自動的に移行することはできません。 VisualAge for Java のこれらのバージョンは、VisualAge for Java バージョン 4.0 との共存が可能です。 VisualAge for Java バージョン 2.0 または 3.0x からのリポジトリー内容とリソース・ファイルの移行に関する情報は、セクション 3.2 を参照してください。

VisualAge for Java バージョン 3.5 エントリー・エンタープライズ版、 VisualAge for Java バージョン 3.5、あるいはバージョン 3.5.3 エンタープライズ版から、 VisualAge for Java バージョン 4.0 プロフェッショナル版への移行はできません。バージョン 4.0 エンタープライズ版へ移行する必要があります。

: VisualAge for Java バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からバージョン 4.0 へ移行する場合、インストール・プロセスが停止しているように見えることがあります。これは、 "DoCosting" 機能 (3.5 バージョンまたは 3.5.3 バージョンのファイルと、 4.0 バージョンのファイルを比較する機能) が実行されるのに、 3 分かかるためです。このために、インストール・プロセスは停止しているかのように見えます。

A.3.1 バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からの移行

VisualAge for Java バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からの移行は自動的に行われます。バージョン 4.0 のインストール・プログラムは、インストール済みのバージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 製品を自動的にバージョン 4.0 へアップグレードします。

自動移行

  1. 次のステップに従って、ユーザー・データをバックアップします。移行中に問題が発生した場合に備えて、リポジトリーおよびリソース・ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
    1. プロジェクトおよびパッケージにバージョンを付けます。 VisualAge for Java バージョン 4.0 のリポジトリーには、バージョンを付けたプロジェクトおよびパッケージしかインポートできません。バージョン付けに関する説明は、VisualAge for Java のオンライン・ヘルプを参照してください。
    2. VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部にある別の新しい場所にリポジトリーを保管します。リポジトリーのファイル名とパスは、x:\IBMVJava \ide\repository\ivj.dat です。ここで、x:\IBMVJava は、VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。
      : バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からの移行を行う場合は、リポジトリーにはプロジェクト・リソース・ファイルのバージョンが付けられたコピーも含まれています。これは、x:\IBMVJava \ide\repository\ivj.dat.pr にあります。 ivj.dat.pr ディレクトリーのコピーは、VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部に保管する必要があります。
  2. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールするには、セクション 2.1 のインストールの説明を参照してください。
  3. 現在のインストールのアップグレードを選択します。バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 は、自動的にバージョン 4.0 へアップグレードされるため、アンインストールする必要はありません。バージョン 4.0 は、バージョン 3.5 あるいはバージョン 3.5.3 がインストールされていたディレクトリーに自動的にインストールされます。
  4. アップグレード・インストールが正常に完了すると、最初にバージョン 4.0 IDE を開始したときに、プロジェクト・リソースおよびリポジトリー・データがすべて自動的にバージョン 4.0 に移行します。 

インストール中に異常が発生した場合は、ユーザー・データは手動で移行する必要があります。 IDE が開始しない場合、またはユーザー・データの移行中に IDE にエラーが起こった場合は、ユーザー・データを手動で移行する必要があります。

手動移行

  1. リポジトリー・データ (すなわちリポジトリーおよび、バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 から移行する場合は ivj.dat.pr ディレクトリー) およびリソース・ファイルが VisualAge for Java ディレクトリーの外部 に保管されていることを確認します。
  2. 製品を完全にアンインストールします。バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 のサブディレクトリーおよびファイルがすべて削除されます。
  3. リブートしてかから、バージョン 4.0 をインストールします。
  4. IDE を開始します。
  5. これで、以前のリポジトリーから新規リポジトリーにパッケージおよびプロジェクトをインポートすることができます。ワークベンチで、「ファイル (File)」->「インポート (Import)」と選択し、次に「リポジトリー (Repository)」ラジオ・ボタンを選択して、「次へ (Next)」をクリックします。「リポジトリー名 (Repository name)」フィールドに、ivj.dat のバックアップ・コピーのパスを入力します。続いてインポートするプロジェクトおよびパッケージを選択します。バージョンの付いていないプロジェクトまたはパッケージをインポートすることはできません。: 旧バージョンの VisualAge for Java からのシステム・プロジェクトは、どのようなものでもインポートを試みないでください。
  6. 選択済みのプロジェクトをワークスペースに自動的に追加するには、「最新プロジェクト・エディションをワークスペースに追加 (Add most recent project edition to the workspace)」チェック・ボックスを選択します。チェック・ボックスは、「プロジェクト (Projects)」ラジオ・ボタンを選択した場合にのみ使用可能になります。
  7. 終了 (Finish)」をクリックします。
  8. リソース・ファイルのバックアップ・コピーはサブディレクトリー x:\IBMVJava\ide\project_resources\project にコピーする必要はありません。ここで、x:\IBMVJava は VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストール・ディレクトリー、 project はリソースが関連付けられているプロジェクトの名前です。
    バージョン 3.5 または バージョン 3.5.3 のプロジェクトをリポジトリーにインポートする際には、(ivj.dat.pr ディレクトリーに含まれる) プロジェクト・リソースのバージョンが付けられたコピーのすべては自動的にリポジトリーに追加されます。

A.3.2 VisualAge for Java バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters からの移行

VisualAge for Java のバージョン 2.0、バージョン 3.0x、あるいは 3.0x Early Adopters からリポジトリーおよびリソース・ファイルの内容を手動で移行することができます。損傷した部分の修復については、オンライン・ヘルプ・ファイル「クラスまたはパッケージの修復」を参照してください。

バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールする必要はありません。これらのバージョンは VisualAge for Java バージョン 4.0 と共存することができます。

バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters Environment for Java 2 プラットフォーム Standard Edition のリポジトリーおよびリソース・ファイルをバージョン 4.0 にインポートする場合は、バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールする前に、以下のすべてのステップに従ってください。バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールしない 場合は、ステップ 2、3、4、8 を実行する必要はありません。ただし、それ以外のステップはすべて実行してください。

  1. プロジェクトおよびパッケージにバージョンを付けます。このバージョンの VisualAge for Java には、バージョンを付けたプロジェクトおよびパッケージしかインポートできません。バージョン付けに関する説明は、VisualAge for Java のオンライン・ヘルプを参照してください。
  2. VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部 の新たな場所にリポジトリーを保管します。リポジトリーのファイル名とパスは、x:\IBMVJava\ide\repository\ivj.dat です。ここで、x:\IBMVJava は VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。
  3. Java アプリケーションが使用するリソース・ファイル (イメージまたはサウンド・ファイルなど) を VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部 に作成したディレクトリーにコピーします。デフォルトでは、各 VisualAge for Java プロジェクトのリソース・ファイルは、サブディレクトリー x:\IBMVJava\ide\project_resources\project にあります。ここで、x:\IBMVJava は VisualAge for Java のインストール・ディレクトリー、 project はリソースが関連付けられているプロジェクトの名前です。
  4. これでバージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールし、バージョン 4.0 をインストールすることができます。バージョン 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールする必要はありません。これらのバージョンは VisualAge for Java バージョン 4.0 と共存することができます。
  5. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールし (セクション 2.1 を参照)、バージョン 4.0 IDE を始動します。 
  6. 以前のリポジトリーから新規リポジトリーにパッケージおよびプロジェクトをインポートする方法については、オンライン・ヘルプを参照してください。バージョンの付いていないプロジェクトまたはパッケージをインポートすることはできません。
    : 旧バージョンの VisualAge for Java からのシステム・プロジェクトは、どのようなものでもインポートを試みないでください。
  7. リソース・ファイルのバックアップ・コピーをサブディレクトリー x:\IBMVJava\ide\project_resources\project にコピーします (あるいは、2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters をアンインストールしてコピーしていない場合は、現行の 2.0、3.0x、または 3.0x Early Adopters インストール・システムからリソース・ファイルのコピーを作成します)。ここで、x:\IBMVJava は VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストール・ディレクトリー、project はリソースが関連付けられているプロジェクトの名前です。
  8. 手動による移行が正常に行われたことが確認できたら、ステップ 2 および 3 で作成したバックアップ・コピーは削除します。

A.4.0 判明している問題と制限

判明している問題と制限については、 README (CD の README ディレクトリーにあります) も参照してください。 

A.4.1 インストールでの制限と判明している問題

以下は、インストール時に注意する必要のある問題のリストです。 

A.4.1.1 ディスクの制限

A.4.1.2 ユーザー許可

A.4.1.3 TCP/IP の考慮事項

A.4.1.4 シェル拡張 (Windows NT)

インストール・プログラムが Windows NT のシェル拡張を検出したことを示すメッセージを受け取った場合は、インストールを続行することはできません。この場合、以下のステップを実行します。

  1. 緊急リカバリー・ディスケットを用意する。このディスケットを作成するには、Windows のヘルプ・ドキュメンテーションを参照してください。
  2. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  3. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開する。
    \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
  4. 上記のキーの名前とデータの対の中のシェル名を選択する。
    重要: この名前のデータをメモしておいてください。 IBM VisualAge for Java のインストール後に必要になります。
  5. シェルの名前とデータの対に対して、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「変更 (Modify)」と選択する。
  6. シェル名の値を Explorer.exe に設定する。「OK」をクリックする。
  7. メニュー・バーから、「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。
  8. 再始動し、IBM VisualAge for Java のインストールを完了する。
  9. インストールが完了したら、次のように以前のレジストリー項目を復元する。
    a. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
    b. レジストリー・エディターで、 \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon キーを展開する。
    c. 上記のキーの名前とデータの対の中のシェル名を選択する。
    d. シェルの名前とデータの対について、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「変更 (Modify)」と選択する。
    e. シェル名の値をステップ 4 でメモしておいた値に復元し、「OK」をクリックする。
    f. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

A.4.1.5 インストールが失敗した場合の回復

インストールが失敗した場合は、インストールされたバージョン 4.0 ファイルを除去する必要があります。 VisualAge for Java をインストールしようとしているディレクトリーが空の場合は、インストール・プロセスによってロールバックされ、インストールされたファイルが除去されています。空のディレクトリーを削除することもできますが、その必要はありません。ただし、ディレクトリーにファイルがある場合、インストール・プロセスをもう一度開始する必要があります。インストールは保守モードで開始されるので、製品をもう一度インストールする前に、部分的にインストールされたバージョン 4.0 の除去を選択してください。

また、次のレジストリー項目を削除する必要があります。

\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\VisualAge for Java for Windows

この場合には、以下の指示に従ってください。

  1. 緊急リカバリー・ディスケットを用意する。このディスケットを作成するには、Windows のヘルプ・ドキュメンテーションを参照してください。
  2. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  3. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開し、選択する。
    \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\VisualAge for Java for Windows\4.0
  4. このキーについて、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「削除 (Delete)」と選択する。
  5. キーの削除の確認を求められたら、「はい (Yes)」を選択する。
  6. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

インストールが失敗する前に NetQuestion ファイルのいずれかがインストールされていた場合は、それらも削除してください。

  1. 新規のコマンド・プロンプトをオープンする。オープンしたコマンド・プロンプトでコマンド set imninstsrv を入力して、NetQuestion ファイルのいずれかがインストールされているかどうかを確認します。このコマンドを入力すると、マシン上の NetQuestion がインストールされている場所を示します。たとえば、次のようにします。

    IMNINSTSRV=C:\imnnq_nt

    VisualAge for Java をどのディレクトリーにインストールしたか、およびどのオペレーティング・システムを使用しているかによって、NetQuestion ディレクトリーの場所は異なります。変数が設定されたら (すなわち、NetQuestion がインストールされた場所が表示されたら)、ステップ 2 に進みます。

    「Environment variable imninstsrv not defined (環境変数 imninstsrv が定義されていません。)」というエラー・メッセージを受け取った場合、NetQuestion ファイルがインストールされていないか、 NetQuestion のインストールが正常に完了していません。このような状況が起こった場合は、「スタート」>「検索」>「ファイルやフォルダ」と選択して、ユーザーのシステム上にあるファイル vahelp.cfg を検索してください。「imnnq」で始まるディレクトリー (たとえば imnnq_NT や imnnq_98) の中にこのファイルがあったら、それを削除します。ステップ 2 および 3 を実行する必要はありません。

  2. NetQuestion ディレクトリーに移動する。(IMNINSTSRV= のあとに続く情報がその場所です。)
  3. vahcfg remove /p vj32 と入力する。

このコマンドによって、VisualAge for Java がインストールしたすべての NetQuestion ファイルが除去されます。これ以外の製品 (たとえば DB2) によってインストールされた NetQuestion ファイルには、影響しません。

まだ行っていない場合は、リポジトリーとリソース・ファイルをバックアップしてください。バックアップの方法については、パート A、セクション 3.1 を参照してください。 

上記のステップをすべて実行したあと、リブートして製品を再インストールしてください。 VisualAge for Java を再インストールしたあとで、ヘルプ障害が起こる場合は、「トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。ヘルプ障害からの回復方法の詳細が記されています。「トラブルシューティング・ガイド」 (trshoot.htm) は、VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。このガイドは、VisualAge for Java をインストールした後は、 X:\IBMVJava にも置かれます。ここで、X:\IBMVJava は、 VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。

A.4.1.6 Windows インストーラーのエラー

以下に、インストール時に注意の必要がある Windows インストーラーのエラーをリストします。

エラー 1603 (Windows NT 4.0 のみ)

VisualAge for Java のインストール時に、エラー・メッセージ 1603 が発生した場合、このメッセージは、 Windows インストーラーが初期化に失敗し、インストールが先に進まなかったことを示します。 

Symantec の VisualCafe などいくつかの製品は、その製品が Windows プラットフォームにインストールされるときに、 sfc.dll ファイルを自動的にインストールします。このファイルは、Windows 2000 でのみ使用されます。 Windows 2000 では、Windows インストーラーがそのファイルをセキュリティー処理のために呼び出します。 

Windows NT 4.0 で、この名前のファイルが PATH に存在すると、 Windows インストーラーはそのファイルをロードしようとします。しかし、sfc.dll は Windows 2000 以外では利用できません。その結果、Windows インストーラーは失敗します。 

この問題を回避するには、以下のステップに従ってください。

  1. スタート」>「検索」>「ファイルやフォルダ」と選択して、システム上にある sfc.dll ファイルを検索する。
  2. 一時的に、sfc.dll ファイル (Windows NT 4.0 の PATH に存在する名前) を sfc.old にリネームする。
  3. VisualAge for Java をインストールする。
  4. VisualAge for Java のインストールが正常に行われた後で、 sfc.old を sfc.dll にリネームする。

Fatal LoadLibrary() エラー

Fatal LoadLibrary() エラーは、 1 つ以上の VisualAge for Java インストール・カーネル (IKernels) が Windows インストーラーによって適切に登録されなかったことが原因で発生します。この問題を回避するには、以下のステップに従って、IKernal ファイルが置かれている InstallShield ディレクトリーを削除してから、 VisualAge for Java を再インストールする必要があります。

  1. 必要ならば、インストールを終了する。
  2. ディレクトリー x :\Program Files\Common Files\InstallShield (ここで x は VisualAge for Java をインストールしようとしているドライブ) を削除する。
  3. 製品を再インストールする。 

エラー 1631 または内部エラー 2755 (Windows NT 4.0 のみ)

VisualAge for Java を Windows NT 4.0 にインストールする場合、以下のエラー・メッセージが発生することがあります。

上記のいずれかのエラー・メッセージが発生した場合は、レジストリー・キーの値がヌルになっている可能性があります。 VisualAge for Java のインストールを開始すると、 userenv.dll ファイルがさまざまなレジストリー・キーの解析を試みます。そして、いずれかのキーの値がヌルであった場合、インストールは上記のいずれかのメッセージで失敗します。

この動作を回避するには、VisualAge for Java をインストールする前に、ヌルに相当する値を、削除するか、または修正 (ヌル値から有効な値に変更) します。VisualAge for Java のインストールが終わったら、その値を元の値に戻すことができます。

注意: ヌル変数の削除または修正には注意が必要です。削除または修正する前に、それにより起こり得る影響を考慮してください。

内部エラー 2381、1303、1310、1313 (Windows NT のみ)

VisualAge for Java をインストールしようとしている場合、以下の事項のいずれかに当てはまると、その下のエラー・メッセージが発生することがあります。

以下の 1 つ以上のエラー・メッセージが発生することがあります。

この問題は、以下のディレクトリーに対して読み取りアクセス権しかない場合に発生することが報告されています。

\Program Files\IBM\VisualAge for Java
\WinNT\Installer

この問題を解決するためには、ドライブまたはディレクトリーに必ず、必要なアクセス権を持つようにします。以下のステップに従ってください。

  1. Windows エクスプローラで、該当のドライブまたはディレクトリーを選択する。
  2. フォルダーを右マウス・ボタン・クリックし、そのポップアップ・メニューから、「プロパティー」を選択する。
  3. セキュリティ」タブを選択する。「アクセス権」をクリックする。
  4. Everyone」を選択する。「アクセスのタイプ」ドロップダウンから「Full Access」を選択する。
  5. サブディレクトリのアクセス権を置き換える」チェック・ボックスを選択する。
  6. OK」をクリックする。
  7. すべてのサブディレクトリーに対してアクセス権を置き換えることを確認するプロンプトが表示されたら、「はい」をクリックする。
  8. OK」をクリックする。
  9. VisualAge for Java をインストールする。

内部エラー 2735 エンジン始動

エラー 2735 が発生した場合、それを回避するには以下のステップを実行します。

  1. Windows 32 システム・ディレクトリー内の、以下のファイルを検索する。
  2. shd401lc.dllshd401lc.old にリネームする。
  3. shdoclc.dllshdoclc.old にリネームする。
  4. スタート」>「ファイル名を指定して実行」と選択し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く。以下のコマンドを実行して、これらの .dll ファイルを登録抹消する。 
  5. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログから、以下のコマンドを実行して、これらの dll を登録する。
  6. VisualAge for Java をインストールする。

エラー 1606 / 内部エラー 2707

以下のエラー・メッセージが発生した場合、管理ツール (共通) レジストリー・ファイルの値が誤っている可能性があります。

Error 1606.Could not access network location \Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools\. (エラー 1606。ネットワーク・ロケーション \Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools\ にアクセスできませんでした。)
Internal Error 2707. INSTALLDIR. (内部エラー 2707。INSTALLDIR。)

管理ツール (共通) レジストリー・ファイルの値を編集すれば、VisualAge for Java をインストールできるようになります。編集するには、以下のステップに従ってください。

  1. コマンド・プロンプトから regedit.exe を起動する。
  2. 以下のキーを展開して、選択する。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Explorer\User Shell Folder
  3. 管理ツール (共通) を選択する。
  4. 編集 (Edit)」>「修正 (Modify)」と選択する。
  5. 「値データ (Value Data)」フィールドで、 %SystemRoot%\Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools と入力する。
  6. OK」をクリックする。
  7. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。
  8. VisualAge for Java をインストールする。

A.4.2 アンインストールでの制限と判明している問題

以下は、VisualAge for Java をアンインストールする際に注意する必要のある項目のリストです。

A.4.2.1 ディスク・スペース

Windows システム・ドライブには最低 2MB の空きが必要であり、環境変数 TEMP または TMP には、最低 5MB の空き容量を持つ有効な一時ディレクトリーが指定されていなければなりません。

A.4.2.2 分散デバッガーのアンインストール

分散デバッガーを VisualAge for Java の一部としてインストールした場合は、分散デバッガーをアンインストールする前に VisualAge for Java をアンインストールしてください。VisualAge for Java をアンインストールしたあと、デバッガーのインストール・ディレクトリーでアンインストール・プログラムを実行することで分散デバッガーをアンインストールできます。

VisualAge for Java をアンインストールしても分散デバッガーをアンインストールできない場合は、以下のレジストリー・キーを削除する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/ CurrentVersion/install/ParentProducts/Visual Age for Java

次に、もう一度デバッガーをアンインストールしてみてください。他の製品で分散デバッガーを使用している場合は、このステップを行わないでください。レジストリー・キーを削除してしまうと、デバッガーを使用できなくなります。

以下のステップに従います。

  1. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  2. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開し、選択する。
    HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/ CurrentVersion/install/ParentProducts/Visual Age for Java
  3. このキーについて、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「削除 (Delete)」と選択する。
  4. キーの削除の確認を求められたら、「はい (Yes)」を選択する。
  5. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

次のレジストリー・キーの値も、1 に設定してください。

HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/CurrentVersion/install/refcount

A.4.2.3 環境変数 (Windows 98)

Windows 98 上で VisualAge for Java をアンインストールする場合、いくつかの環境変数が autoexec.bat ファイルに残ります。通常、これら残った項目は問題を起こすことはありませんが、アンインストールと再インストールを何回か行うと、次の 2 つの問題が起こる場合があります。1 つは、パス文が競合して、オンライン・ヘルプが機能しなくなることがあります。もう 1 つは、パス・スペースが不足して、製品を正常に再インストールすることができなくなることがあります。

これらの問題を解決するには、以下の手順に従います。

  1. autoexec.bat ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
  2. 以下のステップに従い、HTML 検索エンジン (DB2 など) を必要とする他のプログラムがシステムに存在するかどうかを判別します。
    a) VisualAge for Java をアンインストールして、システムをリブートします。
    b) コマンド・プロンプトから、regedit.exe と入力し、レジストリー・エディターで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ ツリーを展開します。このツリー内に IBM ディレクトリーがある場合は、これを展開して NetQuestion ディレクトリーがあるかどうかを確認します。このディレクトリーがある場合は、おそらく別の IBM 製品で検索エンジンを使用しています。
  3. 他の製品が HTML 検索エンジンを使用していない 場合は、 autoexec.bat ファイルのすべての IMN または IMQ 項目を除去してから VisualAge for Java を再インストールします。 
  4. 他の製品が HTML 検索エンジンを使用している 場合は、 autoexec.bat ファイルからすべての以下の重複する IMN または IMQ 項目を削除します。
    IMNINST
    IMNINSTSRV
    IMNNQ
    IMNNQ_95
    IMQCONFIGCL
    IMQCONFIGSRV
    また、重複する行 IF EXIST X:\IMNNQ_95\IMNENV.BAT CALL IMNEV.BAT も削除してください。
  5. 重複する項目を除去する際に、オリジナルの項目を除去しないように注意してください。どちらの項目がオリジナルか分からない場合は、システムが判断する NetQuestion のインストール先を判別する必要があります。以下のステップに従います。
    1. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
    2. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開する。
      \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\NetQuestion\Installation Directory
    3. このキー内のディレクトリーの値で、NetQuestion のインストール先のパスを確認する。NetQuestion を正常に動作させるため、特定の環境変数の値にこのディレクトリーが含まれているはずです。

      上記の環境変数の中に、その値の一部として、レジストリーにあるディレクトリーとは異なるディレクトリーを含むものがあれば、それらを削除します。

A.4.2.4 NetQuestion のアンインストール

VisualAge for Java のアンインストール中には、NetQuestion はアンインストールされません。 NetQuestion がアンインストールされていない状態で、あとで製品を再インストールしようとすると、問題が発生する可能性があります。 

VisualAge for Java によってインストールされた NetQuestion ファイルを除去するには、以下のステップに従います。これ以外の製品 (たとえば DB2) によってインストールされた NetQuestion ファイルには、影響しません。

  1. NetQuestion ディレクトリーを見つけるには、コマンド・プロンプトで set imninstsrv と入力します。このコマンドを入力すると、マシン上の NetQuestion がインストールされている場所を示します。たとえば、次のようにします。

    IMNINSTSRV=C:\imnnq_nt

    VisualAge for Java をどのディレクトリーにインストールしたか、およびどのオペレーティング・システムを使用しているかによって、NetQuestion ディレクトリーの場所は異なります。「Environment variable imninstsrv not defined (環境変数 imninstsrv が定義されていません。)」というエラー・メッセージを受け取った場合、すべての NetQuestion ファイルがアンインストールされています。

  2. NetQuestion ディレクトリーに移動する。(IMNINSTSRV= のあとに続く情報がその場所です。)
  3. vahcfg remove /p vj32 と入力する。

このコマンドによって、VisualAge for Java がインストールした NetQuestion ファイルが除去されます。

後で VisualAge for Java を再インストールしたときにヘルプが失敗する場合には、ヘルプ障害の回復の詳細について、「トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。「トラブルシューティング・ガイド」 (trshoot.htm) は、VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。このガイドは、VisualAge for Java をインストールした後は、 X:\IBMVJava にも置かれます。ここで、X:\IBMVJava は、 VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。

パート B: VisualAge for Java エンタープライズ版

B.1.0 前提条件

B.1.1 一般の前提条件

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、以下のハードウェアおよびソフトウェア前提条件があります。

Websphere アプリケーション・サーバーを DB2 および VisualAge for Java と並行して実行したい場合は、最低 512 MB をお勧めします。

チーム環境で作業を行っている場合は、EMSRV バージョン 7.1 を使用する必要があります。バージョン 6.x あるいは 7.0 からバージョン 7.1 への移動については、パート C を参照してください。

* : VisualAge for Java は、Logitech スクロール・マウスをサポートしていません。マウスに対してスクロール・アクションを再マップするドライバーで Logitech マウスを使用すると、スクロールしようとしたときにシステム・エラーが発生します。 

B.1.2 コンポーネント特有の前提条件

コンポーネントには、特定の前提条件を持っているものがあります。

B.2.0 インストール

このセクションでは、VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストールについて説明します。
重要: 旧バージョンの VisualAge for Java から移行する場合は、 VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする前に、以下のセクション 3.0 を参照してください。Windows 2000 でのインストールに関する情報については、セクション 2.5 を参照してください。

判明している問題と制限については、README (製品 CD のルート・ディレクトリーにあります) も参照してください。

重要: Windows 98 の CD-ROM ファイル・システム (CDFS) の制限のために、 CD-ROM からの e-business コネクターのファイルには、インストールに失敗するものがあります。失敗すると、選択したコネクターに応じて、以下の 1 つ以上のエラー・ダイアログが表示されます。

インストールされなかったファイルは、すべて、製品 CD のルートにある zip ファイル (econnfix.zip) に保管されているものです。 VisualAge for Java を Windows 98 にインストールしようとしていて、上記のメッセージが表示された場合は、 econnfix.zip を製品がインストールされたディレクトリーに unzip する必要があります。たとえば、unzip するには、econnfix.zip -d c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java\ というコマンドを実行します (ここで、c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java\ は、製品のインストール・ディレクトリー)。これらのファイルを適切な位置に置けば、コネクターは正常に機能するようになります。

B.2.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 エンタープライズ版のインストール

製品をインストールする前に、以下のことを確認してください。

VisualAge for Java を Windows Millennium Edition にインストールしようとすると、その環境のスペースを増やすようにというプロンプトが出されます。インストールする前に、以下に示すステップを実行しておかなければ、 VisualAge for Java Help System は正常に機能しません。環境のスペースを増やすために、以下のステップを実行してください。

  1. インストール画面を終了する。
  2. Windows エクスプローラを開く。Windows のディレクトリー (たとえば、C:\Windows) を表示する。
  3. Command.com を右マウス・ボタン・クリックし、そのポップアップ・メニューから「プロパティー」をクリックする。「メモリ」タブをクリックする。
  4. 環境変数の初期サイズ」ボックスで、初期環境を 4,096 バイトに設定する。「OK」をクリックする。
  5. Windows エクスプローラを閉じる。
  6. コンピューターをリブートする。
  7. VisualAge for Java のインストールを再び開始する。

VisualAge for Java チーム・クライアントをインストールするか、ローカル・リポジトリーでクライアントをインストールするかに関係なく、以下の指示を実行することが必要です。チーム・クライアントのインストールについて詳しくはセクション 2.3 を、ローカル・リポジトリーのインストールについて詳しくはセクション 2.4 を参照してください。

B.2.1.1 VisualAge for Java バージョン 4.0 の製品 CD からのインストール

  1. 旧バージョンの VisualAge for Java から移行する場合は、インストール手順を実行する前に、「旧バージョンの VisualAge for Java からの移行」(この資料のセクション 3.0) を参照してください。
  2. CD ドライブに CD-ROM を挿入します。 
  3. システムで自動実行が使用不可にされている場合は、CD ドライブのルートから setup.exe を実行する。
  4. 製品のインストール (Install Products)」を選択する。「VisualAge for Java のインストール (Install VisualAge for Java)」を選択して VisualAge for Java のインストールを開始します。VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーのインストールの詳細について B.2.1.1.1 を参照してください。
  5. そのあとは、画面の指示に従う。
  6. VisualAge for Java IDE を開始する。

自動インストール
VisualAge for Java バージョン 4.0 を自動インストールするには、以下のコマンドを ivj40\setup ディレクトリーから呼び出します。

setup /s /v/qn

VisualAge for Java は、c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java のデフォルト・ディレクトリーに自動的にインストールされます。

別のディレクトリー (たとえば d:\IBMVJava40) に自動インストールするには、次のコマンドを ivj40\setup ディレクトリーから呼び出します。

setup /s /v"INSTALLDIR=\"d:\IBMVJava40\" /qn"

ここで d:\IBMVJava40 はインストール先のディレクトリーです。

: VisualAge for Java を自動インストールする場合は、共用リポジトリーへの接続はできません。自動インストールする場合は、ローカル・リポジトリーにのみ接続できます。自動インストールを行い、チーム環境で作業したい場合は、ローカルでインストールし、製品のインストールと IDE の開始後に、共用リポジトリーに接続します。ローカルでインストールし、チーム環境で作業する場合は、その方法について pdf ディレクトリーの team.pdf ファイルの指示を参照してください。pdf は、 VisualAge for VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD に入っています。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

B.2.1.1.1 分散デバッガーの製品 CD からのインストール
VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーをインストールする必要があります。分散デバッガーは、Windows、AIX、OS/2、HP-UX、Solaris、Linux、および Linux/390 のオペレーティング・システムでサポートされています。以下に、オペレーティング・システムごとのインストール方法を説明します。デバッガー・ファイルはすべて追加フィーチャー CD に入っています。

分散デバッガー for Windows

  1. 分散デバッガーは、追加フィーチャー CD からインストールできます。追加フィーチャーのインストール画面から、「製品のインストール (Install Products)」を選択し、「分散デバッガーのインストール (Install Distributed Debugger)」を選択します。
分散デバッガー for AIX  
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. idebug.tar.Z をインストール・メディアから空のディレクトリーにコピーする。
  3. その空のディレクトリーにディレクトリーを変更する。
  4. uncompress idebug.tar.Z コマンドを発行して、idebug.tar.Z ファイルを圧縮解除する。
  5. tar-xvf idebug.tar コマンドを発行して、idebug.tar からインストール・イメージを抽出する。
  6. root として、 installp -ac -X -V2 -g -N -d idebug コマンドを発行する。
  7. また、smitty install_latest コマンドで SMIT を使用することもできる。

分散デバッガー for OS/2

追加フィーチャー CD の Debugger\OS2 サブディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

分散デバッガー for HP-UX

前提条件: 
インストールおよび Java のデバッグには、Java version 1.3 が必要です。

  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. install.class をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、cd /tmp/idebug というコマンドを発行します。
  4. root として、java install.class コマンドを入力する。
分散デバッガー for Solaris  
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. dbgsetup および idebug.pkg をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、 cd /tmp/idebug というコマンドを発行する。
  4. chmod +x dbgsetup コマンドを実行して、「dbgsetup」実行可能ファイルを作成する。
  5. root として、./dbgsetup idebug.pkg コマンドを入力して、デバッガーをインストールする。

分散デバッガー for Linux 

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.i386.rpm

コマンドを入力して、デバッガーをインストールします。

分散デバッガー for Linux/390 

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.s390.rpm コマンドを入力してデバッガーをインストールします。

分散デバッガー for OS/390

  1. 分散デバッガー for Windows をインストールする。
  2. 製品 CD の Debugger\OS390 サブディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

B.2.1.1.2 J2EE コンポーネントのベータ版のインストール 
このリリースの VisualAge for Java には、ベータ版の Java 2 プラットフォーム Enterprise Edition (J2EE (TM)) のコンポーネントがいくつか含まれています。Sun Microsystems Inc. Sun は、これらのコンポーネントをまだ正式にリリースしていません。以下に、今回のリリースの VisualAge for Java に含まれているベータ版の J2EE コンポーネントを具体的にリストします。

ベータ版のコンポーネントは、追加フィーチャー CD の extras\BetaJ2EEConnectors サブディレクトリーに入っています。これらのベータ版のコンポーネントを使用したい場合は、 BetaJ2EEConnectors サブディレクトリー内の README ファイルを参照してください。これには、コンポーネントのインストールの説明が含まれています。

B.2.1.2.VisualAge for Java バージョン 4.0 の電子イメージからのインストール
ダウンロードにかかる時間を短縮するために、VisualAge for Java エンタープライズ版 (Windows 版) バージョン 4.0 の電子イメージはいくつかのパーツに分割されています。

B.2.1.2.1 IDE
統合開発環境 (IDE) には、14 このダウンロード可能なパーツがあります。これらはすべて自己解凍型アーカイブです。このうちの最初 2 つはインストールが必須で、残りはオプションです。各アーカイブにそれぞれ何が含まれているかについては、下のリストを参照してください。

最初の 2 つのパーツと必要なオプション・ファイルをダウンロードしたあと、自己解凍型アーカイブを実行し、それぞれが同じ一時ディレクトリーに抽出されるようにしてください。すべてのパーツが抽出されたら、一時ディレクトリーで setup.exe を実行してください。そのあとは、画面の指示に従って、IDE を始動してください。

英語以外の言語で作業をする予定の場合は、setup.exe を実行する に、使用する言語用の正しいパーツをダウンロードし、自己解凍アーカイブを実行する必要があります。 VisualAge for Java のインストール後は、言語を変更または追加することはできません。

VisualAge for Java の電子イメージを使用する場合、最初に VisualAge for Java をインストールした後に、追加のコンポーネントをインストールするのに、「アプリケーションの追加と削除」ダイアログ (「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」> 「アプリケーションの追加と削除」) を使用することはできません。 それらを使用すると、エラー・メッセージが表示され、追加のコンポーネントは何もインストールされません。VisualAge for Java にコンポーネントを追加するには、ダウンロードしたパーツを抽出したパスから、 setup.exe を実行する必要があります。

以下は各パーツの説明です。

B.2.1.2.2.分散デバッガー
分散デバッガーでサポートされている各ターゲット・オペレーティング・システム用に、別々にダウンロード可能なパーツがあります。VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーをダウンロードしてインストールする必要があります。以下に、オペレーティング・システムごとのインストール方法を説明します。この説明とご使用条件についての情報は、各パーツに含まれている readme-1st.txt で参照できます。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Windows には Windows 用のユーザー・インターフェースとデバッグ・エンジンが含まれています。このパーツは自己解凍型アーカイブです。以下のステップに従って、インストールします。

  1. VisualAge for Java を既にダウンロードして、抽出している場合は、 setup.exe を実行し、「製品のインストール (Install Products)」を選択する。次に、「分散デバッガーのインストール (Install Distributed Debugger)」を選択する。
  2. VisualAge for Java をダウンロードせずに、分散デバッガーをインストールする場合は、コマンド・プロンプトで、DebugDirectory \windows ディレクトリー (ここで DebugDirectory は、分散デバッガーの抽出先) を開き、 setup.bat コマンドを実行する。
VisualAge for Java - 分散デバッガー for AIX には AIX デバッグ・エンジンが含まれています。以下の指示に従って、インストールします。
  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. idebug.tar.Z をインストール・メディアから空のディレクトリーにコピーする。
  3. その空のディレクトリーにディレクトリーを変更する。
  4. uncompress idebug.tar.Z コマンドを発行して、idebug.tar.Z ファイルを圧縮解除する。
  5. tar-xvf idebug.tar コマンドを発行して、idebug.tar からインストール・イメージを抽出する。
  6. root として、 installp -ac -X -V2 -g -N -d idebug コマンドを発行する。
  7. また、smitty install_latest コマンドで SMIT を使用することもできる。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for OS/2 には、 OS/2 デバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、README_install.txt (分散デバッガー for OS/2 パーツに組み込まれています) の指示に従います。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for HP-UX には HP-UX 用のデバッグ・エンジンが含まれています。

前提条件: 
インストールおよび Java のデバッグには、Java version 1.3 が必要です。

インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

  1. 空のディレクトリー (たとえば、/tmp/idebug) を作成する。
  2. install.class をその空のディレクトリーにコピーする。
  3. コマンド・プロンプトから、その空のディレクトリーを開く。空のディレクトリーが /tmp/idebug である場合、それを開くには、cd /tmp/idebug というコマンドを発行します。
  4. root として、java install.class コマンドを入力する。
VisualAge for Java - 分散デバッガー for Solaris には Solaris Operating Environment 用のデバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。
  1. chmod +x dbgsetup コマンドを実行して、「dbgsetup」実行可能ファイルを作成する。
  2. root として、./dbgsetup idebug.pkg コマンドを入力して、デバッガーをインストールする。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Linux には Linux 用のデバッグ・エンジンが含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.i386.rpm コマンドを入力します。

VisualAge for Java - 分散デバッガー for Linux/390 には、Linux/390 用のデバッグ・エンジン が含まれています。インストールするには、ファイルを untar し、以下の指示に従ってください。

root として、rpm -Uvh DERJPICL-9-1.s390.rpm コマンドを入力します。

分散デバッガー for OS/390

  1. 分散デバッガー for Windows をインストールする。
  2. Windows のベース・インストール・ディレクトリーにある README_install.txt の指示に従ってください。

B.2.1.2.3 EMSRV (チーム・サーバー)
VisualAge for Java - EMSRV 7.1
にはチーム開発環境用のリポジトリー・サーバー・プログラムが含まれています。Windows、AIX、OS/2、NetWare、HP-UX、Linux、および Solaris 用のサーバー・コードが、1 つのアーカイブ・パーツに ZIP ファイル形式で含まれています。インストールするには、このパーツを unzip し、 instmigr.htm の指示に従ってください。

B.2.1.2.4 IBM Developer Kit 1.2.2 
VisualAge for Java - IBM Developer Kit 1.2.2
には、 Windows プラットフォーム用の IBM Developer Kit、Java Technology Edition、v1.2.2、PTF 9 が含まれています。これは自己解凍アーカイブです。インストールするには、このファイルを実行してください。これによりインストール・プログラムが、アーカイブから抽出されたあと、自動的に開始されます。その指示に従ってください。 

B.2.2 初期インストール後の追加コンポーネントのインストール

初期インストールのあとで VisualAge for Java のコンポーネントを追加インストールするには、CD-ROM を CD ドライブに挿入し、VisualAge for Java をインストールするように選択し、「プログラム保守 (Program Maintenance)」画面から「変更 (Modify)」を選択します。システムの自動実行を使用不可にしている場合は、CD ドライブのルートから setup.exe を実行しなければなりません。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、setup.exe を手動で実行し、そのあとは同じステップを実行する必要があります。

コンポーネントはすべて、その現在のインストール状態とともに「フィーチャーの編集 (Edit Features)」ウィンドウにリストされます。赤い 'X' は、コンポーネントが現在インストールされていないことを示しています。これらのコンポーネントを選択して、インストールすることができます。赤い 'X' のマークが付いていないコンポーネントは選択しないでください。これらはすでにインストールされています。 

VisualAge for Java バージョン 4.0 の 2 つ目のインスタンスをインストールすることはできません。インストール言語を変更するには、まず製品をアンインストールすることが必要です。

B.2.3 VisualAge for Java チーム・クライアントのインストール

開発チームの各メンバーがこれらのステップを行う前に、 EMSRV 管理者は、サーバーのセットアップして開始し、クライアント接続のテストをし、チーム開発者をリポジトリー・ユーザー・リストに追加していなければなりません。これらのタスクの実行については、このガイドのパート C を参照してください。パート C はまた、チーム・リポジトリーの移行についての情報も提供します。

以下の手順では、サーバーにインストールされている共用リポジトリーの名前が ivj.dat であると想定しています。 EMSRV バージョン 7.1 がサーバーにインストールされていることが必要です。 EMSRV の旧バージョンに接続しようとすると、エラー・メッセージを受け取る可能性があります。

  1. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする前に、管理者から以下の情報を入手してください。
  2. VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストールを開始します。インストールについて詳しくは、セクション 2.0 を参照してください。旧バージョンの VisualAge for Java から移行する場合は、移行手順の詳細についてセクション 3.0 を参照してください。
  3. インストール・プログラムによってプロンプトが表示されたら、サーバーに常駐するリポジトリーを使用することを指定してください。常に共用リポジトリーに接続しているクライアントとして作業をするのではなく、ワークステーションにローカル・リポジトリーを置いて、スタンドアロン・モードで作業をする場合は、下記のセクション 2.4 の説明を代わりに参照してください。サーバーの TCP/IP ホスト名 (または、IP アドレス) およびリポジトリー名を管理者に尋ねて指定してください。 EMSRV プログラム開始時に、管理者が作業ディレクトリーを指定しなかった場合は、そのファイルについてのサーバーのパス情報を付けて、リポジトリー名を完全に修飾する必要があります。インストール・プログラムは、サーバー・アドレスとリポジトリー情報を、クライアントの ide.ini ファイルへ自動的に挿入します。
  4. 管理者がセットアップしたリポジトリー・ユーザーのリストから、ワークスペース所有者名を選択するように指示されます。ユーザー名を選択してください。パスワード保護が使用可能である場合は、ユーザー・パスワードを指定しなければなりません。

    進行バーは、ワークスペースが、リポジトリーに接続された状態であることを示します。ユーザー・リストではなく、回復不能エラーが発生したというエラー・メッセージが表示された場合は、以下のいずれかの状態であることが考えられます。
    1. サーバーが活動状態でない。
    2. ワークステーションに VisualAge for Java をインストールした際に、誤ったサーバー名が指定された。
    3. インストール中に、誤ったリポジトリー名が指定された。

    チーム・クライアントで ide.ini ファイルを編集すると、サーバー情報、またはリポジトリー情報を訂正することができます。

B.2.4 スタンドアロン・リポジトリーを持つクライアントのインストール

VisualAge for Java ソース・コード・リポジトリーをユーザーのワークステーション上に配置して、共用リポジトリーに接続していないときでも、これを使用したい場合があります。このような場合は、ワークステーション上に VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールするときは、リポジトリーをサーバーではなくローカル・マシンに指定します。リポジトリーは、インストール・プログラムが作成します。

チーム・サーバーで共用リポジトリーを使用する場合は、オンライン・ヘルプ、または team.pdf ファイルを参照してください。team.pdf ファイルは、 pdf ディレクトリーに入っています。pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

B.2.5 Windows 2000 のインストールおよび使用上の考慮事項  

VisualAge for Java のこのリリースでは、Windows 2000 のトラレーション・サポートを (Microsoft による定義のとおり) 引き続き提供します。

デフォルトのインストール・ディレクトリーは <Program Files>\IBM\VisualAge for Java です。 Windows 2000 の場合、デフォルトでは、 <ProgramFiles> へのインストールは Administrators および Standard (Power) ユーザーのみが実行できます。Regular (Restricted) ユーザーは、この場所に書き込むことはできません。

現在の VisualAge for Java の設計のため、製品がこの場所にインストールされ、 Regular (Restricted) ユーザーに使用される場合は、<ProgramFiles> の下の IBM または IBM\VisualAge for Java ディレクトリーのセキュリティー設定を変更して、通常ユーザーによる書き込みアクセス権を許可する必要があります。これを行わないと、IDE の始動時、または IDE 内で一部の VisualAge for Java ツールを使用するときに障害が発生する場合があります。

Enterprise Toolkit for AS/400 のサーバー・リストがこれで "<ProgramFiles>\IBM\shared files\fvdctcp.txt" に保管されました。繰り返しますが、デフォルトではこの場所は保護されており、通常ユーザーは書き込みができません。十分な権限を持たないユーザーが「AS/400」SmartGuide の「サーバー・リストの追加 / 変更 (Add/Modify server list)」ボタンでサーバー・リストを作成または更新しようとした場合、ファイルの作成または更新は、その Java コードでの入出力エラーで失敗します。この結果はログまたはコンソールに示される場合とそうでない場合があります。

システム管理者は、通常ユーザーにこの場所の書き込みアクセス権を与えるか、または保護したままにしてファイルを手動でロードするようにし、無許可のユーザーがファイルを更新できないようにするか、のどちらかに決定しなけれなりません。

B.2.6 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 PTF 9 のインストール

VisualAge for Java を製品 CD からインストールした場合、 IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 PTF 9 をインストールするには、 IBM Developer Kit のディレクトリーから install.exe を実行する必要があります。このディレクトリーは、追加フィーチャー CD にあります。 VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合は、このディレクトリーは一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。ただし、install.exe を実行する必要はありません。ダウンロードした IBM Developer Kit アーカイブから、解凍後に、インストール・プログラムが自動的に立ち上げられるためです。

IBM Developer Kit についての詳細は、 IBM Developer Kit ディレクトリーの README を参照してください。

B.3.0 旧バージョンの VisualAge for Java からの移行  

移行作業を始める前に、コンポーネント固有の移行情報、および一般の移行情報について、パート D および パート E を参照してください。

VisualAge for Java バージョン 4.0 アップグレードは、リポジトリー内のシステム・クラス・ライブラリーを正しいリリース・レベルに合わせるために、インストールの際に、リポジトリーのアップグレードを実行します。アップグレードを実行するには、アップグレードの際に、そのリポジトリーが、読み取り / 書き込みアクセス権で使用可能である必要があります。この操作中には、ユーザー・コードは変更されません。

VisualAge for Java エンタープライズ版の旧バージョンから移行中で、(チーム環境ではなく) スタンドアロン環境で作業しており、スタンドアロン環境での作業を続けたい場合は、この資料のパート A にあるプロフェッショナル版に関する指示に従ってください。

: VisualAge for Java バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からバージョン 4.0 へ移行する場合、インストール・プロセスが停止しているように見えることがあります。これは、 "DoCosting" 機能 (3.5 バージョンのファイルと 4.0 バージョンのファイルを比較する機能) が実行されるのに、 3 分かかるためです。このために、インストール・プロセスは停止しているかのように見えます。

チーム環境からの、またはチーム環境への移行を行っている場合は、移行プロセスを始める前に、以下の点を検討してください。

移行時に従うべきステップは、ユーザーの状況と、上記の設問に対する答えによって異なります。

以下の移行シナリオは、最も複雑なものの 1 つです。このシナリオでは、複数の共用リポジトリーがあり、バージョン 3.5 あるいはバージョン 3.5.3 のローカル・リポジトリーで N 人の開発者がいると想定します。新しいバージョン 4.0 リポジトリーを使用することを望んでいますが、古い共用リポジトリーの全データの使用も継続したいものとします。

: このシナリオは JDK 1.1.x ローカル・リポジトリーではなく、バージョン 3.5 あるいはバージョン 3.5.3 (Java 2) ローカル・リポジトリーを扱っています。 JDK 1.1.x ローカル・リポジトリーの情報をバージョン 4.0 リポジトリーにインポートしたい場合は、パート A のセクション 3.2 の指示に従ってください。 

  1. EMSRV をバージョン 7.1 にアップグレードします。チームの管理者は EMSRV バージョン 7.1 をインストールする必要があります。この方法については、パート C のセクション 2 を参照してください。
  2. ユーザー・データのバックアップ・コピーを作成します。
    1. プロジェクトおよびパッケージにバージョンを付けます。 VisualAge for Java バージョン 4.0 のリポジトリーには、バージョンを付けたプロジェクトおよびパッケージしかインポートできません。バージョン付けに関する説明は、VisualAge for Java のオンライン・ヘルプを参照してください。
    2. VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部にある別の新しい場所にリポジトリーを保管します。リポジトリーのファイル名とパスは、x:\IBMVJava\ide\repository\ivj.dat です。ここで、x:\IBMVJava は VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。
      : バージョン 3.5 またはバージョン 3.5.3 からの移行を行う場合は、リポジトリーにはプロジェクト・リソース・ファイルのバージョンが付けられたコピーも含まれています。これは、x:\IBMVJava \ide\repository\ivj.dat.pr にあります。 ivj.dat.pr ディレクトリーのコピーは、VisualAge for Java ディレクトリー・ツリーの外部に保管する必要があります。
  3. チーム管理者は、ローカル・リポジトリーを含む VisualAge for Java バージョン 4.0 の完全インストールを実行します。次に管理者は、ローカル・リポジトリーの内容全体をすべての共用リポジトリーへエクスポートします。この方法についての詳細は、パート B のセクション 3.1 を参照してください。
  4. すべての バージョン 3.5 あるいはバージョン 3.5.3 のユーザーは、バージョン 4.0 をローカルにインストールします。これにより、自動的に N 個のローカル・リポジトリーがアップグレードされます。

移行プロセスはこれで完了し、ユーザーはローカル・リポジトリーと共用リポジトリーを必要に応じて切り替えることができます。: チーム環境からローカル環境への移行を行っている場合は、古い共用リポジトリーからローカル・リポジトリーへプロジェクトを手動でエクスポートしなければなりません。また、ローカル・リポジトリーがある場合は、使用したいプロジェクトをすべて古いローカル・リポジトリーから新しいバージョン 4.0 ローカル・リポジトリーへインポートすることも必要になります。

B.3.1 旧バージョンの VisualAge for Java からの共用リポジトリーの移行

以下のステップを実行する前に、EMSRV を 7.1 にアップグレードする必要があります。この作業の実行方法については、セクション C.3.1 を参照してください。 

バージョン 2.0 または 3.0x (JDK 1.1 ベース)、3.0x、Early Adopters または 3.5 (JDK 1.2 ベース) 共用リポジトリーをアップグレードすると、VisualAge for Java バージョン 4.0 で作業できるようになります。以下のステップでは、チーム管理者がローカル・リポジトリーを使用して VisualAge for Java バージョン 4.0 のインストールを完了します。次に管理者は、ローカル・リポジトリーの内容全体をすべての共用リポジトリーへエクスポートします。

VisualAge for Java バージョン 4.0 で作業するために、サーバー上の既存のリポジトリーをアップグレードするには、以下のステップに従ってください。

  1. VisualAge for Java バージョン 4.0 を、ローカル・リポジトリーを含めて完全インストールとしてインストールします。これを行う方法については、パート B のセクション 2.0 を参照してください。
  2. バージョン 4.0 IDE を開始します。これで、ローカル・リポジトリーに接続されます。
  3. ワークベンチで「ファイル (File)」>「エクスポート (Export)」と選択し、「リポジトリー (Repository)」ラジオ・ボタンを選択して「次へ (Next)」をクリックします。「EMSRV サーバー付き共用リポジトリー (Shared repository with EMSRV server)」を選択します。サーバーの IP アドレスまたはホスト名を「EMSRV サーバー付き共用リポジトリーのアドレス (Shared repository with EMSRV server address)」フィールドに入力します。
  4. 参照 (Browse)」をクリックして共用リポジトリーの場所を探すか、または共用リポジトリーのパスとファイル名を「リポジトリー名 (Repository name)」フィールドに入力します。
  5. プロジェクト (Projects)」を選択します。ソース・リポジトリーからエクスポートできる、バージョンを付けたプロジェクトのリストを調べるには「詳細 (Details)」をクリックしてください。
  6. すべてのプロジェクト・エディションを選択し、エクスポートします。
  7. 終了 (Finish)」をクリックします。

プロジェクトはすべて共用リポジトリーにコピーされます。プロジェクト・リソース・ファイルもエクスポートされます。エクスポート先のリポジトリーの名前が sample.dat であれば、プロジェクト・リソースはフォルダー sample.dat.pr にエクスポートされます。

B.4.0 判明している問題と制限

判明している問題と制限については、 README (CD の README ディレクトリーにあります) も参照してください。 

B.4.1 インストールでの制限と判明している問題  

以下は、VisualAge for Java をインストールする際に注意する必要のある項目のリストです。

B.4.1.1 ディスクの制限

B.4.1.2 ユーザー許可

B.4.1.3 TCP/IP の考慮事項

B.4.1.4 シェル拡張 (Windows NT)

インストール・プログラムが Windows NT のシェル拡張を検出したことを示すメッセージを受け取った場合は、インストールを続行することはできません。この場合、以下のステップを実行します。

  1. 緊急リカバリー・ディスケットを用意する。このディスケットを作成するには、Windows のヘルプ・ドキュメンテーションを参照してください。
  2. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  3. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開する。
    \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
  4. 上記のキーの名前とデータの対の中のシェル名を選択する。
    重要: この名前のデータをメモしておいてください。 IBM VisualAge for Java のインストール後に必要になります。
  5. シェルの名前とデータの対に対して、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「変更 (Modify)」と選択する。
  6. シェル名の値を Explorer.exe に設定する。「OK」をクリックする。
  7. メニュー・バーから、「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。
  8. 再始動し、IBM VisualAge for Java のインストールを完了する。
  9. インストールが完了したら、次のように以前のレジストリー項目を復元する。
    a. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
    b. レジストリー・エディターで、 \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon キーを展開する。
    c. 上記のキーの名前とデータの対の中のシェル名を選択する。
    d. シェルの名前とデータの対について、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「変更 (Modify)」と選択する。
    e. シェル名の値をステップ 4 でメモしておいた値に復元し、「OK」をクリックする。
    f. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

B.4.1.5 インストールが失敗した場合の回復

インストールが失敗した場合は、インストールされたバージョン 4.0 ファイルを除去する必要があります。 VisualAge for Java をインストールしようとしているディレクトリーが空の場合は、インストール・プロセスによってロールバックされ、インストールされたファイルが除去されています。空のディレクトリーを削除することもできますが、その必要はありません。ただし、ディレクトリーにファイルがある場合、インストール・プロセスをもう一度開始する必要があります。インストールは保守モードで開始されるので、製品をもう一度インストールする前に、部分的にインストールされたバージョン 4.0 の除去を選択してください。

また、次のレジストリー項目を削除する必要があります。

\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\VisualAge for Java for Windows

この場合には、以下の指示に従ってください。

  1. 緊急リカバリー・ディスケットを用意する。このディスケットを作成するには、Windows のヘルプ・ドキュメンテーションを参照してください。
  2. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  3. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開し、選択する。
    \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\VisualAge for Java for Windows\4.0
  4. このキーについて、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「削除 (Delete)」と選択する。
  5. キーの削除の確認を求められたら、「はい (Yes)」を選択する。
  6. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

インストールが失敗する前に NetQuestion ファイルのいずれかがインストールされていた場合は、それらも削除してください。

  1. 新規のコマンド・プロンプトをオープンする。オープンしたコマンド・プロンプトでコマンド set imninstsrv を入力して、NetQuestion ファイルのいずれかがインストールされているかどうかを確認します。このコマンドを入力すると、マシン上の NetQuestion がインストールされている場所を示します。たとえば、次のようにします。

    IMNINSTSRV=C:\imnnq_nt

    VisualAge for Java をどのディレクトリーにインストールしたか、およびどのオペレーティング・システムを使用しているかによって、NetQuestion ディレクトリーの場所は異なります。変数が設定されたら (すなわち、NetQuestion がインストールされた場所が表示されたら)、ステップ 2 に進みます。

    「Environment variable imninstsrv not defined (環境変数 imninstsrv が定義されていません。)」というエラー・メッセージを受け取った場合、NetQuestion ファイルがインストールされていないか、 NetQuestion のインストールが正常に完了していません。このような状況が起こった場合は、「スタート」>「検索」>「ファイルやフォルダ」と選択して、ユーザーのシステム上にあるファイル vahelp.cfg を検索してください。「imnnq」で始まるディレクトリー (たとえば imnnq_NT や imnnq_98) の中にこのファイルがあったら、それを削除します。ステップ 2 および 3 を実行する必要はありません。

  2. NetQuestion ディレクトリーに移動する。(IMNINSTSRV= のあとに続く情報がその場所です。)
  3. vahcfg remove /p vj32 と入力する。

このコマンドによって、VisualAge for Java がインストールしたすべての NetQuestion ファイルが除去されます。これ以外の製品 (たとえば DB2) によってインストールされた NetQuestion ファイルには、影響しません。

まだ行っていない場合は、リポジトリーとリソース・ファイルをバックアップしてください。この方法については、パート B、セクション 3.0 を参照してください。 

上記のステップをすべて実行したあと、リブートして製品を再インストールしてください。 VisualAge for Java を再インストールしたあとで、ヘルプ障害が起こる場合は、「トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。ヘルプ障害からの回復方法の詳細が記されています。「トラブルシューティング・ガイド」 (trshoot.htm) は、VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。このガイドは、VisualAge for Java をインストールした後は、 X:\IBMVJava にも置かれます。ここで、X:\IBMVJava は、 VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。

B.4.1.6 CICS トランザクション・ゲートウェイ

VisualAge for Java のインストール時にマシンに CICS トランザクション・ゲートウェイがインストールされていた場合、 VisualAge は自らインストールせずにあらかじめインストールされていたバージョンを使用します。

B.4.1.7 Windows インストーラーのエラー

以下に、インストール時に注意の必要がある Windows インストーラーのエラーをリストします。

エラー 1603 (Windows NT 4.0 のみ)

VisualAge for Java のインストール時に、エラー・メッセージ 1603 が発生した場合、このメッセージは、 Windows インストーラーが初期化に失敗し、インストールが先に進まなかったことを示します。 

Symantec の VisualCafe などいくつかの製品は、その製品が Windows プラットフォームにインストールされるときに、 sfc.dll ファイルを自動的にインストールします。このファイルは、Windows 2000 でのみ使用されます。 Windows 2000 では、Windows インストーラーがそのファイルをセキュリティー処理のために呼び出します。 

Windows NT 4.0 で、この名前のファイルが PATH に存在すると、 Windows インストーラーはそのファイルをロードしようとします。しかし、sfc.dll は Windows 2000 以外では利用できません。その結果、Windows インストーラーは失敗します。 

この問題を回避するには、以下のステップに従ってください。

  1. スタート」>「検索」>「ファイルやフォルダ」と選択して、システム上にある sfc.dll ファイルを検索する。
  2. 一時的に、sfc.dll ファイル (Windows NT 4.0 の PATH に存在する名前) を sfc.old にリネームする。
  3. VisualAge for Java をインストールする。
  4. VisualAge for Java のインストールが正常に行われた後で、 sfc.old を sfc.dll にリネームする。

Fatal LoadLibrary() エラー

Fatal LoadLibrary() エラーは、 1 つ以上の VisualAge for Java インストール・カーネル (IKernels) が Windows インストーラーによって適切に登録されなかったことが原因で発生します。この問題を回避するには、以下のステップに従って、IKernal ファイルが置かれている InstallShield ディレクトリーを削除してから、 VisualAge for Java を再インストールする必要があります。

  1. 必要ならば、インストールを終了する。
  2. ディレクトリー x :\Program Files\Common Files\InstallShield (ここで x は VisualAge for Java をインストールしようとしているドライブ) を削除する。
  3. 製品を再インストールする。 

エラー 1631 または内部エラー 2755 (Windows NT 4.0 のみ)

VisualAge for Java を Windows NT 4.0 にインストールする場合、以下のエラー・メッセージが発生することがあります。

上記のいずれかのエラー・メッセージが発生した場合は、レジストリー・キーの値がヌルになっている可能性があります。 VisualAge for Java のインストールを開始すると、 userenv.dll ファイルがさまざまなレジストリー・キーの解析を試みます。そして、いずれかのキーの値がヌルであった場合、インストールは上記のいずれかのメッセージで失敗します。

この動作を回避するには、VisualAge for Java をインストールする前に、ヌルに相当する値を、削除するか、または修正 (ヌル値から有効な値に変更) します。VisualAge for Java のインストールが終わったら、その値を元の値に戻すことができます。

注意: ヌル変数の削除または修正には注意が必要です。削除または修正する前に、それにより起こり得る影響を考慮してください。

内部エラー 2381、1303、1310、1313 (Windows NT のみ)

VisualAge for Java をインストールしようとしている場合、以下の事項のいずれかに当てはまると、その下のエラー・メッセージが発生することがあります。

以下の 1 つ以上のエラー・メッセージが発生することがあります。

この問題は、以下のディレクトリーに対して読み取りアクセス権しかない場合に発生することが報告されています。

\Program Files\IBM\VisualAge for Java
\WinNT\Installer

この問題を解決するためには、ドライブまたはディレクトリーに必ず、必要なアクセス権を持つようにします。以下のステップに従ってください。

  1. Windows エクスプローラで、該当のドライブまたはディレクトリーを選択する。
  2. フォルダーを右マウス・ボタン・クリックし、そのポップアップ・メニューから、「プロパティー」を選択する。
  3. セキュリティ」タブを選択する。「アクセス権」をクリックする。
  4. Everyone」を選択する。「アクセスのタイプ」ドロップダウンから「Full Access」を選択する。
  5. サブディレクトリのアクセス権を置き換える」チェック・ボックスを選択する。
  6. OK」をクリックする。
  7. すべてのサブディレクトリーに対してアクセス権を置き換えることを確認するプロンプトが表示されたら、「はい」をクリックする。
  8. OK」をクリックする。
  9. VisualAge for Java をインストールする。

内部エラー 2735 エンジン始動

エラー 2735 が発生した場合、それを回避するには以下のステップを実行します。

  1. Windows 32 システム・ディレクトリー内の、以下のファイルを検索する。
  2. shd401lc.dllshd401lc.old にリネームする。
  3. shdoclc.dllshdoclc.old にリネームする。
  4. スタート」>「ファイル名を指定して実行」と選択し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く。以下のコマンドを実行して、これらの .dll ファイルを登録抹消する。 
  5. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログから、以下のコマンドを実行して、これらの dll を登録する。
  6. VisualAge for Java をインストールする。

エラー 1606 / 内部エラー 2707

以下のエラー・メッセージが発生した場合、管理ツール (共通) レジストリー・ファイルの値が誤っている可能性があります。

Error 1606.Could not access network location \Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools\. (エラー 1606。ネットワーク・ロケーション \Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools\ にアクセスできませんでした。)
Internal Error 2707. INSTALLDIR. (内部エラー 2707。INSTALLDIR。)

管理ツール (共通) レジストリー・ファイルの値を編集すれば、VisualAge for Java をインストールできるようになります。編集するには、以下のステップに従ってください。

  1. コマンド・プロンプトから regedit.exe を起動する。
  2. 以下のキーを展開して、選択する。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Explorer\User Shell Folder
  3. 管理ツール (共通) を選択する。
  4. 編集 (Edit)」>「修正 (Modify)」と選択する。
  5. 「値データ (Value Data)」フィールドで、 %SystemRoot%\Profiles\AllUsers\StartMenu\Programs\Administrative Tools と入力する。
  6. OK」をクリックする。
  7. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。
  8. VisualAge for Java をインストールする。

B.4.2 アンインストールでの制限と判明している問題 

以下は、アンインストール時に注意する必要のある項目のリストです。

B.4.2.1 ディスク・スペース

Windows システム・ドライブには最低 2MB の空きが必要であり、環境変数 TEMP または TMP には、最低 5MB の空き容量を持つ有効な一時ディレクトリーが指定されていなければなりません。

B.4.2.2 分散デバッガーのアンインストール

分散デバッガーを VisualAge for Java の一部としてインストールした場合は、分散デバッガーをアンインストールする前に VisualAge for Java をアンインストールしてください。VisualAge for Java をアンインストールしたあと、デバッガーのインストール・ディレクトリーでアンインストール・プログラムを実行することで分散デバッガーをアンインストールできます。

VisualAge for Java をアンインストールしても分散デバッガーをアンインストールできない場合は、以下のレジストリー・キーを削除する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/ CurrentVersion/install/ParentProducts/Visual Age for Java

次に、もう一度デバッガーをアンインストールしてみてください。他の製品で分散デバッガーを使用している場合は、このステップを行わないでください。レジストリー・キーを削除してしまうと、デバッガーを使用できなくなります。

以下のステップに従います。

  1. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
  2. レジストリー・エディターで、以下のキーを展開し、選択する。
    HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/ CurrentVersion/install/ParentProducts/Visual Age for Java
  3. このキーについて、メニュー・バーから「編集 (Edit)」->「削除 (Delete)」と選択する。
  4. キーの削除の確認を求められたら、「はい (Yes)」を選択する。
  5. メニュー・バーから「レジストリー (Registry)」->「終了 (Exit)」と選択する。

次のレジストリー・キーの値も、1 に設定してください。

HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/IBM/IBM Distributed Debugger/CurrentVersion/install/refcount

B.4.2.3 環境変数 (Windows 98)

Windows 98 上で VisualAge for Java をアンインストールする場合、autoexec.bat ファイルに残る環境変数があります。通常、これら残った項目は問題を起こすことはありませんが、アンインストールと再インストールを何回か行うと、次の 2 つの問題が起こる場合があります。 1 つは、パス文が競合して、オンライン・ヘルプが機能しなくなることがあります。もう 1 つは、パス・スペースが不足して、製品を正常に再インストールすることができなくなることがあります。

これらの問題を解決するには、以下の手順に従います。

  1. autoexec.bat ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
  2. 以下のステップに従い、HTML 検索エンジン (DB2 など) を必要とする他のプログラムがシステムに存在するかどうかを判別します。
    a) VisualAge for Java をアンインストールして、システムをリブートします。
    b) コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力し、レジストリー・エディターで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ ツリーを展開します。このツリー内に IBM ディレクトリーがある場合は、これを展開して NetQuestion ディレクトリーがあるかどうかを確認します。このディレクトリーがあれば、他の IBM 製品で検索エンジンを使用している場合があるということがわかります。
  3. 他の製品が HTML 検索エンジンを使用していない 場合は、 autoexec.bat ファイルのすべての IMN または IMQ 項目を除去してから VisualAge for Java を再インストールします。 
  4. 他の製品が HTML 検索エンジンを使用している 場合は、 autoexec.bat ファイルからすべての以下の重複する IMN または IMQ 項目を削除します。

    IMNINST
    IMNINSTSRV
    IMNNQ
    IMNNQ_95
    IMQCONFIGCL
    IMQCONFIGSRV
    また、重複する行 IF EXIST X:\IMNNQ_95\IMNENV.BAT CALL IMNEV.BAT も削除してください。
  5. 重複する項目を除去する際に、オリジナルの項目を除去しないように注意してください。どちらの項目がオリジナルか分からない場合は、システムが判断する NetQuestion のインストール先を判別する必要があります。以下のステップに従います。
    1. コマンド・プロンプトで、regedit.exe と入力する。
    2. レジストリー・エディターで、 \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\NetQuestion\Installation Directory キーを展開する。
    3. このキー内のディレクトリーの値で、NetQuestion のインストール先のパスを確認する。NetQuestion を正常に動作させるため、特定の環境変数の値にこのディレクトリーが含まれているはずです。

      上記の環境変数の中に、その値の一部として、レジストリーにあるディレクトリーとは異なるディレクトリーを含むものがあれば、それらを削除します。

B.4.2.4 NetQuestion のアンインストール

VisualAge for Java のアンインストール中には、NetQuestion はアンインストールされません。 NetQuestion がアンインストールされていない状態で、あとで製品を再インストールしようとすると、問題が発生する可能性があります。 

VisualAge for Java によってインストールされた NetQuestion ファイルを除去するには、以下のステップに従います。これ以外の製品 (たとえば DB2) によってインストールされた NetQuestion ファイルには、影響しません。

  1. NetQuestion ディレクトリーを見つけるには、コマンド・プロンプトで set imninstsrv と入力します。このコマンドを入力すると、マシン上の NetQuestion がインストールされている場所を示します。たとえば、次のようにします。

    IMNINSTSRV=C:\imnnq_nt

    VisualAge for Java をどのディレクトリーにインストールしたか、およびどのオペレーティング・システムを使用しているかによって、NetQuestion ディレクトリーの場所は異なります。「Environment variable imninstsrv not defined (環境変数 imninstsrv が定義されていません。)」というエラー・メッセージを受け取った場合、すべての NetQuestion ファイルがアンインストールされています。

  2. NetQuestion ディレクトリーに移動する。(IMNINSTSRV= のあとに続く情報がその場所です。)
  3. vahcfg remove /p vj32 と入力する。

このコマンドによって、VisualAge for Java がインストールした NetQuestion ファイルが除去されます。

VisualAge for Java をあとで再インストールする際にヘルプ障害が起こる場合は、「トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。ヘルプ障害からの回復方法の詳細が記されています。「トラブルシューティング・ガイド」 (trshoot.htm) は、VisualAge for Java プロフェッショナル版製品 CD、および VisualAge for Java エンタープライズ版 追加フィーチャー CD にあります。このガイドは、VisualAge for Java をインストールした後は、 X:\IBMVJava にも置かれます。ここで、X:\IBMVJava は、 VisualAge for Java のインストール・ディレクトリーです。

パート C: EMSRV

VisualAge for Java クライアントのインストールについては、このガイドのパート B を参照してください。サーバーのセットアップおよび管理については、「サーバー・セットアップおよび管理 (Server setup and administration)」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは、追加フィーチャー CD の TeamServer\docs ディレクトリー、あるいは VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合は一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) に入っています。

VisualAge for Java のエンタープライズ版のチーム環境での作業を計画している場合は EMSRV バージョン 7.1 を使用してください。

すべての EMSRV ファイルは追加フィーチャー CD に入っています。

C.1.0 前提条件

EMSRV をインストールする前に、パート C の終わりにある『制限と判明している問題』も参照してください。

C.1.1 サポートされるプラットフォーム

EMSRV サーバーは、以下のオペレーティング・システム・プラットフォームについてサポートされています。

* 注: HP-UX は 700 クラスのワークステーション・マシンでのみサポートされています。 HP-UX 9000/715/60 マシンおよび HP-UX 9000/782/200+ マシンでテスト済みです。 800 クラス (サーバー) のマシンは、アーキテクチャーが異なっており、また、異なるバイナリーを必要とするので、EMSRV は 800 クラスのマシンではサポートされていません。

+ このパッチを入手する方法についての情報は、セクション C.1.4 を参照してください。

IBM は現在、Netware 4.11 または Netware 5.0 では EMSRV をサポートしていませんが、 EMSRV.NLM がロードされる前に CLIBAUX.NLM がロードされていれば、EMSRV はそのプラットフォームで実行することが可能です。 CLIBAUX.NLM は Novell のサポート・パック 8a に含まれていますが、これとは別に Novell からも、次のサイトにあるファイル CLIBAUX1.EXE の形で利用することができます。

http://support.novell.com/cgi-bin/search/download?/pub/updates/nw/nw42/clibaux1.exe

SMP ハードウェア・サポートの停止

** 重要: Windows NT/2000 用 EMSRV のいずれかのリリースを、複数のプロセッサーを搭載したマシン上で実行すると、リポジトリーが破壊されることがあります。

EMSRV は、現在は、 SMP ハードウェア (複数のプロセッサーを搭載したマシン) 上で稼働する Windows NT/2000 サーバーでは、サポートされていません。SMP ハードウェアのサポートを停止することを決めたのは、 Windows サーバーと SMP ハードウェアを使用するとリポジトリーが破壊されるという報告が、頻繁に寄せられたためです。EMSRV は、その他のオペレーティング・システムに対しては、今後も SMP ハードウェアのサポートを継続します。

SMP ハードウェア上で稼働する WINDOWS NT/2000 サーバーで EMSRV を使用した結果、第三者からの損害賠償請求に基づく損害を含め、お客様が蒙った損害に対して IBM は責任を負いません。いかなる場合でも、IBM、その供給者、代理人および従業員は、 SMP ハードウェア上で稼働する WINDOWS NT/2000 サーバーで EMSRV を使用した結果生じた間接的、特別、懲罰的、典型的、または結果的損害に対して責任を負わないものとします。

SMP ハードウェア上で稼働するサーバーで EMSRV 使用する場合は、 EMSRV の開始時に -mp パラメーターを使用する必要があります。これにより、SMP ハードウェアのチェックが回避されます。ただしこうすると、非サポート・プラットフォームで EMSRV を実行することになるので、その後リポジトリーが破壊された場合は、お客様が全責任を負わなければなりません (IBM は、いかなる種類の責任も負いません)。

EMSRV は入出力制約プロセスで、プロセッサー制約プロセスではないので、余分にプロセッサーがあってもそれを活用することはありません。したがって、EMSRV のパフォーマンスは、サーバー上のプロセッサーの数には影響を受けません。

C.1.2 TCP/IP

TCP/IP をサーバーにインストールして、構成する必要があります。

C.1.3 EMSRV を実行するために必要な Novell パッチ

NetWare Minimum Patch List を入手して適用することをお勧めします。これらのパッチ・ファイルは、 http://support.novell.com/misc/patlst.htm より入手できます。ユーザーが使用している NetWare のバージョンに合わせて、適切なパッチを選択し、適用するようにしてください。

C.1.4 Solaris で EMSRV を実行するために必要なパッチ

PAM の Solaris バージョン 2.6 インプリメンテーションにはバグがあり、EMSRV が正しく機能しません。 Solaris バージョン 2.6 で EMSRV を使用している場合は、パッチ 106257-05 を適用する必要があります。パッチは次のサイトから入手できます。

http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/retrieve.pl?doc=fpatches%2F106257&zone_32=PAM

このパッチが修正するバグは次のとおりです。

4092227 pam_conv appdata_ptr メンバーが文書化されているとおりに conv() 関数にパススルーされない。

Solaris のバージョン 7.0 を使用している場合は、パッチは必要ありません。

C.1.5 サポートされるファイル・システム

EMSRV は以下のファイル・システムでテストおよび確認済みです。

NetWare

OS/2

Windows NT および Windows 2000 の場合

Solaris

HP-UX

AIX

Linux

EMSRV はローカルにマウントされたファイル・システムのみをサポートします。

C.2.0 インストール

このセクションでは、EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムおよび共用リポジトリーのインストール手順について説明します。サーバーの開始手順については、「サーバーのセットアップおよび管理 (Server setup and administration)」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。

C.2.1 EMSRV for Windows(R) のインストール

EMSRV for Windows のセットアップ
EMSRV を Windows にインストールする前に、以下のことに注意してください。

Windows への EMSRV のインストール
EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムおよび共用リポジトリーを Windows NT または Windows 2000 サーバーにインストールするには、以下のステップに従ってください。

  1. 追加フィーチャー CD の TeamServer/Windows ディレクトリーから、 setup.exe を実行します。
  2. そのあとは、画面の指示に従います。インストール・ディレクトリーを選択するようにプロンプトが表示されたら、その PATH に含まれているサブディレクトリーを選択するか、またはサブディレクトリーを作成してそれを PATH に追加します。これらのファイルを含むサブディレクトリーには、emsrv.log ファイルが書き込まれるため、これらのファイルは、フリー・スペースの多い場所に置くようにしてください。
  3. ide.zip ファイルから、以下のオブジェクトを適切なディレクトリーに抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

このディレクトリーは、共用ソース・コード・リポジトリーが保管される場所です。あとでサーバーを開始するときに -W EMSRV 始動パラメーターを使用して、このサブディレクトリーを EMSRV 作業ディレクトリーとして指定します。

EMSRV には、ivj.dat.pr ディレクトリーのディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr ディレクトリーは常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。

リポジトリー・ファイルの名前を変更して、 team1.dat などにすることができます。リポジトリーをサーバーにコピーしたあとで名前変更する場合、それに応じてプロジェクト・リソース・ディレクトリーも名前変更しなければなりません。たとえば、リポジトリーを team1.dat に名前変更したら、プロジェクト・リソース・ディレクトリーの名前を team1.dat.pr に変更してください。

チーム・メンバーは、VisualAge for Java クライアント・コードのインストール時に、リポジトリー・ファイル名を指定する必要があります。また、サーバー・マシン上のパスも指定する必要があります。

  1. passwd.dat ファイルを使用してパスワード検査を使用可能にする場合は、 ivj.dat をコピーしたのと同じディレクトリーに TeamServer ディレクトリーからこの passwd.dat ファイルをコピーします。使用可能なパスワード検査のタイプに関する詳細については、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。
  2. TCP/IP がインストールされており、 LAN アダプターに正しく設定されていることを確認してください。設定されているかを確認するには、ping コマンド (たとえば、ping IP アドレス / ホスト名) を使用して、 LAN 上のワークステーションからサーバーと通信します。
  3. EMSRV を Windows NT レジストリーにインストールし、 EMSRV ユーザーを許可して、EMSRV を開始します (オプション)。これらのトピックについては、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。
C.2.1.1 Windows レジストリーでのサービスとしての EMSRV

EMSRV をコマンド・プロンプトからではなくサービスとして開始する場合は、 EMSRV を Windows レジストリーにインストールします。 EMSRV をサービスとしてインストールする場合は、2 つの利点があります。

ヒント: EMSRV がサービスとして開始される場合、デフォルトの EMSRV 作業ディレクトリーは、 Windows NT または Windows 2000 system32\directory となります。 EMSRV をサービスとして Windows NT または Windows 2000 レジストリーにインストールする際には、 -W パラメーターを使用して、このデフォルトを変更することをお勧めします

重要: EMSRV は、現在は、 SMP ハードウェア (複数のプロセッサーを搭載したマシン) 上で稼働する Windows NT/2000 サーバーでは、サポートされていません。SMP ハードウェアのサポートを停止することを決めたのは、 Windows サーバーと SMP ハードウェアを使用するとリポジトリーが破壊されるという報告が、頻繁に寄せられたためです。

SMP ハードウェア上で稼働する WINDOWS NT/2000 サーバーで EMSRV を使用した結果、第三者からの損害賠償請求に基づく損害を含め、お客様が蒙った損害に対して IBM は責任を負いません。いかなる場合でも、IBM、その供給者、代理人および従業員は、 SMP ハードウェア上で稼働する WINDOWS NT/2000 サーバーで EMSRV を使用した結果生じた間接的、特別、懲罰的、典型的、または結果的損害に対して責任を負わないものとします。

EMSRV を、Windows NT/2000 のサービスとして SMP ハードウェアにインストールし、開始したい場合は、-mp パラメーターを使用してこのサービスをインストールしなければなりません。これにより、SMP ハードウェアのチェックが回避されます。ただしこうすると、非サポート・プラットフォームで EMSRV を実行することになるので、その後リポジトリーが破壊された場合は、お客様が全責任を負わなければなりません (IBM は、いかなる種類の責任も負いません)。

サービスをインストールするときに -mp パラメーターを使用しないと、サービスは開始されず、次のようなエラー・メッセージが出ます。

Could not start the EMSRV service on \\host (\\host で EMSRV サービスを開始できませんでした)
Error 2140: An internal Windows NT error occurred (エラー 2140: Windows NT の内部エラーが発生しました)

再度 EMSRV をサービスとして (たとえば、-mp パラメーターを追加するために) インストールすると、正常にインストールが行われますが、次のようなエラー・メッセージが出ます。

Message file emsrvmsg.dll, could not be copied to C:\WINNT\System32\emsrvmsg.dll (メッセージ・ファイル emsrvmsg.dll を C:\WINNT\System32\emsrvmsg.dll にコピーできませんでした)

--- OS error 1224: The requested operation could not be performed on a file with a user mapped section open. Make sure the DLL is in the same directory as EMSRV.EXE. (--- OS エラー 1224: ユーザー・マップ・セクションがオープンになっているファイルで、要求された操作を実行できませんでした。DLL が EMSRV.EXE と同じディレクトリーに入っていることを確認してください)

以前このサービスをインストールしたときに、DLL がすでにインストールされているので、このエラー・メッセージは無視してもかまいません。

EMSRV をサービスとしてインストールするには、以下を行います。

  1. コマンド・プロンプトから、 EMSRV 実行可能プログラムがインストールされているディレクトリーに移動します。
  2. コマンド emsrv -install [parameter2] [parameter3] ... を発行します。最初のパラメーターは -install でなければなりません。そのあとは、環境に応じてユーザーが選択した EMSRV 始動パラメーターです。

    このコマンドの例を以下に示します。

    emsrv -install -u joe -p donttell -W j:\sharedrep -rn

    上記のコマンドにより、EMSRV がサービスとして Windows レジストリーにインストールます。ここでは、EMSRV ユーザー名として joe を指定し、 joe のパスワードとして donttell を指定しています。デフォルトでは、 EMSRV 作業ディレクトリーは j:\sharedrep であり、ネイティブ・パスワード検査が強制実行されます。

    EMSRV がインストールされたことを示すメッセージが表示されます。
  3. ステップ a および b は、Windows NT と Windows 2000 では少し異なります。
    a) Windows NT の「コントロール パネル」から、「サービス」をダブルクリックします。「サービス」ダイアログ・ボックスが表示されます。サービスのリストから「EMSRV」を選択してください。 
    b) Windows 2000 の「コントロール パネル」から、「管理ツール」をダブルクリックします。「サービス」をダブルクリックします。さらに「EMSRV」をダブルクリックしてください。
    ここから手動で EMSRV を開始することができます。これで、EMSRV がサービスとしてレジストリーにインストールされ、必要な DLL がシステム・ディレクトリーにコピーされます。
  4. 「始動パラメーター (Startup Parameters)」テキスト・ボックスに、使用したい EMSRV 始動パラメーターを入力します。使用する EMSRV 作業ディレクトリーを指定する場合、パスの円記号にもう 1 つ円記号 を追加しなければなりません。例を以下に示します。

    -u emsrvacc -p secret -W d:\\javateam
  5. 開始 (Start)」をクリックします。EMSRV が開始されたことを通知するメッセージが表示されます。

EMSRV 開始の詳細については、「サーバーのセットアップおよび管理 (Server setup and administration)」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。

ユーザーが提供したパラメーターは、デフォルトで、EMSRV が開始するときに必ず使用されます。 Windows の「コントロール パネル」の「サービス」アイコンから手動で EMSRV を開始する場合は、これらのパラメーターをオーバーライドしたり、これらのパラメーターに項目を追加したりすることもできます。

C.2.2 EMSRV for NetWare のインストール

EMSRV for Netware のセットアップ
EMSRV を NetWare にインストールする前に、以下の制限に注意してください。

NetWare への EMSRV のインストール
EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムおよび共用リポジトリーを NetWare にインストールするには、以下のステップに従ってください。

  1. TeamServer\Netware ディレクトリーからサーバーの SYS:\SYSTEM ディレクトリーに、次のプログラム・ファイルをコピーします。
  2. ide.zip ファイルから、以下のものをサーバー上の適切なディレクトリーに抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

あとでサーバーを開始するときに -W EMSRV 始動パラメーターを使用して、このサブディレクトリーを EMSRV 作業ディレクトリーとして指定します。EMSRV には、ivj.dat.pr ディレクトリーのディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr ディレクトリーは常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。

リポジトリー・ファイルの名前を、たとえば team1.dat などに変更することができます。リポジトリーをサーバーにコピーしたあとで名前変更する場合、それに応じてプロジェクト・リソース・ディレクトリーも名前変更しなければなりません。たとえば、リポジトリーを team1.dat に名前変更したら、プロジェクト・リソース・ディレクトリーの名前を team1.dat.pr に変更してください。

チーム・メンバーは、VisualAge for Java クライアント・コードのインストール時に、リポジトリー・ファイル名とロケーションを指定する必要があります。

  1. サンプルのパスワード・ファイル passwd.dat を、TeamServer ディレクトリーから、ivj.dat をコピーしたのと同じディレクトリーにコピーします。 
  2. NetWare TCPIP.NLM がロードされ、LAN アダプターに正しく設定されていることを確認します。設定されているかを確認するには、ping コマンド (たとえば、ping IP アドレス / ホスト名 ) ユーティリティーを使用して、LAN 上のワークステーションから製品と通信します。
  3. EMSRV が照会されるときにホスト名が確実に EMADMIN 出力に表示されるようにするには、逆 DNS 検索が使用可能になるようリゾルバーが正しくセットアップされていることを確認します。また、RESOLV.CFG ファイル (sys:\etc にあります) が正しくセットアップされていることも確認してください。以下に、ファイルのセットアップの例を示します。
    domain javadev.com
    nameserver 192.168.73.150
  4. 製品を開始するための説明については、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。

C.2.3 EMSRV for OS/2 Warp のインストール

: OS/2 は、開発環境としては現在サポートされていません。詳しくはパート E を参照してください。

EMSRV for OS/2 のセットアップ
EMSRV を OS/2 にインストールする前に、以下のことに注意してください。

OS/2 への EMSRV のインストール
EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムおよび共用リポジトリーを OS/2 にインストールするには、以下のステップに従ってください。

  1. 以下の 3 つのファイルを、TeamServer ディレクトリーから OS/2 コンピューターの適切なディレクトリーにコピーします。

    これらのファイルを PATH の通っているサブディレクトリーに入れるか、または、サブディレクトリーを作成して PATH に追加してください。これらのファイルを含むサブディレクトリーには、emsrv.log ファイルが書き込まれるため、これらのファイルは、フリー・スペースの多い場所に置くようにしてください。

  2. ide.zip ファイルから、ステップ 1 でファイルをコピーしたサブディレクトリーに以下のオブジェクトを抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

    このサブディレクトリーは、共用ソース・コード・リポジトリーが保管される場所です。あとでサーバーを開始するときに -W EMSRV 始動パラメーターを使用して、このサブディレクトリーを EMSRV 作業ディレクトリーとして指定します。

    EMSRV には、ivj.dat.pr ディレクトリーのディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr ディレクトリーは常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。

    リポジトリー・ファイルの名前を変更して、 team1.dat などにすることができます。リポジトリーをサーバーにコピーしたあとで名前変更する場合、それに応じてプロジェクト・リソース・ディレクトリーも名前変更しなければなりません。たとえば、リポジトリーを team1.dat に名前変更したら、プロジェクト・リソース・ディレクトリーの名前を team1.dat.pr に変更してください。

    チーム・メンバーは、VisualAge for Java クライアント・コードのインストール時に、リポジトリー・ファイル名を指定する必要があります。

  3. passwd.dat ファイルを使用してパスワード検査を使用可能にする場合は、 ivj.dat をコピーしたのと同じディレクトリーに TeamServer ディレクトリーからこの passwd.dat ファイルをコピーします。使用可能なパスワード検査のタイプに関する詳細については、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。
  4. TCP/IP がインストールされており、 LAN アダプターに正しく設定されていることを確認してください。設定されているかを確認するには、ping コマンド (たとえば、ping IP アドレス / ホスト名) を使用して、 LAN 上のワークステーションからサーバーと通信します。
  5. サーバーを始動するには、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) 内の EMSRV を OS/2 で始動するための説明を参照してください。

C.2.4 EMSRV for AIX のインストール

EMSRV for AIX のセットアップ
EMSRV を AIX にインストールする前に、以下の特性に注意してください。

AIX への EMSRV のインストール
以下のステップでは、EMSRV プログラムを開始するユーザーのことを「EMSRV ユーザー」と呼びます。

以下のファイルを、TeamServer ディレクトリーからユーザーのマシンにコピーする必要があります。

これらのファイルを PATH の通っているサブディレクトリーに入れるか、または、サブディレクトリーを作成して PATH に追加してください。これらのファイルを置いたサブディレクトリーには、emsrv.log ファイルが書き込まれるため、これらのファイルは、フリー・スペースの多い場所に置くようにしてください。

AIX マシンで EMSRV をセットアップするには、以下のステップに従ってください。

  1. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者 (root) は、リポジトリーを格納するためのディスク・スペースを確保します。
  2. 初期リポジトリーをセットアップするには、以下のオブジェクトを ide.zip ファイルから、ステップ 1 で確保したディスク・スペースに抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

    EMSRV には、ivj.dat.pr ディレクトリーのディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr ディレクトリーは常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。ディレクトリーには、EMSRV ユーザーに対して rw および x (検索) ビットが設定されていなければなりません。

  3. ファイル所有者を EMSRV ユーザーまたはシステム管理者に変更します。複数のリポジトリーを用意する場合は、 ivj.dat をコピーして異なる名前を付けますが、サフィックスは同じ (.dat) にしておいてください。リポジトリーの複製を作成する場合、ivj.dat.pr ディレクトリーの複製を作成し、関連付けられているリポジトリーに一致するよう名前を変更しなければなりません。たとえば複製コピー「team.dat」を作成する場合、複製プロジェクト・リソース・ディレクトリー「team.dat.pr」を作成しなければなりません。
    EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、リポジトリーを格納するディレクトリーに移動し、適切なフラグを使用して EMSRV プログラムを開始します。 EMSRV フラグについての詳細は、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。
  4. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、チームのメンバーにチーム・リポジトリーのロケーションおよび名前を通知します。この情報は、チームのメンバーが各自のクライアント・コードをインストールするときに必要です。
  5. サーバーを始動するには、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。

UNIX プラットフォームでは、ユーザーを認証するために root アクセスが必要です。 EMSRV は、root ユーザーによって開始されていなくても、root アクセスを持ちます。この場合、EMSRV はファイル・システムすべてに対して完全なアクセス権を持つため、セキュリティー上の問題が生じます。

これを避けるには、EMSRV 実行可能プログラムの所有者を「root」に変更し、そのプログラムに SUID ビットを設定しなければなりません。以下のようにして、これを行います。

chown root emsrv
chmod u+s emsrv

EMSRV はユーザーの認証を試みるとき、実行中の EMSRV プロセスの権限を実行可能プログラムの所有者の権限に一時的に変更します。認証が完了すると、実行中の EMSRV の権限は、 EMSRV を開始したユーザーの権限に戻ります。これはプロセスごと (クライアントごと) の原則で行われるため、クライアントが認証されると、そのクライアントに対するプロセスだけが一時 root アクセスを持ちます。

root アクセスは、実際に EMSRV がどのように認証を実行するかに関係なく認証のために必要になります。 PAM のようなインターフェースは、アプリケーションが複数の認証方法をサポートできるように共通 API を提供しているだけであり、各認証方法に特定の構成は引き続き正しくなければなりません。 

C.2.5 EMSRV for HP-UX または Solaris

C.2.5.1 EMSRV for HP-UX または Solaris のセットアップ
EMSRV を Solaris または HP-UX にインストールする前に、以下の要件に注意してください。

Solaris の場合

HP-UX の場合

C.2.5.2 EMSRV for HP-UX または Solaris のインストール
以下のステップでは、EMSRV プログラムを開始するユーザーのことを「EMSRV ユーザー」と呼びます。

以下のファイルを、TeamServer ディレクトリーからユーザーのマシンにコピーする必要があります。

HP-UX の場合は、次のようになります。

Solaris の場合は、次のようになります。

これらのファイルを PATH の通っているサブディレクトリーに入れるか、または、サブディレクトリーを作成して PATH に追加してください。これらのファイルを置いたサブディレクトリーには、emsrv.log ファイルが書き込まれるため、これらのファイルは、フリー・スペースの多い場所に置くようにしてください。

Solaris または HP-UX マシンで EMSRV をセットアップするには、以下のステップを行います。

  1. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者 (root) は、リポジトリーを格納するためのディスク・スペースを確保します。
  2. 初期リポジトリーをセットアップするには、以下のオブジェクトを ide.zip ファイルから、ステップ 1 で確保したディスク・スペースに抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

    EMSRV には、ivj.dat.pr のディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr は常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。 ディレクトリーには、EMSRV ユーザーに対して rw および x (検索) ビットが設定されていなければなりません。

  3. ファイル所有者を EMSRV ユーザーまたはシステム管理者に変更します。複数のリポジトリーを用意する場合は、 ivj.dat をコピーして異なる名前を付けますが、サフィックスは同じ (.dat) にしておいてください。リポジトリーの複製を作成する場合、ivj.dat.pr ディレクトリーの複製を作成し、関連付けられているリポジトリーに一致するよう名前を変更しなければなりません。たとえば複製コピー「team.dat」を作成する場合、複製プロジェクト・リソース・ディレクトリー「team.dat.pr」を作成しなければなりません。
    EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、リポジトリーを格納するディレクトリーに移動し、適切なフラグを使用して EMSRV プログラムを開始します。 EMSRV フラグについての詳細は、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。
  4. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、チームのメンバーにチーム・リポジトリーのロケーションおよび名前を通知します。この情報は、チームのメンバーが各自のクライアント・コードをインストールするときに必要です。
  5. サーバーを始動するには、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。

UNIX プラットフォームでは、ユーザーを認証するために root アクセスが必要です。 EMSRV は、root ユーザーによって開始されていなくても、root アクセスを持ちます。この場合、EMSRV はファイル・システムすべてに対して完全なアクセス権を持つため、セキュリティー上の問題が生じます。

これを避けるには、EMSRV 実行可能プログラムの所有者を「root」に変更し、そのプログラムに SUID ビットを設定しなければなりません。以下のようにして、これを行います。

chown root emsrv
chmod u+s emsrv

EMSRV はユーザーの認証を試みるとき、実行中の EMSRV プロセスの権限を実行可能プログラムの所有者の権限に一時的に変更します。認証が完了すると、実行中の EMSRV の権限は、 EMSRV を開始したユーザーの権限に戻ります。これはプロセスごと (クライアントごと) の原則で行われるため、クライアントが認証されると、そのクライアントに対するプロセスだけが一時 root アクセスを持ちます。

root アクセスは、実際に EMSRV がどのように認証を実行するかに関係なく認証のために必要になります。 PAM のようなインターフェースは、アプリケーションが複数の認証方法をサポートできるように共通 API を提供しているだけであり、各認証方法に特定の構成は引き続き正しくなければなりません。 

C.2.6 EMSRV for Linux

C.2.6.1 EMSRV for Linux のセットアップ
EMSRV を Linux にインストールする前に、以下の情報に注意してください。

C.2.6.2 EMSRV for Linux のインストール
以下のステップでは、EMSRV プログラムを開始するユーザーのことを「EMSRV ユーザー」と呼びます。

以下のファイルを、TeamServer ディレクトリーからユーザーのマシンにコピーする必要があります。

これらのファイルを PATH の通っているサブディレクトリーに入れるか、または、サブディレクトリーを作成して PATH に追加してください。これらのファイルを置いたサブディレクトリーには、emsrv.log ファイルが書き込まれるため、これらのファイルは、フリー・スペースの多い場所に置くようにしてください。

Linux マシンで EMSRV をセットアップするには、以下のステップに従ってください。

  1. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者 (root) は、リポジトリーを格納するためのディスク・スペースを確保します。
  2. 初期リポジトリーをセットアップするには、以下のオブジェクトを ide.zip ファイルから、ステップ 1 で確保したディスク・スペースに抽出します。

    ide.zip ファイルは ivj40\backup ディレクトリーに入っています。このディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。

    EMSRV には、ivj.dat.pr ディレクトリーのディレクトリー・ツリー全体に対して、読み取り、書き込み、および検索を行うためのフル・アクセス権限がなければなりません。ivj.dat.pr ディレクトリーは常に、ivj.dat と同じディレクトリーにコピーしておく必要があります。これを行わないと、プロジェクト・リソースにアクセスすることはできません。ディレクトリーには、EMSRV ユーザーに対して rw および x (検索) ビットが設定されていなければなりません。

  3. ファイル所有者を EMSRV ユーザーまたはシステム管理者に変更します。複数のリポジトリーを用意する場合は、 ivj.dat をコピーして異なる名前を付けますが、サフィックスは同じ (.dat) にしておいてください。リポジトリーの複製を作成する場合、ivj.dat.pr ディレクトリーの複製を作成し、関連付けられているリポジトリーに一致するよう名前を変更しなければなりません。たとえば複製コピー「team.dat」を作成する場合、複製プロジェクト・リソース・ディレクトリー「team.dat.pr」を作成しなければなりません。
    EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、リポジトリーを格納するディレクトリーに移動し、適切なフラグを使用して EMSRV プログラムを開始します。 EMSRV フラグについての詳細は、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外の言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。このファイルは TeamServer\docs ディレクトリーに入っています。
  4. EMSRV ユーザーまたはシステム管理者が、チームのメンバーにチーム・リポジトリーのロケーションおよび名前を通知します。この情報は、チームのメンバーが各自のクライアント・コードをインストールするときに必要です。
  5. サーバーを始動するには、「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル emsrv71.htm (英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) を参照してください。

UNIX プラットフォームでは、ユーザーを認証するために root アクセスが必要です。 EMSRV は、root ユーザーによって開始されていなくても、root アクセスを持ちます。この場合、EMSRV はファイル・システムすべてに対して完全なアクセス権を持つため、セキュリティー上の問題が生じます。

これを避けるには、EMSRV 実行可能プログラムの所有者を「root」に変更し、そのプログラムに SUID ビットを設定しなければなりません。以下のようにして、これを行います。

chown root emsrv
chmod u+s emsrv

EMSRV はユーザーの認証を試みるとき、実行中の EMSRV プロセスの権限を実行可能プログラムの所有者の権限に一時的に変更します。認証が完了すると、実行中の EMSRV の権限は、 EMSRV を開始したユーザーの権限に戻ります。これはプロセスごと (クライアントごと) の原則で行われるため、クライアントが認証されると、そのクライアントに対するプロセスだけが一時 root アクセスを持ちます。

root アクセスは、実際に EMSRV がどのように認証を実行するかに関係なく認証のために必要になります。 PAM のようなインターフェースは、アプリケーションが複数の認証方法をサポートできるように共通 API を提供しているだけであり、各認証方法に特定の構成は引き続き正しくなければなりません。 

C.3.0 移行 

C.3.1 EMSRV のバージョン 6.x あるいはバージョン 7.0 からバージョン 7.1 への移行

EMSRV のバージョン 6.x あるいはバージョン 7 がインストールされていて、EMSRV のバージョン 7.1 をインストールしたい場合は、EMSRV のバージョン 6.x/7.0 をアンインストールしてからバージョン 7.1 をインストールするか、または EMSRV の古いバージョンを保管しておいてバージョン 7.1 をインストールすることができます。

VisualAge for Java バージョン 4.0 で作業するには、バージョン 7.1 をインストールしなければなりません。 

EMSRV バージョン 6.x/7.0 から EMSRV バージョン 7.1 に移行するには、以下のステップに従ってください。

  1. リポジトリーをバックアップします。
  2. EMSRV 6.x/7.0 をシャットダウンします。
  3. EMSRV 7.1 をインストールします。
  4. EMSRV 7.1 を開始します。 

EMSRV 7.1 は、EMSRV 6.x/7.0 と互換性があります。たとえば、古いエディションの VisualAge for Java (EMSRV 6.x/7.0 を使用) で作業している場合、旧バージョンの EMSRV から、EMSRV 7.1 で稼働している共用リポジトリーに接続することができます。 

C.4.0 チーム開発の準備

この段階では、リポジトリー・サーバー・プログラムおよび共用ソース・コード・リポジトリーがすでにインストールされています。チーム開発環境のセットアップを完了するには、サーバーを開始して VisualAge for Java クライアントに接続し、リポジトリー・ユーザー・リストにユーザーを追加します。

VisualAge for Java クライアントをすでにワークステーションにインストールしている場合は、チーム開発環境のセットアップに関する詳細について、オンライン・ヘルプを参照してください。それ以外の場合は、pdf ディレクトリーにある team.pdf を参照してください。 pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

以下の説明では、サーバーにインストールされている共用リポジトリーの名前が ivj.dat であると想定しています。リポジトリー・サーバー・プログラムを開始する場合は、管理者は、 ivj.dat ファイルのパスを EMSRV 作業ディレクトリーとして指定しなければなりません。

C.4.1 チーム・サーバーの準備

チーム開発者が共用リポジトリーで作業できるようにするには、管理者は、 VisualAge for Java サーバーをセットアップして、 EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムを開始しなければなりません。サーバーが使用可能になる前に開発者が VisualAge for Java バージョン 4.0 を使用する場合は、まず、スタンドアロン・ユーザーとしてインストールしておいてから、後で、共用リポジトリーに接続します。

C.4.2 クライアント接続のテスト

サーバーが正常に開始されたかどうかを確認するには、管理者が VisualAge for Java エンタープライズ版バージョン 4.0 クライアントから共用リポジトリーに接続する必要があります。これによって、サーバーの TCP/IP 接続が正しく機能しているかどうか、 EMSRV が正しいパラメーターで開始されているかどうかが確認できます。また、管理者は、クライアント・インストール中に提供されるべきサーバー情報が何かを知ることができます。

共用リポジトリーへの接続に関する詳細については、VisualAge for Java のオンライン・ヘルプの「共用リポジトリーへの接続 (Connecting to a shared repository)」か、または team.pdf ファイルを参照してください。 team.pdf ファイルは、 pdf ディレクトリーに入っています。pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

C.4.3 リポジトリー・ユーザー・リストへのユーザーの追加

クライアントが共用リポジトリーに最初に接続する際に、ワークスペース所有者名を入力するようプロンプトが表示されます。まず最初にリポジトリー・ユーザーのリストから有効なワークスペース所有者名を選択しなければ、 IDE を開始することはできません。

デフォルトでは、VisualAge for Java バージョン 4.0 のリポジトリー・ユーザー・リストには、 Administrator というユーザーが登録されています。各ユーザーは、最初にワークスペース所有者名として Administrator を選択することができますが、今すぐ固有の名前を作成してサーバーに接続することを強くお勧めします。 VisualAge for Java チーム開発環境では、制御の変更は、定義したユーザーの役割に基づいて判断します。つまり、各開発者が固有に識別できなければなりません。そのため管理者は、リポジトリー・ユーザーのリストに全ユーザーを追加しなければなりません (リポジトリー・ユーザー・リストに他のユーザーの名前を追加することのできる VisualAge for Java ユーザーは、 Administrator のみです)。ネイティブ・パスワード検査を行う場合、各ユーザーに付いている固有の名前は、システムのユーザー名に対応していなければなりません。

リポジトリー・リストにユーザーを追加する際の情報については、VisualAge for Java チーム・オンライン・ヘルプ、または pdf ディレクトリーにある team.pdf ファイルを参照してください。 pdf ディレクトリーは、 VisualAge for Java エンタープライズ版追加フィーチャー CD に入っています。VisualAge for Java の電子バージョンを持っている場合、このファイルは、一時ディレクトリー (パーツを抽出した場所) にあります。PDF が含まれているパーツをダウンロードしなかった場合は、このディレクトリーは存在しません。

以上でサーバーがセットアップされ、実行可能になりました。次に、VisualAge for Java クライアントをインストールします。 VisualAge for Java チーム・クライアントのインストールについての詳細は、このガイドの パート B を参照してください。

C.5.0 制限と判明している問題 (EMSRV) 

C.5.1 帯域幅が狭く待ち時間が長いネットワーク接続でのパフォーマンス

EMSRV クライアントと EMSRV の間で使用されているプロトコルは、通常高速でパケットをサーバーに伝送します。これは、処理の大部分がクライアントで行われるからです。 EMSRV で処理される要求のほとんどは、入出力要求 (たとえば、レコード・ロック、読み取りおよび書き込み要求) です。

このような仕組みの結果として、クライアント・エンドが実感するパフォーマンスは、ネットワークの待ち時間にきわめて影響を受けやすくなります。待ち時間 (往復時間あるいは「ping」パケット時間によって測定される) が 5 ミリ秒より短いと、受け入れ可能なパフォーマンスになります。LAN での待ち時間は、通常 1 ミリ秒より短くなりますが、WAN 接続あるいは電話回線を使用するダイヤルアップ・モデム接続の待ち時間は 500 ミリ秒にもなる場合があります。高速 DSL、ケーブル、フレーム・リレー、あるいは ISDN 接続の場合でも、待ち時間は、2 つのエンドポイント間の距離に比例します。

電話回線を介したダイヤルアップ・モデム接続では、この接続タイプでは概して待ち時間が 200 ミリ秒以上となるため、多くの場合そのパフォーマンスは受け入ることができません。クライアントとサーバーの距離が数百キロメートルより長くなると、高速接続でも、受け入れ可能なパフォーマンスにはなりません。

EMSRV プロトコルは、とくに帯域幅が狭いわけではありませんが、帯域幅の使用量は、同時に接続を使用しているクライアントの数によって決まります。

C.5.2 TCP/IP 接続の制限事項

デフォルトの EMSRV へのクライアント接続の制限は 512 です。この制限は、 EMSRV の開始時に -M コマンド行オプションを使用して変更することができます。

この数は、主にメモリーによって制限されますが、 TCP/IP スタックによっては、メモリーの制限に達する前にストリーム・ソケットを使い尽くす場合があります。通常、この数は 100 より大きく設定しますが、各スタックによってその値は変わります。

C.5.3 突然切断された接続の検出

EMSRV は、クライアントがクラッシュまたはリブートしたことによる接続の予期しない切断を検出するために、TCP/IP KEEPALIVE タイマーを使用します。 TCP/IP スタックによっては、 KEEPALIVE タイムアウトを変更することができます。通常、デフォルトの設定は 120 分です。

最後の要求が出されてから、長時間サーバーと対話していない接続があれば、 EMADMIN を使用して接続のリストを表示し、どの接続がそうした状態になっているのかを確認することができます。対話を停止している接続は、 EMADMIN STOP コマンドで -k オプションを使用して、クローズすることができます。

C.5.4 異なるバージョンの EMSRV と EMSRV ユーティリティーの交換

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、EMSRV ユーティリティーのバージョン 7.1、および EMADMIN ユーティリティーのバージョン 7.0 が含まれています。

EMADMIN 7.0 は EMSRV 7.1 と共に使用しなければなりません。 EMADMIN 7.0 は、EMSRV の 7.0 より前のリリースとでは正しく機能しません。

C.5.5 PAM の制限

Linux および Solaris プラットフォームでは、PAM (Password Authentication Modules) を使用して認証が行われます。理論的には、関係する PAM 構成ファイルの変更によって PAM (モジュール) を EMSRV で使用することが可能ですが、実際には不可能です。

EMSRV とクライアントの関係は、全体にわたって PAM アーキテクチャーとの互換性のある方法ではありません。その結果、EMSRV 認証は、モジュールが最初にテキスト・パスワード (クライアントによって最初に与えられます) を要求するプロンプトを出す場面でのみ機能します。

C.5.6 非 ASCII 文字を含むパスワードは EMSRV での認証に使用できない

Microsoft C ランタイム・ライブラリーにあるバグのため、次に示すプロンプトへの応答として入力された非 ASCII 文字は、正しく解釈されません。

'Enter the password of the user who started EMSRV'

これは、正しく解釈されません。これを避けるには、EMADMIN の実行時に -p オプション付きのパスワードを与えます。

C.5.7 日本語版 NetWare の実行時にメニューとウィンドウが文字化けする

EMSRV for NetWare NLM は Novell の NLM User Interface Developer Components (NWSNUT) を使用します。日本語版 NetWare を実行しているとき、NWSNUT メニューおよびウィンドウでは図形文字は使用できず、文字化けしてしまいます。これは EMSRV NLM または NetWare のバグではなく、 Shift-JIS コード・ページの制限です。

C.5.8 EMADMIN は保管されているリソース・ディレクトリーをコピーしない  

EMADMIN 7.0 を使用して VisualAge for Java 4.0 リポジトリーをコピーするときは、対応する保管済みプロジェクト・リソース・ディレクトリーはコピーされません。保管済みプロジェクト・リソース・ディレクトリーは、手動でコピーする必要があります。

パート D. コンポーネント特有の移行情報

Swing クラスの移行に関する重要な情報については、セクション 18.0 を参照してください。

D.1.0 CICS トランザクション・サーバー (CICS TS)

この VisualAge for Java バージョンは CICS(R) トランザクション・サーバーをサポートしていません。 CICS TS 1.3 以前のバージョンをサポートするために必要なクラスは、このバージョンには組み込まれていません。 CICS TS アプリケーションは、旧バージョンの VisualAge for Java から移行してもバージョン 4.0 では機能しないため、バージョン 4.0 ワークスペースおよびリポジトリーから削除しなければなりません。

CICS TS 1.3 以前のバージョンで作業するには、旧バージョン (3.02 以前) の VisualAge for Java を使用し続けなければなりません。また、JCICS インターフェースを使用したい場合、あるいは IIOP 用の CICS サポートが必要な場合、旧バージョン (3.02 以前) の VisualAge for Java を暫定的に使用せざるを得ません。 CICS トランザクション・サーバーは JDK 1.1.x に基づいているため、サポートされていません。

D.2.0 データ・アクセス Bean

D.2.1.VisualAge for Java バージョン 2.0 あるいは 3.0x からの移行

データ・アクセス Bean は Swing コンポーネントおよびインターフェースを使用します。この Bean を使用するように開発されたすべてのアプリケーションは、旧版の JDK 1.1.x Swing パッケージから新規の J2SDK v.1.2.2 Swing パッケージに移行する必要があります。 これを行うには、 VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールしたあと、影響を受けるクラスおよびパッケージを選択し、「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」SmartGuide を開き、「名前変更した JDK1.2 パッケージの組み込み (Include JDK1.2 renamed packages)」チェック・ボックスを選択します。これにより Swing 用の「元 / 先 (From/To)」項目が追加されるため、ユーザーは自動的に Swing 参照を Java 2 SDK に移行することができます。移行中に発生したすべてのエラーは「ログ (Log)」ウィンドウに記録されます。

アプリケーションを正しく移行する方法については、ビジュアル・コンポジション・エディターのオンライン・ヘルプ・ファイル「クラスまたはパッケージ参照の修正 / 移行ガイドライン (Fix/migrate guidelines for class or package references)」、および関連するタスク・ファイル「クラスまたはパッケージ参照の修復 (Repairing class or package references)」を参照してください。 

D.2.2.VisualAge for Java バージョン 3.5 からの移行

VisualAge for Java バージョン 3.5 で移行した場合は、データ・アクセス Bean を移行するための特別な追加ステップを行う必要はありません。バージョン 3.5 でのデータ・アクセス Bean は J2SDK v.1.2.2 Swing パッケージを使用しているためです。

D.3.0 データ・アクセス・ビルダー

現在、データ・アクセス・ビルダーは VisualAge for Java に組み込まれていません。データ・アクセス・ビルダーの使用を続けたい場合は、旧バージョンの VisualAge for Java で作業を続ける必要があります。

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、以前データ・アクセス・ビルダーが提供していた機能に直接代わる新しいフィーチャーはありませんが、 VisualAge for Java には同様の機能を提供する 3 つのコンポーネント、データ・アクセス Bean、パーシスタンス・ビルダー、およびエンタープライズ JavaBean 開発環境があります。それぞれのフィーチャーは、データ・アクセス・クラス作成の異なるアプローチを提供しています。 

ユーザー作成のコードを VisualAge for Java バージョン 4.0 に移行することはできず、またこれらのツールのいずれかで再使用することもできません。バージョン 4.0 で使用したい場合は、アプリケーションを再作成する必要があります。コードを開発する主な目的や、作成するアプリケーションが行う処理に最も適したフィーチャーを使用してください。

データ・アクセス・ビルダー、データ・アクセス Bean、およびパーシスタンス・ビルダーの比較については、このガイドの付録を参照してください。 

D.4.0 EJB(TM) 開発環境

D.4.1 VisualAge for Java バージョン 2.0 Enterprise Update からのエンタープライズ Bean の移行

VisualAge for Java バージョン 2.0 Enterprise Update でエンタープライズ Bean を作成し、それを VisualAge for Java バージョン 4.0 で使用したい場合は、現行バージョンの VisualAge for Java バージョン 2.0 Enterprise Update で以下の作業を完了しておく必要があります。

  1. スキーマ・ブラウザーで、すべての未保管スキーマを保管します。
  2. マップ・ブラウザーで、すべての未保管マップを保管します。
  3. 展開済みコードを最後に生成してから、スキーマまたはマップに対して何らかの変更を行った場合は、展開済みコードを削除してから、それを再生成し、それをテストします。
  4. パッケージ (スキーマ・パッケージおよびマップ・パッケージを含む) とプロジェクトに バージョンを付けてから、.dat フォーマットのプロジェクトをエクスポートします。

エンタープライズ Bean コードの移行を完了するには、VisualAge for Java バージョン 4.0 で、リポジトリーからインポートする (こちらを推奨) か、あるいは JAR ファイルからインポートするかに応じて、以下のシナリオ 1 またはシナリオ 2 を実行します。

シナリオ 1 - リポジトリーからのインポート
リポジトリーから Bean をインポートする場合は、以下のステップに従ってください。

  1. エンタープライズ Bean、スキーマ、およびマップが入っているプロジェクトを、リポジトリーからワークスペースに追加します。いくつかのロード済みクラスの横にエラー・アイコンが表示されます。
  2. プロジェクトごとにオープン・エディションを作成します。また、古い生成済みクラスが入っているパッケージのオープン・エディションも作成してください。
  3. 「スキーマ (Schema)」ブラウザーと「マップ (Map)」ブラウザーを使用して、使用可能なスキーマおよびマップをすべてワークスペースにロードし、展開済みクラスを再生成します。
  4. スキーマとマップを作成および保管していない場合、デフォルト・スキーマおよびマップを作成し、展開済みコードを再生成してください。
  5. バージョン 4.0 だけで作業することを予定している場合は、以前にバージョン 2.0 Enterprise Update の EJB 開発環境を使用して生成した、「プロジェクト (Projects)」ページ内のすべての既存の EJB テスト・クライアント・クラスを削除してください。これらのクラスにはエラーが含まれており、EJB テスト・クライアントは生成されたクラスを使用しなくなったので、バージョン 4.0 では機能しません。(テスト・クライアント・クラスは、削除される前でも「EJB」ページの「EJB タイプ (EJB Types)」ペインに表示されません。したがって、削除するクラスがあるかどうかを判別するために「プロジェクト (Projects)」ページを調べる必要があるので注意してください。)

上記のステップの実行についての詳細は、EJB 開発環境に関する VisualAge for Java オンライン・ヘルプに記載されています。

シナリオ 2 - JAR ファイルからのインポート
エンタープライズ Bean を JAR ファイルにエクスポートした場合は、以下のステップを実行してください。

  1. 「EJB」ページで、「EJB」>「エンタープライズ Bean のインポート (Import Enterprise Beans)」と選択して、 JAR ファイルを VisualAge for Java バージョン 4.0 のワークスペースにインポートします。
  2. JAR ファイルには必須マップが含まれていないため、多くのインポート済みクラスの横にエラー・アイコンが表示されます。
  3. スキーマ、マップ、展開済みクラス、およびテスト・クライアントを再生成します。
  4. バージョン 4.0 だけで作業することを予定している場合は、以前にバージョン 2.0 Enterprise Update の EJB 開発環境を使用して生成した、「プロジェクト (Projects)」ページ内のすべての既存の EJB テスト・クライアント・クラスを削除してください。これらのクラスにはエラーが含まれており、EJB テスト・クライアントは生成されたクラスを使用しなくなったので、バージョン 4.0 では機能しません。(テスト・クライアント・クラスは、削除される前でも「EJB」ページの「EJB タイプ (EJB Types)」ペインに表示されません。したがって、削除するクラスがあるかどうかを判別するために「プロジェクト (Projects)」ページを調べる必要があるので注意してください。)

上記のステップの実行についての詳細は、EJB 開発環境に関する VisualAge for Java オンライン・ヘルプに記載されています。

D.4.2 VisualAge for Java バージョン 3.0 または 3.02 からのエンタープライズ Bean の移行

VisualAge for Java バージョン 3.0 またはバージョン 3.02 のいずれかを使用して生成された展開済みコードを持つ既存のエンタープライズ Bean があり、かつ VisualAge for Java バージョン 4.0 を使用してエンタープライズ Bean の処理を行いたい場合は、エンタープライズ Bean をバージョン 4.0 に移行してから、明示的に展開済みコードを削除して再生成します。

ただし、エンタープライズ Bean コードをバージョン 4.0 に移行する前に、現行バージョンの VisualAge for Java (バージョン 3.0 またはバージョン 3.02) で以下の作業を行っておく必要があります。

  1. スキーマ・ブラウザーで、すべての未保管スキーマを保管します。
  2. マップ・ブラウザーで、すべての未保管マップを保管します。
  3. 展開済みコードを最後に生成してから、スキーマまたはマップに対して何らかの変更を行った場合は、展開済みコードを削除してから、それを再生成し、それをテストします。
  4. パッケージ (スキーマ・パッケージおよびマップ・パッケージを含む) とプロジェクトに バージョンを付けてから、.dat フォーマットのプロジェクトをエクスポートします。

エンタープライズ Bean コードを移行してから、展開済みコードを再生成するには、 VisualAge for Java バージョン 4.0 で以下のステップを示された正確な順序で実行します。

  1. プロジェクト・リポジトリー・ファイルをワークスペースにインポートします。
  2. プロジェクトの新しいオープン・エディションを作成します。また、削除したい生成済みコードが入っている任意のパッケージのオープン・エディションも作成してください。
  3. ワークベンチで「EJB」タブをクリックします。
  4. 「エンタープライズ Bean (Enterprise Beans)」ペインで、展開済みコードを削除したいエンタープライズ Bean またはグループを選択します。
  5. EJB」>「削除 (Delete)」と選択します。
  6. 展開済みコード (Deployed Code)」をクリックして、展開済みコードを削除します。
  7. セクション D.4.3 (バージョン 3.0 から移行する場合) またはセクション D.4.4 (バージョン 3.02 から移行する場合) に示された手順を実行して、ユーザーのアソシエーション (それがある場合) を移行します。
  8. Bean クラスまたは Bean クラスの親にエラーがないことを確認します。
  9. 以下のステップを実行して、EJB アクセス Bean (それがある場合) を再生成します。
    1. ワークベンチの EJB ページでは、移行したいアクセス Bean と関連付けられているエンタープライズ Bean を選択します。
    2. EJB メニューから、「追加 (Add)」>「アクセス Bean (Access Bean)」と選択して、「アクセス Bean の作成 (Create Access Bean)」SmartGuide を開き、「終了 (Finish)」ボタンをクリックします。アクセス Bean に対する必要な変更は、すべて自動的に行われます。
  10. 展開済みコードを再生成します。
  11. バージョン 4.0 だけで作業することを予定している場合は、以前にバージョン 3.0 または 3.02 の EJB 開発環境を使用して生成した、「プロジェクト (Projects)」ページ内のすべての既存の EJB テスト・クライアント・クラスを削除してください。これらのクラスにはエラーが含まれており、EJB テスト・クライアントは生成されたクラスを使用しなくなったので、バージョン 4.0 では機能しません。(テスト・クライアント・クラスは、削除される前でも「EJB」ページの「EJB タイプ (EJB Types)」ペインに表示されません。したがって、削除するクラスがあるかどうかを判別するために「プロジェクト (Projects)」ページを調べる必要があるので注意してください。)
  12. VisualAge for Java バージョン 3.0、3.02、3.5 でクライアント JAR ファイルをあらかじめ作成してあった場合は、VisualAge for Java バージョン 4.0 でクライアント JAR ファイルを再作成する必要があります。

D.4.3 VisualAge for Java バージョン 3.0 からのアソシエーションの移行

バージョン 3.0 で作成された EJB グループにあるアソシエーションを追加、編集、または削除する場合、 VisualAge for Java は自動的に、EJB グループ内のすべてのアソシエーションを新しいアソシエーションの形式に変換します。移行プロセスを完了するには、以下の変更を手動で行ってください。

手動で変更が加えられている可能性が高いため、これらのメソッドは自動的に変換されていません。 新しい Bean がバージョン 4.0 で作成されたとき、VisualAge for Java は自動的に呼び出しを追加します。

アソシエーションがすでに移行されている EJB グループにバージョン 3.0 以前の CMP エンティティー Bean をインポートし、その CMP エンティティー Bean を継承する新しい Bean を追加する場合、新しい Bean の Bean クラスはいくつかのメソッドで赤い X を表示します。これは、インポートされた Bean の Bean クラスに _initLinks、_getLinks、および _removeLinks メソッドがなくなることが原因です。これらのメソッドは、インポートされた Bean の Bean クラスに手動で追加しなければなりません。    

エンタープライズ Bean コードを実動アプリケーション・サーバーに配置する準備ができたら、アソシエーションとアクセス Bean の両方が必要とするランタイム・コードが入っている、ランタイム JAR ファイルも必ず配置しなければならないことに注意してください。この JAR ファイルは、アプリケーション・サーバーに展開し、そのアプリケーション・サーバーのクラスパスに組み込む必要があります。ランタイム JAR ファイルについての詳細は、EJB 開発環境オンライン・ヘルプにあります。

D.4.4 VisualAge for Java バージョン 3.02 からの EJB アソシエーションの移行

VisualAge for Java バージョン 3.02 で作成されたアソシエーションを持つ EJB グループを最初に開いたとき、グループの生成済みリンク・クラスの横にエラー・アイコンが表示されます。このような EJB グループのアソシエーションを追加、編集、または削除すると、 VisualAge for Java は自動的に、その EJB グループのアソシエーションのすべてのリンク・クラスを修復します。アソシエーションに変更を加えることを計画していない場合でも、 EJB ページの「プロパティー (Properties)」ペインでアソシエーションを選び、そのポップアップ・メニューから「編集 (Edit)」を選択して、アソシエーション・エディターをオープンする必要があります。次に「OK」をクリックして、移行プロセスを完了します。

VisualAge for Java は、VisualAge for Java 3.02 で生成された、いくつかのアソシエーションに関係するメソッドを自動的に除去します。除去されるメソッドは、アソシエーションの特性を与えられていて、バージョン 4.0 では正しく機能しないメソッドです。たとえば役割が基本キーの一部である場合、その役割での set メソッドは無効です。このメソッドはバージョン 3.02 で自動的に生成されたもので、バージョン 4.0 で生成されることはありません。

D.5.0 エンタープライズ・アクセス・ビルダー (EAB) および E- Connector  

D.5.1 エンタープライズ・アクセス・ビルダー

D.5.1.1 新規コネクター・サポート
エンタープライズ・アクセス・ビルダーは、現在では共通コネクター・フレームワーク (Common Connector Framework: CCF) および Java 2 エンタープライズ版 (J2EE) Connector アーキテクチャー・コネクターの両方をサポートしています。 EAB レコード、コマンド、ナビゲーター、およびセッション Bean を CCF フォーマットから J2EE Connector アーキテクチャー・フォーマットへ移行する新しいツールが、エンタープライズ・アクセス・ビルダーに用意されています。さらに、次の SmartGuide およびエディターも、 J2EE Connector アーキテクチャーの新規サポートを反映するよう更新されています。

J2EE (TM) ベータ版用 IBM Connector とツール の新規サポートおよび新規の EAB 移行プログラムについての詳細は、エンタープライズ・アクセス・ビルダーのオンライン・ヘルプを参照してください。

D.5.1.2 レコードおよびコマンドの再生成および編集
EAB アプリケーションを VisualAge for Java の旧バージョンからバージョン 4.0 に移行するとき、レコードとコマンドを再生成することができます。これらは、再生成するとバージョン 4.0 でより効率よく機能します。 

あらかじめ「内部クラス (Inner classes)」 を選択せずに 「直接 (Direct)」 および 「名前を短くする (Shorten names)」 を選択した場合は、生成されたレコードの名前は必要以上に長くなりました。
結果、Windows のファイル名の文字数制限である 255 文字を超えてしまうことがありました。現在、「レコード・タイプからのレコード作成 (Create Record from Record Type)」SmartGuide は、上記のオプションが選択された場合、可能な限り短い名前を生成するよう最適化されています。ただし、上記のオプションを選択して再生成した場合は、レコード名が変更する可能性があるため、ユーザーのアプリケーションに影響を与えることがあります。

EAB コマンドがバージョン 2.0x で作成された場合、コマンド・エディターでこれを編集することはできません。ただし、ビジュアル・コンポジション・エディターで編集できます。ランタイムの現行バージョンは下位互換性があるため、現行バージョンでバージョン 2.0x のコマンドを実行することができます。

D.5.1.3 アプリケーションの展開
バージョン 4.0 は、エンタープライズ・アクセス・ビルダー (EAB) を変換するリリースです。 EAB の基礎になっていた以前の共通コネクター・フレームワーク (CCF) アーキテクチャーは、新しい J2EE Connector アーキテクチャーに変わります。EAB 資料は、この変換および両アーキテクチャー間の違いについて説明しています。このリリースでは、両方のアーキテクチャーがサポートされます。つまり、展開の場合に、いくつかの違いがあります。詳細については、 EAB 資料の展開セクションを読んでください。次の段落は、展開の概要を示しています。

既存のアプリケーションでは、引き続き従来の機能を使用できます。 eab\runtime30\eablib.jar、ccf.jar、recjava.jar、および実行時にコネクターに必要になるユーザー独自の JAR ファイルでアプリケーションを配置してください。いくつかの J2EE Connector アーキテクチャー関連コンポーネント (たとえば、 J2EE アーキテクチャーを利用するレコードやコマンド) を追加した新規のアプリケーションの場合は、 eab\runtime35\eablib.jar でアプリケーションを配置します。これは 2 モード対応です。つまり、これは両方のアーキテクチャーをサポートします。また、 J2EE にのみ関連する他の JAR ファイルも必要です。このファイルについての説明は、 EAB 資料の展開セクションにあります。

D.5.2 E- Connector

以下のセクションでは、IMS 接続、CICS Connector、および E- Connector の移行についての情報を記載しています。

重要: Windows 98 の CD-ROM ファイル・システム (CDFS) の制限のために、 CD-ROM からの e-business コネクターのファイルには、インストールに失敗するものがあります。失敗すると、選択したコネクターに応じて、以下の 1 つ以上のエラー・ダイアログが表示されます。

インストールされなかったファイルは、すべて、製品 CD のルートにある zip ファイル (econnfix.zip) に保管されているものです。 VisualAge for Java を Windows 98 にインストールしようとしていて、上記のメッセージが表示された場合は、 econnfix.zip を製品がインストールされたディレクトリーに unzip する必要があります。たとえば、unzip するには、econnfix.zip -d c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java\ というコマンドを実行します (ここで、c:\Program Files\IBM\VisualAge for Java\ は、製品のインストール・ディレクトリー)。これらのファイルを適切な位置に置けば、コネクターは正常に機能するようになります。

D.5.2.1 IMS 接続
IMS TCP/IP OTMA Connection (IMS TOC) は、2001 年 3 月に停止されます。ユーザーは IMS TOC から IMS 接続に移行して、 IMS TOC の代わりにそれを使用することをお勧めします。

IMS 接続は、(VisualAge for Java には組み込まれておらず) 別個に入手可能な、 SMP をインストールできる IBM 製品です。これを VisualAge for Java IMS Connector と一緒に使用して、IMS にアクセスすることができます。 IMS TOC から IMS 接続に移行すると、Java プログラム用のすべての IMS Connector を引き続き使用できるようになります。変更や更新を行う必要はありません。

D.5.2.2 CICS Connector
ECIInteractionSpec 内の CICSELUW フラグの働きは、CCF Connector アーキテクチャーのモデルを正確に作成するよう変更されています。前のリリースでは、このフラグは、コンストラクターでデフォルトの FALSE をとり、実際のコーディネーターが存在しているかどうかにかかわらず、LUW が拡張されるかどうかをこのフラグによって常に判別していました。

このリリースでは、実際に CCF コーディネーター (たとえば JavaCoordinator) が存在している場合は、 CICSELUW フラグは ECIInteractionSpec コンストラクターでデフォルトの TRUE です。古い VisualAge for Java コードでこのプロパティーを特に指定していない限り、 VisualAge for Java バージョン 4.0 へ移行すると、古いコードの CICSELUW プロパティーはデフォルトの TRUE を取るようになります。

実際にコーディネーターが存在しない場合、このフラグは無視され、すべてのアプリケーション (古いアプリケーションと、VisualAge for Java バージョン 4.0 で新しく作成されるアプリケーションの両方) は、 CICSELUW フラグが FALSE であるかのように動作します。そのため、ユーザーの環境で実際の相互コーディネーターを使用しない限り、このフラグを明示的に設定しても効果がありません。

D.5.2.3 E- Connector の移行
旧バージョンの VisualAge for Java の多くは、バージョン 4.0 と共存しますが、 E- Connector の異なるレベルの共存はサポートされていません。

VisualAge for Java バージョン 3.0x または バージョン 3.5.x からの移行

E- Connector がインストールされている場合、 VisualAge for Java バージョン 3.0x または バージョン 3.5 からバージョン 4.0 に移行するためには、以下の 2 つの移行シナリオのいずれかを実行しなければなりません。

2 つの移行シナリオで異なるのは、コネクターが移行される時点です。

シナリオ 1 では、初期インストール・プロセス中にコネクターが移行されます。このシナリオのステップを完了すると、コネクターなしの VisualAge for Java バージョン 3.0x またはバージョン 3.5.x とコネクター付きの VisualAge for Java バージョン 4.0 が共存することになります。

シナリオ 2 では、初期移行プロセスのあとでコネクターが移行されます。このシナリオのステップを完了すると、コネクターなしの VisualAge for Java バージョン 4.0 とコネクター付きの VisualAge for Java バージョン 3.0x またはバージョン 3.5.x が共存することになります。あとでバージョン 3.0x または 3.5.x コネクターをアンインストールし、バージョン 4.0 コネクターをインストールすることができます。 

移行シナリオ 1

  1. コネクターまたは EAB コードを含むすべてのバージョン 3.0 または バージョン 3.5.x プロジェクトにバージョンを付けます。
  2. これらのプロジェクトおよび関連リソースを、VisualAge for Java インストール・ツリーの外にあるディレクトリーにエクスポートします。
  3. これらのプロジェクトをすべて 3.0 または 3.5.x ワークスペースから削除します。
  4. CICS、Host-On-Demand、IBM エンタープライズ・アクセス・ビルダー、Encina(R)、IMS(TM)、および MQSeries(R) フィーチャーをすべてワークスペースから削除します。
  5. バージョン 3.0x または 3.5.x IDE を終了します。
  6. 以下のステップに従って、VisualAge for Java バージョン 3.0x または 3.5 .x 用のコネクターをアンインストールします。
    1. Windows の「スタート」メニューから、「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」と選択します。
    2. アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックし、「インストールと削除」タブを選択します。
    3. IBM Connectors」を選択して「追加と削除」をクリックします。 
    4. コネクターおよび関連するコンポーネントをアンインストールしてもよいか確認してください。
    5. 「プログラムの削除」ウィンドウで「OK」をクリックします。
  7. あとでコネクターをインストールする際の競合およびエラーを避けるために、環境変数に除去するコネクターへの参照が含まれていないことを確認してください。環境変数を編集するには、以下のようにします。

    Windows NT および Windows 2000 の場合

    1. Windows の「スタート」メニューから、「設定」>「コントロール パネル」と選択します。
    2. システム」アイコンをダブルクリックし、「環境」タブを選択します。
    3. CLASSPATH、PATH、および NLS PATH から、IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。

    Windows 98 の場合

    1. c:\autoexec.bat ファイルのバックアップを作成します。
    2. コマンド・プロンプトで edit c:\ autoexec.bat と入力します。
    3. SET CLASSPATH、SET PATH、および SET NLS PATH ステートメントで、 IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。
  8. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする。
  9. 必要な CICS、Host-On-Demand、IBM エンタープライズ・アクセス・ビルダー、Encina、IMS、および MQSeries フィーチャーをバージョン 4.0 ワークスペースに追加します。
  10. プロジェクトをバージョン 4.0 ワークスペースにインポートすれば、 1.1.x コードの移行は完了です。SAP R/3 アクセス・ビルダーおよび Connector を使用している場合、このステップの末尾にある注記を参照してください。
  11. VisualAge for Java バージョン 4.0 で保持したいコードを移行したら、 VisualAge for Java バージョン 3.0x または バージョン 3.5.x をアンインストールすることができます。
SAP Connector を使用している場合、VisualAge for Java バージョン 3.0x または 3.5.x で生成されたクラスを再生成する必要があります。

SAP R/3 アクセス・ビルダーおよび Connector には、Swing 1.0.3 ベースのユーティリティー・クラス (たとえば LogonBean) のいくつかも用意されています。これらのクラスは、 Swing 1.1 ベースのクラスに置き換えられています。バージョン 3.0x またはバージョン 3.5.x からバージョン 4.0 に移行する際、 SAP R/3 アクセス・ビルダーおよび Connector で用意されているユーティリティー・クラスの使用を継続するには、 Swing 1.0.3 ベースのクラスを 1.1 レベルに移行しなければなりません。この処理には、IDE 修正 / 移行ツールを使用することができます。

移行シナリオ 2

  1. 以下のようにして、トランザクション用エンタープライズ・アクセス・ビルダーをインストールせずに、 VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールします。
    1. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする。そのあとは、画面の指示に従う。
    2. 「セットアップ・タイプ (Setup Type)」ページで「カスタム (Custom)」を選択し、「次へ (Next)」をクリックします。
    3. インストールしたいコンポーネントをすべて選択しますが、「トランザクション・アクセス・ビルダー (Transactions Access Builder)」は選択しないでください。コンポーネントを選択したら、「次へ (Next)」をクリックします。トランザクション・アクセス・ビルダーをインストールするよう指定したあと、コネクターをインストールしたくない場合、インストール画面に戻り、「トランザクション・アクセス・ビルダー (Transactions Access Builder)」をクリアして「次へ (Next)」をクリックしてください。
    4. 画面の指示に従って、インストールを完了します。
      これで、VisualAge for Java バージョン 3.0x 用または バージョン 3.5.x 用のコネクターを引き続き使用できるようになります。 

VisualAge for Java バージョン 4.0 コネクターをインストールする場合には、移行シナリオ 1 で説明されているステップに従って、バージョン 3.0x、あるいはバージョン 3.5.x コネクターのいずれかをアンインストールする必要があります。

  1. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする。そのあとは、画面の指示に従う。
  2. 「プログラム保守 (Program Maintenance)」ページで「変更 (Modify)」を選択し、「次へ (Next)」をクリックします。
  3. トランザクション・アクセス・ビルダー (Transaction Access Builder)」を選択します。「次へ (Next)」をクリックします。画面の指示に従って、コンポーネントのインストールを続けてください。
  4. コネクターを VisualAge for Java IDE に追加します。この作業の実行方法に関する情報については、オンライン・ヘルプを参照してください。

VisualAge for Java バージョン 3.5 または バージョン 3.5.3 からの移行

VisualAge for Java バージョン 3.5 または 3.5.3 から、 VisualAge for Java バージョン 4.0 に移行する際に、 VisualAge for Java 3.5 または 3.5.3 と一緒にインストールされた IBM Connectors を、最初にアンインストールしておけば、確実に正しいバージョンの IBM Connectors が VisualAge for Java 4.0 と一緒にインストールされます。

バージョン 3.5 または 3.5.3 IBM Connectors を除去する前に VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールしようとすると、バージョン 4.0 のインストールを進める前に、最初に IBM Connectors を使用するアプリケーションをすべて移行しなければならない、という旨のダイアログが表示されます。

アプリケーションを移行してかから、バージョン 3.5 または 3.5.3 IBM Connectors をインストールするには、以下のステップに従ってください。

  1. コネクターまたは EAB コードを含むすべてのバージョン 3.5 または バージョン 3.5.3 プロジェクトにバージョンを付けます。
  2. これらのプロジェクトおよび関連リソースを、VisualAge for Java インストール・ツリーの外にあるディレクトリーにエクスポートします。
  3. これらのプロジェクトをすべて 3.5 または 3.5.3 ワークスペースから削除します。
  4. CICS、Host-On-Demand、IBM エンタープライズ・アクセス・ビルダー、Encina、IMS、および MQSeries フィーチャーをすべてワークスペースから削除します。
  5. バージョン 3.5 IDE または 3.5.3 IDE を終了します。
  6. 以下のステップに従って、VisualAge for Java バージョン 3.5 用または 3.5.3 用のコネクターをアンインストールします。
    1. Windows の「スタート」メニューから、「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」と選択します。
    2. アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックし、「インストールと削除」タブを選択します。
    3. IBM Connectors」を選択して「追加と削除」をクリックします。 
    4. コネクターおよび関連するコンポーネントをアンインストールしてもよいか確認してください。
    5. 「プログラムの削除」ウィンドウで「OK」をクリックします。
  7. あとでコネクターをインストールする際の競合およびエラーを避けるために、環境変数に除去するコネクターへの参照が含まれていないことを確認してください。環境変数を編集するには、以下のようにします。

    Windows NT および Windows 2000 の場合

    1. Windows の「スタート」メニューから、「設定」>「コントロール パネル」と選択します。
    2. システム」アイコンをダブルクリックし、「環境」タブを選択します。
    3. CLASSPATH、PATH、および NLS PATH から、IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。

    Windows 98 の場合

    1. c:\autoexec.bat ファイルのバックアップを作成します。
    2. コマンド・プロンプトで edit c:\ autoexec.bat と入力します。
    3. SET CLASSPATH、SET PATH、および SET NLS PATH ステートメントで、 IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。
  8. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールする。
  9. 必要な CICS、Host-On-Demand、IBM エンタープライズ・アクセス・ビルダー、Encina、IMS、および MQSeries フィーチャーをバージョン 4.0 ワークスペースに追加します。

コネクターのアンインストール

VisualAge for Java バージョン 4.0 をアンインストールすると、コネクターも自動的にアンインストールされます。あとでコネクターをインストールする際の競合およびエラーを避けるために、環境変数に除去するコネクターへの参照が含まれていないことを確認してください。環境変数を編集するには、以下の該当するステップを実行します。

Windows NT および Windows 2000 の場合

  1. Windows の「スタート」メニューから、「設定」>「コントロール パネル」と選択します。
  2. システム」アイコンをダブルクリックし、「環境」タブを選択します。
  3. CLASSPATH、PATH、および NLS PATH から、IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。

Windows 98 の場合

  1. c:\autoexec.bat ファイルのバックアップを作成します。
  2. コマンド・プロンプトで edit c:\autoexec.bat と入力します。
  3. SET CLASSPATH、SET PATH、および SET NLS PATH ステートメントで、 IBM Connectors または IBM\Connectors への参照を削除します。

Windows 98 の場合のみ VisualAge for Java をアンインストールしたあと、 E- Connector ディレクトリー (デフォルトでは C:\IBM Connector) を手動で削除することが必要になる場合があります。

D.6.0 Enterprise Toolkit for AS/400 (ET/400)

D.6.1 VisualAge for Java バージョン 2.0 からの移行

VisualAge for Java バージョン 2.0 で Enterprise Toolkit for AS/400 を使用して生成したクラスは、VisualAge for Java バージョン 4.0 で Enterprise Toolkit for AS/400 を使用して生成した Java クラスとは互換性がありません。互換性がないのは、バージョン 2.0 ET/400 Java クラスは Abstract Windowing Toolkit (AWT) を使用しており、バージョン 4.0 Java ET/400 クラスは Java 2 SDK Swing を使用しているためです。

ただし、バージョン 2.0 で提供されたクラスはまだ、VisualAge for Java バージョン 4.0 で提供されるパッケージ com.ibm.ivj.et400.util.awt にあります。バージョン 2.0 で生成されたクラスを VisualAge for Java バージョン 4.0 で使用したい場合は、バージョン 2.0 クラスでの参照をすべて com.ibm.ivj.et400.util パッケージから com.ibm.ivj.et400.util.awt パッケージに変更することが必要になります。これは、VisualAge for Java で提供されている「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」SmartGuide を使用して行うことができます。移行中に発生したエラーは、「ログ (Log)」ウィンドウに記録されます。この SmartGuide の使用法については、オンライン・ヘルプを参照してください。

D.6.2 VisualAge for Java バージョン 3.0 または 3.02 からの移行

VisualAge for Java バージョン 3.0 または 3.02 で「ET/400 変換表示ファイル (ET/400 Convert Display File)」SmartGuide を使用して生成した Java クラスは、VisualAge for Java バージョン 4.0 で「ET/400 変換表示ファイル (ET/400 Convert Display File)」SmartGuide を使用して生成した Java クラスとは互換性がありません。

互換性がないのは、バージョン 3.0 または 3.02 で生成されたコードは AS400SVisualTextField や Subfile クラスのような使用すべきでないクラスを使用しており、バージョン 4.0 で生成されたコードは JFormatted Bean を使用しているためです。使用すべきでないクラスはすべて、VisualAge for Java バージョン 4.0 に組み込まれているパッケージ com.ibm.ivj.et400.util にまだあります。バージョン 3.0 または 3.02 で生成されたクラスを使用したい場合は、移行されたすべてのクラスを修正 / 移行ツールで変換し、それらが新しい Java 2 SDK Swing パッケージ名を参照するようにしなけれなりません。これは、影響のあるクラスを選択し、修正 / 移行ツールをオープンし、「JDK 1.2 の名前変更されたパッケージを組み込む (Include JDK 1.2 renamed packages)」チェック・ボックスを選択することで行うことができます。これにより、Swing 参照が自動的に Java 2 SDK に移行されます。この作業について詳しくは、オンライン・ヘルプを参照してください。移行中に発生したエラーは、「ログ (Log)」ウィンドウに記録されます。

「サブファイル作成 (Create Subfile)」SmartGuide は VisualAge for Java バージョン 4.0 には組み込まれていません。より機能の高い DFU Bean および JFormattedTable Bean に置き換えられています。引き続き「サブファイル作成 (Create Subfile)」SmartGuide を使用してコードを生成したい場合は、旧バージョン (3.02 以前) の VisualAge for Java を継続して使用しなければなりません。バージョン 3.0 または 3.02 の「サブファイル作成 (Create Subfile)」SmartGuide で生成したコードはすべて、バージョン 4.0 に移行が可能です。これは、コードの生成に必要なクラスがまだサポートされており、パッケージ com.ibm.ivj.et400.util に含まれているためです。コードを移行するには、前述の段落に記載したステップを行わなければなりません。 

D.7.0 Enterprise Toolkit for OS/390 (ET/390)

OS/390 アプリケーションを開発するときに使用しなければならない ET/390 のバージョンは、OS/390 またはミドルウェア・アプリケーションで使用可能な SDK のレベル、および VisualAge for Java (ET/390 を含む) がサポートする SDK のレベルにより異なります。

OS/390 システムおよびミドルウェア・アプリケーションについて、次の表で説明します。

システムまたはミドルウェア・アプリケーション SDK レベル
OS/390 SDK 1.1.8、1.3.0
WebSphere Application Server バージョン 3.0 SDK 1.1.8
CICS Transaction Server バージョン 1.3 SDK 1.1.8 (インタープリットされ、コンパイルされたトランザクションの場合)
DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 5 および 6 SDK 1.1.8 (コンパイルされたストアード・プロシージャーの場合のみ)

VisualAge for Java ついて、この製品のどのバージョンがどのレベルの SDK をサポートするか、次の表に示します。

VisualAge for Java SDK レベル
バージョン 3.5、3.5.3、および 4.0 SDK 1.2.2
バージョン 3.02 SDK 1.1.8

以下のセクションでは、使用する ET/390 のバージョンごとに、開発できる OS/390 アプリケーションのタイプを説明します。

VisualAge for Java バージョン 3.5、3.5.3、および 4.0

VisualAge for Java バージョン 3.5、3.5.3、および 4.0 の ET/390 は、主に以下のようなタイプのアプリケーションを目的にしています。

WebSphere Application Server バージョン 3.0 上で稼働するインタープリットされたアプリケーションの場合は、アプリケーションのクラスを、SDK 1.1.8 レベルの Java API と正常に機能するように作成しなければなりません。作成したクラスは、NFS マウントしたドライブにエクスポートして、 OS/390 システム上で使用できるようにします。これで、作成したアプリケーションは、VisualAge for Java IDE の「アプリケーション (main) の実行」および「アプリケーション (main) のデバッグ」メニュー項目をクリックすることで、実行およびデバッグすることができます。

OS/390 上で稼働する、スタンドアロンのインタープリットされたアプリケーションの場合は、アプリケーションのクラスを、SDK 1.3.0 レベルの Java API と正常に機能するように作成しなければなりません。作成したクラスは、NFS マウントしたドライブにエクスポートして、 OS/390 システム上で使用できるようにします。これで、作成したアプリケーションは、VisualAge for Java IDE の「アプリケーション (main) の実行」メニューをクリックすることで、実行することができます。

インタープリットされたアプリケーションのビルド、エクスポート、実行、およびデバッグについての詳細は、ET/390 のオンライン・ヘルプを参照してください。

VisualAge for Java バージョン 3.02

VisualAge for Java バージョン 3.0.2 の ET/390 は、主に以下のようなタイプのアプリケーションを目的にしています。

D.8.0 Enterprise Toolkit for Workstations(ET/WS)

Enterprise Toolkit for Workstations (ET/WS) とハイパフォーマンス・コンパイラー (HPJ) は、 VisualAge for Java のこのリリースには含まれていません。 Enterprise Toolkit for Workstations を使用し続けたい場合は、以前 (3.02 またはそれより前) のバージョンの VisualAge for Java で作業を続ける必要があります。

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、ET/WS が以前に提供していた機能を置き換える新しいフィーチャーはありません。ET/WS に組み込まれていたものと同様の機能は、「Just-in-time」コンパイラーにあります。これは Java 仮想マシンの一部です。 Java 仮想マシンは IBM Developer Kit、Java Technology Edition v1.2.2 PTF 9 に組み込まれています。

JIT コンパイラーはバイトコードを直接実行コードにコンパイルし、プログラムを実行します。バイトコードは保存され、引き続きポータブルに保たれますが、コード (JIT によるコンパイル後) はより迅速に実行されます。詳しくは、Sun(TM) の Web サイト http://java.sun.com を参照してください。

D.9.0 外部バージョン管理 

VisualAge for Java バージョン 3.5 からバージョン 4.0 へ移行する場合は、バージョン 3.5 で使用していたプロジェクトで、外部バージョン管理を引き続き使用することができます。最初に外部バージョン管理アイコンが表示されない場合は、「ツール (Tools)」>「外部バージョン管理 (External Version Control)」> 「プロジェクトを最新情報に更新 (Refresh Project)」の順にアクションを実行してください。これでアイコンが表示されるはずです。

「ツールへのリモート・アクセス API (Remote Access to Tools API)」を再始動する必要がある場合もあります。再始動は「オプション (Options)」ダイアログから行うことができます。「オプション (Option)」ダイアログをオープンするには、「Windows」>「オプション (Option)」と選択してください。「ツールへのリモート・アクセス API (Remote Access to Tools API)」を選択して、「ツールへのリモート・アクセス API (Remote Access to Tools API)」ボタンをクリックして開始します。

D.10.0 IDL 開発環境

IBM Component Broker シリーズまたは CICS IIOP サーバー・サポート・フィーチャーで提供される IDL-to-Java コンパイラーを使用している場合は、以下のダイアログで、 IDL-to-Java コンパイラー呼び出しストリングを手動で定義することが必要になります。

「オプション」ダイアログの「IDL-to-Java コンパイル」ページ (Windows メニューからアクセスできます)。「コマンド」フィールドのストリングを変更してください。

「IDL-to-Java コンパイル・オプション」ダイアログ。IDL ページで「IDL」->「コンパイル・オプションの変更」  を選択してください。「コマンド」フィールドのストリングを変更してください。

ストリングの変更と「IDL」ページのオープンについて詳しくは、IDL 開発環境のオンライン資料を参照してください。

CICS IIOP サポートについては、パート D のセクション 1.0 を参照してください。

D.11.0 統合開発環境

JDK のレベルは、バージョン 3.5 以降で変更されました (現在は JDK 1.2.2 PTF 9 です)。

VisualAge for Java バージョン 3.5 Java クラス・ライブラリーに入っているパッケージまたはクラスを置き換える、あるいはパッケージまたはクラスを追加することでこれを変更する場合は、それらの変更は、移行後に自動的にバージョン 4.0 Java クラス・ライブラリーに再作成されることはありません。 Java クラス・ライブラリーを手動で再変更しなければなりません。

VisualAge for Java バージョン 3.5 より前のバージョンでは、Java クラス・ライブラリーは完全に読み取り専用でした。

D.12.0 JSP/ サーブレット開発環境

旧バージョンの VisualAge for Java から VisualAge for Java バージョン 4.0 に移行する際に、以下の 2 つのファイルは、新規のバージョンで上書きされるので、これらのファイルに加えた変更はすべて失われます。

バージョン 4.0 に移行する前にこれらのファイルのバックアップ・コピーを作成しておき、VisualAge for Java バージョン 4.0 への移行が完了した後で、旧バージョンでの変更を新規バージョンのファイルに加えることができます。新規バージョンのファイルは、旧バージョンのファイルにはない情報を含んでいるので、単に、旧バージョンのファイルを新規バージョンのファイルにコピーして上書きすることはしないでください。

D.13.0 ActiveX 用の移行アシスト

ActiveX 用の移行アシストは VisualAge for Java のこのリリースには組み込まれていません。旧バージョン (3.02 以前) の VisualAge for Java で移行アシストを使用して作成されたコードは、パート B に記載されている一般的な移行ステップに従って、バージョン 4.0 に移行することができます。 VisualAge for Java バージョン 4.0 には、ActiveX 用の移行アシストが以前に提供していた機能を置き換えるような新しいフィーチャーはありません。 

D.14.0 パーシスタンス・ビルダー  

: VisualAge for Java バージョン 4.0 には、パーシスタンス・ビルダー FixPak 3.5.1 あるいは FixPak 3.5.2 (VADD から入手可能です) を適用する必要はありません。これらのフィックスは、すでにバージョン 4.0 のコードに取り込まれています。

前のリリースのパーシスタンス・ビルダーで生成されたコードを再生成するには、 VisualAge for Java を使用する必要があります。

D.14.1 バージョン 2.0 からのアップグレード

VisualAge for Java バージョン 2.0 からのアップグレードを行う場合は、以下のような移行上の問題があります。

  1. パーシスタンス・ビルダー・アプリケーションに関連するすべてのプロジェクトにバージョンを付けます。
  2. コードを VisualAge for Java バージョン 4.0 へ移行後、プロジェクトをバージョン 4.0 ワークスペースに追加します。コンバーターには、すでに VisualAge for Java に組み込まれていないものがあるため、サービス・クラスで問題が発生します。この問題を訂正するには、オブジェクト・モデルのために「データ・サービス・クラスおよびインターフェース」を生成してください。コード生成サービスによって問題が解決されます。 
  3. コンバーターのスーパークラスはプロジェクト VisualAge パーシスタンス共通ランタイムに移動しています。コンポーザーのスーパークラスを com.ibm.vap.converters.VapAbstractConverter に変更しなければなりません。
  4. コンポーザー・スーパークラスも新しいプロジェクトに移動しています。コンポーザーのスーパークラスを com.ibm.vap.composers.VapAttributeComposer に変更しなければなりません。

以上のステップの実行方法について詳しくは、パーシスタンス・ビルダーのオンライン資料を参照してください。

D.14.2 すべての旧バージョン (バージョン 2.0 を含む) からのアップグレード 

使用可能なモデル、マップ、またはスキーマをモデル・ブラウザーからロードすると、メタデータの内部が変更されます。このため、バージョン 4.0 より前のリリース・レベルにおいて、ワークスペースへのメタデータのロードにおける信頼性は低くなります。モデル、マップ、またはスキーマはきちんと表示されなくなります。モデル、マップ、またはスキーマを保管してください。

注: 次の情報は、VisualAge for Java バージョン 2.0 あるいは 3.0x から移行する場合にのみ、適用されます。バージョン 3.5 から移行する場合には、適用されません。

カスタム照会のために前のリリースで作成されたクラスはエラーになります。このためカスタム照会フレームワークはスロー可能なオブジェクトをスローし、カスタム照会が呼び出されたときに発生する例外をキャッチできるようにします。その結果、既存のカスタム照会は、スローされた例外を処理していないため、 IDE で未解決のエラーを含むものとして (赤い X で) 示されます。この状態を訂正するには、カスタム照会から例外をスローするか、または例外をキャッチしてください。

エラーの扱いについて詳しくは、VisualAge for Java のオンライン・ヘルプに記載されています。

ランタイム・サポートに対する変更 
パーシスタンス・ビルダー・ランタイムの前提条件 javax パッケージを含むプロジェクトの名前が変更されました。これにより、以下のように、パーシスタンス・ビルダーを使用するプログラム・エレメントのプロジェクト・パスを再計算することが必要になる場合があります。

  1. クラスを選択します。
  2. 「選択 (Selected)」メニューまたはクラスのポップアップ・メニューから「実行 (Run)」>「クラスパスのチェック (Check Class Path)」と選択します。
  3. 「プロジェクト (Project)」パス・チェック・ボックスの近くの「すぐに計算 (Compute now)」ボタンをクリックします。
  4. 再計算されたパス設定を保管するには、デフォルトの「リポジトリーに保管 (Save in repository)」チェック・ボックスを選択します。設定を保管すると、クラスの新しいエディションが作成されます。
  5. OK」を選択します。

D.15.0 RMI アクセス・ビルダー

RMI アクセス・ビルダーは、VisualAge for Java バージョン 4.0 には組み込まれていません。生成された古いクラスとランタイム・ライブラリー・プロジェクトはバージョン 4.0 のワークスペースにインポートできますが、 Remote Object Invocation Manager (ROIM) は、組み込まれていないのでこれを実行することはできません。新しい Java 2 プラットフォームのセキュリティー・モデルと、そのセキュリティー・モデルの制限が RMI アクセス・ビルダー・アプリケーションにどのような影響を与えるかをよく知っておく必要があります。

RMI アクセス・ビルダー・ランタイムのワークスペースへの追加
VisualAge for Java バージョン 3.0x から、 RMI アクセス・ビルダー・ランタイムをインポートして、それをワークスペースに追加する必要があります。これを行わずに、VisualAge for Java バージョン 4.0 で RMI アクセス・ビルダー・アプリケーションを実行することはできません。

  1. ファイル (File)」>「インポート (Import)」と選択します。 
  2. JAR ファイル (Jar file)」ラジオ・ボタンを選択します。
  3. ランタイムのパスと名前を入力します (x:\IBMJava\eab\runtime\ivjrmi.zip)。ここで、x:\IBMJava\ は、バージョン 3.0x のインストール・ディレクトリーです。
  4. 「.class」チェック・ボックスを選択します。「リソース (resource)」チェック・ボックスが選択されていたら、それをクリアします。
  5. プロジェクト (Project)」フィールドで、IBM Enterprise RMI Access Builder Library と入力します。
  6. 終了 (Finish)」をクリックします。
  7. IBM Enterprise RMI Access Builder Libary プロジェクトがあらかじめ存在しない場合は、作成するようプロンプトが表示されます。
  8. プロジェクトがワークスペースに追加されていることを確認してください。ワークスペースにない場合は、「リポジトリー・エクスプローラー (Repository Explorer)」に移動して選択し、これをワークスペースに追加します。

RMI アクセス・ビルダー・アプリケーションの移行
RMI アプリケーションがまだバージョン 4.0 リポジトリーに移行されていない場合は、それをワークスペースにインポートするために以下のステップを行います。

  1. 旧バージョンの VisualAge for Java の RMI アクセス・ビルダー・クラスとランタイム・ライブラリー・プロジェクトにバージョンを付けます。必要であれば、クラスを単に .java クラスとして保持することもできます。 
  2. 以下のステップに従って、クラスを VisualAge for Java バージョン 4.0 IDE にインポートします。

サーバー・オブジェクトを実行したい場合は、最初にサーバー・メインラインを作成します。たとえば、サーバー・サイド・サーバー Proxy である Reverse1S と ServerObj2S がある場合は、サーバー・オブジェクトをインスタンス化するために以下のようにサーバー・メインを作成できます。

import...;
public class Servermain {
    public static void main(String arg[]) {
        try{
            Reverse1S myserver = new Reverse1S();
            ServerOvj2S obj2 = new ServerObj2S();
}
catch (Exception e) {
    e.printStackTrace();
    }
System.out.print ln("Server Objects Started.");
    }

}

さらに、セキュリティー制限が厳しくなったため、サーバーおよびクライアントのポリシー・ファイルを定義する必要があります。たとえば、「My policy」というポリシー・ファイルを作成できます。

grant {
//Grant all permissions
permission java.security.AllPermission;
};

また、以下のように、非特権ポートでの listen をすべての人に対して許可するポリシーを作成できます。

grant { 
// allows anyone to listen on un-privileged ports
permission java.net.SocketPermission "localhost:1024-", "listen";
permission java.net.SocketPermission "localhost:1024-", "resolve"; 
permission java.net.SocketPermission "pathfinder:1000-4000", "listen";
permission java.net.SocketPermission "pathfinder:1000-4000", "connect";
permission java.net.SocketPermission "pathfinder:1000-4000", "resolve";
};

ここで、pathfinder はユーザーのマシンの名前です。

クライアントを起動するときは、クライアントを正しく起動させるために次のようなコマンドを実行します。

java-Djava.security.policy=<myPolicy.file> 

たとえば、IDE 内で main() を実行する場合は、「実行時に使用 (run with)」メニュー項目の選択時に「プロパティー (Properties)」セクションに java.security.policy= と指定します。

旧バージョンの VisualAge for Java のコードは、開発と再生成を引き続き行うために保守が必要です。

D.16.0 ビジュアル・コンポジション・エディター

ビジュアル・コンポジットのメタデータを修復するには、 IDE 移行ツールを使用する必要があります。 J2SDK v.1.2.2 へのクラスの移行、またはユーザー定義プログラム・エレメントの名前変更によって切断されたクラス参照またはパッケージ参照を修復する方法については、オンライン・ヘルプ・トピックの「クラスまたはパッケージ参照の修正 / 移行のガイドライン」を参照してください。

VisualAge for Java は、移行されるクラスの依存関係を追跡しません。クラスで参照され、まだ移行されていないクラスは、クラスの初期化に問題がありイントロスペクションが正しく行われない可能性があります。

移行中に発生したエラーは、「ログ (Log)」ウィンドウに記録されます。たとえば、Sample.Samp というクラスの移行中に次のメッセージが「ログ (Log)」ウィンドウに表示されたとします。

クラスを移行しています: Sample.Samp

クラスを移行できませんでした:<Pkg>X::Y

Sample.Samp は X::Y を参照しています。 VisualAge for Java ではクラス Y のロード中に問題が起こりました。 Y はまだ移行されていないか、存在していません。 (ビジュアル・コンポジション・エディターでは、クラス Y は問題のクラスとして表示されます。)これを修正するには、最初に Y を移行するか、Y がない場合には Y に代わるクラスを見つけます。極端な例としては、旧バージョンの VisualAge for Java で Samp または Y をオープンし、移行が続行できるよう Bean またはプロパティーをリセットします。

場合によっては、VCE でクラスをオープンしたときに、「クラス参照の解決 (Resolve Class References)」ダイアログがオープンします。このダイアログは、VCE に存在する問題のクラスを示します。ダイアログ内の「未解決のクラス参照 (Unresolved class reference)」列は、一時的な代替クラスとして VisualAge for Java が使用したクラスを指定します。これは次のように表示されます。

com.ibm.uvm.abt.edit.DeletedClassView(X)

括弧内の X は問題のあるクラスの名前です。 X は現行クラスのあとに正しく移行されたと考えられます。これを修正するには、修正する行を選択して、「置換 (Replace)」ボタンをクリックしてください。「有効なクラスの選択 (Choose a valid class)」ダイアログで、代わりのクラスとしてクラス X を選択します。未解決のすべてのクラスに対してこれを行って、「OK」をクリックしてください。

D.17.0 サーブレット・ビルダーおよびサーブレット・ランチャー

サーブレット・ビルダーとサーブレット・ランチャーは、 VisualAge for Java バージョン 4.0 には組み込まれていません。バージョン 4.0 と互換性のあるサーブレット・ビルダー・ランタイム JAR ファイルは、 http://www.ibm.com/vadd から入手できます。「Download」リンクを選択してください。

VisualAge for Java バージョン 4.0 には、サーブレット・ランチャーが以前に提供していた機能に直接代わる新しいフィーチャーはありません。サーブレットをテストするためには、Web ブラウザーに URL を入力するか、あるいはサーブレットを呼び出すように HTML または JSP ページを書き換えることによって、明示的にサーブレットを立ち上げることができます。新しいサーブレットの開発においては、サーブレットを立ち上げる HTML ページを作成するための新しい「Servlet」SmartGuide を使用できます。

ランタイム・ファイルを使用するために、以下の 2 つのオプションがあります。

シナリオ 1

このシナリオでは、前のエディションの VisualAge for Java のコードをエクスポートする前にサーブレット・ビルダーを使用して編集します。 

  1. アプリケーション・コードを VisualAge for Java の旧バージョンからインストール・ツリーの外部のディレクトリーまたはリポジトリーにエクスポートします。 
  2. WoodenChair の「Utility+ JDK Standard Edition」などのユーティリティーを使用して、java コードを J2SDK v1.2.2 に移行 (パッケージ名の変更、依存関係の変更処理など) します。この製品と機能について詳しくは、 WoodenChair の Web サイト http://www.woodenchair.com/ を参照してください。
  3. .java クラス・ファイルと JAR ファイルのそれぞれを、J2SDK v1.2.2 を使用してコンパイルします。サーブレット・ビルダー 4.0 ランタイム JAR ファイルは、コンパイルのクラスパスに置かれていなければなりません。 
  4. コードを Websphere アプリケーション・サーバーに配置します。サーブレット・ビルダー 4.0 ランタイム JAR ファイルは、 WebSphere アプリケーション・サーバー・ドキュメントのルート・ディレクトリーか、サーバーのクラスパスに置かれていなければなりません。
  5. さらに変更が必要な場合はステップ 1 に戻り、必要に応じて他のステップを繰り返します。

シナリオ 2

このシナリオでは、VisualAge for Java 内のサーブレット・ビルダー・コードを編集して、それを WebSphere 単体テスト環境 でテストします。

以下のステップに従います。

  1. サーブレット・ビルダー 4.0 ランタイム JAR ファイルを VisualAge for Java バージョン 4.0 にインポートします。
  2. 作業したいプロジェクトを VisualAge for Java バージョン 4.0 ワークスペースにインポートします。
  3. 「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」SmartGuide を使用して、コード内の切断された参照を修復します。
  4. 必要に応じてコードを手動で変更し、そのコードを WebSphere 単体テスト環境 でコンパイルおよびテストを行います。
  5. プロジェクトを JAR ファイルにエクスポートします。
  6. コードを Websphere アプリケーション・サーバーに配置します。サーブレット・ビルダー 4.0 ランタイム JAR ファイルは、 WebSphere アプリケーション・サーバー・ドキュメントのルート・ディレクトリーか、サーバーのクラスパスに置かれていなければなりません。

これらのステップの実行方法についての詳細は、VisualAge for Java オンライン・ヘルプに記載されています。

VisualAge for Java の以前のリリースで使用可能だったサーブレット・ビルダー・フィーチャーは、 HTML ユーザー・インターフェースを直接生成するサーブレットを作成しました。この機能は迅速なアプリケーション開発には便利でしたが、アプリケーションのビジネス・ロジックとそのユーザー・インターフェースを結合していまうという欠点もあります。ユーザー・インターフェースを変更する必要が生じた場合は、サーブレットも変更する必要があります。保守を容易にするためには、JavaServer Pages (TM) (JSP) テクノロジーを使用して、ユーザー・インターフェースをビジネス・ロジックから分離するのが望ましいでしょう。

JSP ページは、動的に生成されたコンテンツを組み込む HTML テンプレートです。 JSP ページは、IBM WebSphere Studio の PageDesigner フィーチャーのような HTML 編集ツールを使って変更できます。 IBM WebSphere プログラミング・モデルでは、サーブレットは現在でも Web 対話に使用されますが、それらのサーブレットは、Java bean へのビジネス・ロジック、および JSP へのユーザー・インターフェースを代行します。このプログラミング・モデルでは、サーブレットと Bean は Java ツールを使って開発され、 JSP ページは HTML ツールを使って開発されます。

このようにビジネス・ロジックとユーザー・インターフェースを分離することによって、開発の責任を、該当するスキルとツールを持つチーム・メンバーに割り当てることができ、結果的に保守が容易になります。

WebSphere プログラミング・モデルに基づいて、サーブレット・ビルダーによって提供された機能は、VisualAge for Java の Java ツール、および WebSphere Studio の HTML ツールで置き換えられます。 VisualAge for Java バージョン 4.0 は、WebSphere モデルにそった Web アプリケーションの作成を開始するための新しい SmartGuide (ウィザード) を提供します。「Servlet の作成」SmartGuide を使用して、ビジネス・ロジックの場合は bean を、ユーザー・インターフェースの場合は JSP ページを呼び出すサーブレットを生成できます。 SmartGuide はまた、サーブレットのテストに使用できる HTML フォームを生成します。サーブレットはすぐに VisualAge for Java の WebSphere テスト環境 でテストでき、IDE で洗練されたものにすることができます。 JSP および HTML ファイルはさらに、WebSphere Studio またはその他の HTML ツールを使用して編集できます。

「Servlet の作成」SmartGuide は、 WebSphere Studio の JavaBean ウィザードをモデルにしたものです。これには、Java プログラマーに必要な追加のフィーチャーも組み込まれています。 HTML 開発にすでに WebSphere Studio を使用している場合は、そのツールと VisualAge for Java の間の作業の流れが SmartGuide によって単純化されていることがわかります。開発のステップは以下のとおりです。

  1. アプリケーションのビジネス・ロジックの Java Bean を作成します。
  2. SmartGuide を実行してサーブレット、JSP、および HTML フォームを生成します。
  3. VisualAge for Java でサーブレットをテストします。
  4. VisualAge for Java でサーブレットの開発を続けます。
  5. WebSphere Studio または同等のツールで、JSP および HTML ファイルを洗練されたものにします。 

D.18.0 Swing クラス

J2SDK v1.2.2 の Swing クラスは、JDK v1.1.x のときとは異なるパッケージに入っています。swing クラスへの参照を更新する必要がある場合は、「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」SmartGuide を使用してください。

アプリケーションを移行するには、影響を受けるクラスとパッケージを選択して、「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」SmartGuide を開き (パッケージまたはクラスを右マウス・ボタン・クリックし、「再編成 (Reorganize)」>「修正 / 移行 (Fix/Migrate)」と選択する)、次に、Swing への参照を自動的に J2SDK v1.2.2. に移行するために「名前変更した JDK1.2 パッケージの組み込み (Include JDK1.2 renamed packages)」チェック・ボックスを選択します。これにより、 Swing の該当する「元 / 先 (From/To)」項目が追加されます。移行中に発生したエラーは、「ログ (Log)」ウィンドウに記録されます。

アプリケーションを正しく移行する方法については、オンライン・ヘルプ・トピックの「クラスまたはパッケージ参照の修正 / 移行ガイドライン」と「クラスまたはパッケージ参照の修復」を参照してください。  

Swing のバージョン 1.03 と 1.1.1 の間でシリアライゼーションが変更されたため、ビジュアル・コンポジション・エディターを使用しても、すべての Swing プロパティーを JDK 1.1.7 から Java 2 に移行できない可能性があります。コードを VisualAge for Java バージョン 4.0 へ移行後、一部の Swing アプリケーション・クラスを VCE でオープンできない場合があります。これは、VCE プロパティー・シートを使用して Javabean のプロパティーを Swing オブジェクトに設定するときにのみ発生します。

この問題を回避するには、以下のステップに従ってください。

  1. VisualAge for Java の旧バージョンでクラスを (VCE で) 再オープンします。
  2. クラスのプロパティー・シートで、「リセット (Reset)」ボタンをクリックします。ウィンドウがオープンし、変更した bean プロパティーがすべてリストされます。Swing オブジェクトに設定されたプロパティーは、そのデフォルト設定にリセットする必要があります。
  3. クラスを保管し、バージョン 4.0 IDE に再インポートします。

D.19.0 XMI ツールキット  

1.2 ベータ版の XMI ツールキットから移行を行う際の情報については、 XMI ツールキットのリリース・ノートを参照してください。

XMI ツールキット のバージョン 3.5 以外のリリース (たとえば、テクニカル・プレビュー、alphaWorks リリース、または初期のベータ版など) を使用していた場合は、それをアンインストールし、XMI ツールキットのこのリリースを使用する前にインストール中に実行された環境の更新を除去する必要があります。移行の指示は、 1.2 リリース用のみが提供されています。

ベータ版 1.2 またはプレベータ版 1.2 の両方リリースによって生成された ZIP ファイルと XMI ファイルは、 XMI ツールキットの リリース 3.5 または 3.5.x とは互換性はありません。

パート E: 一般情報

E.1.0 プロジェクト・リソースの処理とリソース管理

VisualAge for Java のバージョン 4.0 では、プロジェクト・リソース・ファイルのバージョン化とリリース化が可能になりました。この新しい機能についての詳細は、IDE とチームのオンライン・ヘルプを参照してください。

VisualAge for Java バージョン 2.0 あるいは 3.0x から VisualAge for Java のバージョン 4.0 にプロジェクトを移行した場合は、移行プロセスを完了したあとで、以下のステップを行ってください。移行を終了した直後にこれを行う必要はありませんが、これを行うまでは、プロジェクト・リソースはリポジトリーでバージョン化されません。
: バージョン 3.5 からプロジェクトを移行した場合は、このステップを行う必要はありません。

  1. 古いプロジェクト・リソースのすべてがバージョン 4.0 プロジェクト・リソース・ディレクトリーにコピーされていることを確認します。
  2. プロジェクトをリポジトリーからワークスペースに追加します。
  3. 各プロジェクトの新しいオープン・エディションを作成します。プロジェクトのオープン・エディションを作成しないと、新しいリソースをプロジェクトに追加することができません。
  4. プロジェクトをバージョン化します。これによりすべてのリソースがリリース化されます。 

VisualAge for Java のエンタープライズ版チーム環境での作業を計画している場合は、EMSRV のバージョン 7.1 を使用する必要があります。

E.2.0 OS/2 および AIX からの移行

OS/2 と AIX は、VisualAge for Java バージョン 4.0 の開発プラットフォームとしてはサポートされません。VisualAge for Java バージョン 4.0 は、Windows NT、Windows 98、および Windows 2000 上のクライアントとしてのみインストールできます。バージョン 4.0 を OS/2 および AIX リポジトリーと一緒に使用したい場合は、バージョン 4.0 IDE からそのリポジトリーに接続しなければなりません。このタスクの実行方法に関する情報については、オンライン・ヘルプを参照してください。 

プラットフォーム固有のコードを作成した場合は、そのコードが Windows 上で機能するよう再作成してください。

2 つのシナリオ 

: AIX と Windows を同一マシン上に置くことはできないため、シナリオ 1 のステップは OS/2 の場合にのみ適用されます。

シナリオ 1

ivj.dat OS/2 リポジトリーが Windows クライアントと同じマシンにある場合

  1. 古い ivj.dat をバックアップします。Windows 98、Windows NT、または Windows 2000、および VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールすると、リポジトリーが復元されます。OS/2 で管理されている FAT 区画にリポジトリーがあり、同じマシンに Windows 98/NT/2000 をインストールして FAT 区画を保存することを計画している場合は、リポジトリーをバックアップする必要はありません。ただし、Windows をインストールする際に問題が起こる場合に備える意味では、リポジトリーをバックアップすることをお勧めします。
  2. Windows 98、Windows NT、または Windows 2000 をインストールします。ユーザーのマシンで OS/2 を稼働する場合は、二重ブート・オプションを使用して既存の OS/2 インストール・システムを残したまま、同じマシンに Windows をインストールすることができます。
  3. VisualAge for Java バージョン 4.0 をインストールします。 
  4. 新規にインストールされる Windows からアクセス可能なローカル・ハード・ディスクの区画にリポジトリーを復元します。OS/2 で管理されている FAT 区画に以前リポジトリーがあり、現在も存在している場合、リポジトリーを復元する必要はありません。
  5. 古いリポジトリーへの接続 (エンタープライズ版)、または古いリポジトリーからのインポート (プロフェッショナル版) を行います。 古いプロジェクト・リソースをバージョン 4.0 プロジェクト・リソース・ディレクトリーにコピーします。

シナリオ 2

ivj.dat OS/2 または AIX リポジトリーが、Windows クライアントと異なるマシンにある場合

  1. OS/2 または AIX マシンでは、VisualAge for Java バージョン 4.0 で提供されている EMSRV リポジトリー・プログラム (バージョン 7.1) を実行する必要があります。VisualAge for Java バージョン 3.02 以前のバージョンで使用されていたリポジトリーには接続できますが、バージョン 4.0 から古いリポジトリーに接続するには、EMSRV バージョン 7.1 がインストールされていなければなりません。
  2. VisualAge for Java バージョン 4.0 を実行している Windows クライアントは、必要に応じて OS/2 または AIX サーバーに接続します。古いプロジェクト・リソースをバージョン 4.0 プロジェクト・リソース・ディレクトリーにコピーします。

E.3.0 J2SDK v.1.2.2 での新たなセキュリティー制限  

Java 2 プラットフォーム v1.2.2 で稼働するアプレットのセキュリティー・ポリシーが変更されたため、アプレットはローカル・リソースにアクセスできなくなりました。 

この制限のため、旧バージョンの VisualAge for Java で使用可能であったいくつかのサンプルは、 VisualAge for Java バージョン 4.0 に組み込まれていません。また、組み込まれているサンプルの中には、アプリケーションとしてしか実行できず、別の方法では正しく機能しないものがあります。サンプルを適切に実行する方法については、オンライン資料を参照してください。

デフォルト・セキュリティー・ポリシーは、独自の java.policy ファイルを作成し、次のパラメーターを使用して AppletViewer を起動することによって変更できます。-Djava.security.policy=someURL

ここで、someURL は、新しいポリシー・ファイルのロケーションです。 Java の一般的なセキュリティーについて詳しくは http://java.sun.com/security/ を、 Java 2 およびポリシー・ファイル構文については http://java.sun.com/products/jdk/1.2/docs/guide/security を参照してください。

E.4.0 新しい外部バージョン管理ツール (外部 SCM ツールに代わるもの)

VisualAge for Java バージョン 3.5 で導入された外部バージョン管理ツールを使用すれば、ClearCase、PVCS バージョン・マネージャー、 TeamConnection(TM)、および SourceSafe(TM) などの外部ソース・コード管理 (SCM) プロバイダーに VisualAge for Java から接続できます。このツールを使用すると、SCM システム内外から SCM プロバイダーにクラスおよびリソース・ファイルを追加でき、また、SCM システムからクラスの最新チェックイン・バージョンをインポートできます。

このツールは古い外部 SCM ツールに代わるもので、その機能を強化します。

E.5.0 VisualAge for Java でのサード・パーティー ORB の操作

サード・パーティーのオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) に J2SDK v1.2.2 との互換性がある場合は、それを使用して VisualAge for Java で作業できます。 ORB クラスを使用して作業するには、ORB クラスを IDE にインポートしてください。

Java クラスを IDE にインポートする際に、ORB 拡張クラスを Java クラス・ライブラリーに追加できます。 J2SDK v1.2.2 コア・クラスの一部でなければ、既存の Java クラス・ライブラリーにある ORB 拡張クラスのいくつかを取り替えることもできます。

バージョン 3.5.x でサード・パーティー ORB を使用して作業するための詳細情報が、次の Web サイトにあります。 

http://www.ibm.com/software/vadd/Data/Document2175

このサイトの記事には、VisualAge for Java で共通オブジェクト・リクエスト・ブローカー・アーキテクチャー (CORBA) および ORB アプリケーションを開発するための包括的な情報が記載されています。

サード・パーティーの ORB を VisualAge for Java にインポートする際に、特定の Java クラス・ライブラリー・クラスが置き換えられる可能性があります。バージョン 3.5 のパッチ 2 は、ある特定の変わらないクラス (変わりやすいパッケージに含まれているもの) を VisualAge for Java にインポートすることを誤って許可してしまうというバグを修正します。VisualAge for Java バージョン 3.5 にパッチ 2 を適用すると、サード・パーティー ORB をインポートする際に、ログ・ウィンドウに新規のあるいは追加の警告が表示されます。この警告は、パッチ 2 の適用後、 VisualAge for Java に変わらないクラスをインポートをすると、出力されます。しかし、この警告は無視できます。

E.6.0 追加フィーチャー CD の内容

VisualAge for Java の追加フィーチャー CD には、以下のものが含まれています。

「インストールおよび移行の手引き」および製品の README は、追加フィーチャー CD、およびメインの製品 CD の両方に入っています。

: 追加フィーチャー CD は、 VisualAge for Java エンタープライズ版だけに含まれています。ただし、以下のアイテムは、 VisualAge for Java プロフェッショナル版の製品 CD に含まれています。

「インストールおよび移行の手引き」および製品の README は、 VisualAge for Java プロフェッショナル版の製品 CD に入っています。

J2EE(TM) 用の IBM J2EE コネクターとツール (ベータ版)

このリリースの VisualAge for Java には、 Sun Microsystems Inc. がまだ正式にリリースしていない、ベータ版の Java 2 プラットフォーム Enterprise Edition (J2EE) のコンポーネントがいくつか含まれています。それらのコンポーネントは、以下のとおりです。

ベータ版のコンポーネントは the extras\BetaJ2EEConnectors サブディレクトリーに入っています。 これらのベータ版のコンポーネントを使用したい場合は、 BetaJ2EEConnectors サブディレクトリーの README ファイルを参照して、コンポーネントのインストール手順を調べてください。

: VisualAge for Java バージョン 4.0 と一緒に出荷されたコンポーネントは、Windows NT および Windows 2000 でのみサポートされます。J2EE ランタイム・ファイルは、Windows 2000 ではサポートされないものがあります。 J2EE コンポーネントについての詳細は、エンタープライズ・アクセス Beans のオンライン・ヘルプおよびリリース情報を参照してください。

チーム・サーバー (EMSRV) 

追加フィーチャー CD の TeamServer ディレクトリーには、 EMSRV リポジトリー・サーバー・プログラムと「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル (emsrv71.htm、または英語以外のすべての言語の場合は emsrv70.htm) が含まれています。 EMSRV のインストール手順については、パート C を、またこのサーバーの開始手順については「サーバーのセットアップおよび管理」ファイル (TeamServer\docs に入っている) を参照してください。 

配布可能ランタイム

VisualAge for Java で作成したアプレットまたはアプリケーションをエクスポートしたり、配置したりする場合は、コードで作成した機能のためのランタイム・ライブラリーも配置する必要があります。配置したランタイム JAR ファイル、または zip ファイルがあれば、それをクラス・パス上に置きます。

一般に、JAR ファイルは圧縮されているので、サーバーから離れてアプレットを実行するときに使用されます。Zip ファイルは圧縮されていないため、ローカルで実行するアプリケーションを配置するマシンの CLASSPATH に入れます。

VisualAge for Java のランタイム・ライブラリーは、すべて extras/runtime30 および extras/runtime35 ディレクトリーに含まれています。 VisualAge for Java のどのフィーチャーがインストールされているかに応じて、一部のランタイム・ライブラリーまたはすべてのランタイム・ライブラリーが、インストール・イメージの eab/runtime35 または runtime30 ディレクトリーにも提供されます。
: J2EE ランタイム・ライブラリーは、追加フィーチャー CD には含まれていません。ベータ版コンポーネントをインストールした後は、 J2EE connectors 用のランタイム・ファイルが、 eab\runtime 35 および IBM Connectors\classes に置かれます。

ランタイム・ライブラリーのインストールと使用についての詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

IBM Developer Kit 1.2.2 (Windows 用)

IBM Developer Kit ディレクトリーに含まれている IBM Developer Kit Java Technology Edition v1.2.2 の PTF 9 は、 100% Pure Java 仕様に準拠したスタンドアロンの Java アプリケーションやアプレットの開発に役立つ Java 開発環境です。

これには Java アプリケーションやアプレットを開発するためのツールが含まれています。たとえば、以下のようなものです。 

Java コンパイラー 
Java ソース・コードを Java バイトコードに変換します。このコードはあとで Java インタープリターで実行できます。
Java クラス・ライブラリー 
すべての標準 Java クラスを提供します。これにより、Java アプリケーションで既存の Java オブジェクトを作成したり拡張したりできます。 
Java アプレット・ビューアー 
コマンド・プロンプトからアプレットを実行するための方法を提供します。 
Java Documentation Generator 
正しくコメントを付けられた Java プログラムから、Toolkit のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) 資料を生成します。 

IBM Developer Kit をインストールするには、 install.exe を IBM Developer Kit ディレクトリーから実行します。 IBM Developer Kit の詳細については、 IBM Developer Kit ディレクトリーの README ファイルを参照してください。

Merant DataDirect SequeLink Java Edition Version 5.1 for Oracle and Microsoft SQLServer

VisualAge for Java バージョン 4.0 は、 Microsoft SQL Server および Oracle データベース・アクセス用の Merant の DataDirect SequeLink Java Edition Version 5.1 ドライバーをサポートします。 

: VisualAge for Java バージョン 4.0 と一緒に出荷された Merant DataDirect SequeLink Java Edition Version 5.1 サーバーは、 Windows NT および Windows 2000 でのみサポートされます。

SequeLink は、最新の JDBC 規格用のデータ・コネクティビティーを各種のデータベース (たとえば、Oracle、Microsoft SQL サーバーやメインフレーム・データ) に提供するミドルウェア・データ・アクセス・コンポーネントです。 SequeLink のクライアント・コンポーネントはデータベースに依存していません。したがって、新規のデータベースがインフラストラクチャーに追加されても、変更の必要がありません。商標付きの SequeLink クライアントが、WebSphere テスト環境 に組み込まれています。

: SequeLink クライアントは商標付きであるため、 WebSphere テスト環境 または Websphere Application Server と一緒にこのクライアントを使用する場合は、 Merant Sequelink Java Edition Version 5.1 サーバーとしか通信できません。 Merant DataDirect Sequelink Java Edition Version 5.1 サーバーはフル・ライセンス・サーバーではないので、商標付きの Sequelink クライアントを処理する以外の目的でそれを使用することはできません。フル・ライセンスの Merant Sequelink Java Edition Version 5.1 サーバーがある場合は、商標付きの Sequelink クライアントはそれとも機能します。

対応する SequeLink サーバーが、キーなし (つまり、それをインストールするときに、登録キーの入力を要求するプロンプト指示が出ない) インストールとして提供されます。 このサーバーは、追加フィーチャー CD の Merant\SequeLinkServer サブディレクトリーからインストールできます。

ドライバーのセットアップおよびインストール方法は、それと一緒に使用するコンポーネントに応じて異なります。 具体的なインストールおよびセットアップ情報 (WebSphere テスト環境 に組み込まれている SequeLink クライアントの構成に関する情報を含む) については、以下のリリース情報を参照してください。

分散デバッガー

VisualAge for Java IDE の外部で開発されたクラスをデバッグする場合、または別のマシンで実行されているプログラムをデバッグする場合は、分散デバッガーをインストールする必要があります。

分散デバッガーは、Windows、AIX、OS/2、HP-UX、Solaris、Linux、および Linux/390 のオペレーティング・システムでサポートされています。すべてのデバッガー・ファイルは、追加フィーチャー CD の Debugger ディレクトリーに入っています。インストール手順については、パート B、セクション 2.1.1.1 を参照してください。 

テクノロジー・プレビュー

追加フィーチャー CD には、2 つのテクノロジー・プレビュー、つまり、IBM Stored Procedure Integration Tool for Enterprise JavaBeans および XMI Bridge が含まれています。

IBM Stored Procedure Integration Tool for Enterprise JavaBeans

IBM Stored Procedure Integration Tool for Enterprise JavaBeans (EJB 用 SP 統合ツール) を使用すれば、データベース・ストアード・プロシージャーを呼び出すメソッドを追加することで、ステートレス・セッション EJB を拡張することができます。「ストアード・プロシージャー呼び出し作成 (Create Stored Procedure Call Method)」SmartGuide を使用すれば、ユーザーのメソッドを定義してから、ステートレス・セッション Bean に新規メソッドを生成することができます。

EJB 用 SP 統合ツールを使用することにより、既存のストアード・プロシージャーに含まれているビジネス・ロジックを EJB 環境内で活用することができます。EJB 開発作業を最小限に抑え、 EJB サーバーとデータベース管理システム (DBMS) の中の冗長なビジネス・ロジックを無くすことができます。また、ストアード・プロシージャーは、 EJB サーバーと DBMS の間のネットワーク・トラフィックを削減するのにも役立つので、ユーザーの実動アプリケーションのパフォーマンスも向上します。

EJB 用 SP 統合ツールは extras\spt サブディレクトリーに入っています。 テクニカル・プレビューのインストールと使用法の詳細については、 spt ディレクトリーの EJB_SPTool.PDF ファイルを参照してください。 EJB 用 SP 統合ツールをインストールすると、 EJB_SPTool.PDF ファイルは x:\ibmvjava \ide\tools\com-ibm-ivj-sptools (ここで x:\ibmvjava は製品のインストール・ディレクトリー) にも置かれます。

XMI Bridge

XMI Bridge は、パーシスタンス・ビルダーと Enterprise Java Bean のテクニカル・プレビューで、 Rational Rose モデル・ファイルや XMI 文書をパーシスタンス・ビルダー・モデルまたは EJB Group にインポートできるようにします。

XMI Bridge は extras\xmib ディレクトリーに入っています。前もって XMI ツールキットをワークスペースに追加しておかないと、XMI Bridge による作業は行えません。テクニカル・プレビューのインストールと使用法の詳細については、 xmib ディレクトリーの README ファイルを参照してください。

印刷可能資料

オンライン・ヘルプの一部はまとめて PDF にドキュメント化しています。PDF は、Adobe Acrobat Reader (http://www.adobe.com/ で入手可能) で表示および印刷することができます。PDF はすべての言語に対応しているわけではありません。PDF ファイルは pdf ディレクトリーから入手することができます。 

それぞれの PDF ファイルの内容については、PDF の索引 (「ハロー! VisualAge for Java」にあります) を参照してください。

Help System トラブルシューティング・ガイド

ヘルプ障害からのリカバリーについては、 Help System トラブルシューティング・ガイドを参照してください。このガイドは、追加フィーチャー CD の Troubleshoot ディレクトリーに入っており、すべての言語で使用することができます。

リポジトリーおよびリソース

ivj40 ディレクトリーには、ide.zip と wte_resources.zip の 2 つのファイルが含まれています。 ide.zip ファイルには、リポジトリーのコピー (ivj.dat)、プロジェクト・リソース・ディレクトリー (ivj.dat.pr)、およびワークスペース・ファイル (ide.icx) が含まれています。 wte_resources.zip ファイルには、WTE フィーチャー用のプロジェクト・リソースのバックアップ・コピーが含まれています。

付録 A: データ・アクセス・コンポーネントの比較 

データ・アクセス・ビルダー、データ・アクセス Bean、およびパーシスタンス・ビルダーの比較を以下に示します。EJB 開発環境の簡単な説明がありますが、このコンポーネントは比較には含まれていません。

データ・アクセス Bean 機能は、関連データに視覚的に手早くアクセスする方法を提供します。この機能は、再使用可能オブジェクト・モデルが必要ないアプリケーションでの使用を目的にしています。データ・アクセス Bean を使用すると、ターゲット・データベース内のテーブルを直接見ることを必要とするビジュアル・アプリケーションの作成に役立ちます。また、データ・アクセス Bean をコードに手動で組み込むこともできます。

EJB 開発環境によって、 Sun Microsystems のエンタープライズ JavaBean (EJB) プログラミング仕様をインプリメントする Bean を開発することができます。 EJB 開発環境は、IBM WebSphere Application Server に必要なランタイム・サポートをすべて提供しています。増分整合性チェッカーは、エンタープライズ Bean が EJB プログラミング仕様に適合しているかどうかを確認し、不整合を修正するために変更が必要かどうかを示します。 EJB 開発環境に関する詳細については、オンライン・ヘルプを参照してください。

パーシスタンス・ビルダーはオブジェクト・モデル用の拡張が容易なパーシスタンス・サポートを提供し、多くのユーザーにとって、 EJB までの最初のステップになります。パーシスタンス・ビルダーを使用して作成されたアプリケーションは、最適な再使用可能オブジェクト・モデルに焦点を合わせ、サポートされているリレーショナル・データベースにそれを手早くマッピングすることができます。パーシスタンス・ビルダーは、ボトムアップ (スキーマからオブジェクトへの) およびトップダウン (オブジェクトからスキーマへの) マッピングをどちらもサポートしています。この機能はオブジェクトおよびオブジェクト間の関係を、リレーショナル・データベースに保管されているデータにマッピングします。

このあとのセクションでは、データ・アクセス機能 (データ・アクセス Bean、データ・アクセス・ビルダー、およびパーシスタンス・ビルダー) 間の違いについて説明します。

ここには、各機能におけるインプリメンテーションの詳細は記載していません。このオンライン資料では、パーシスタンス・ビルダーとデータ・アクセス Bean が提供している追加機能 (たとえば、リレーションシップ、ビジュアル・パレット・パーツ、および拡張トランザクション機能) と「SQL アシスト (SQL Assist)」SmartGuide を扱っています。

主な機能のリストが以下に示されています。これは、データ・アクセス・ビルダーの機能の概要を表しています。これらの主な機能はそれぞれ、各コンポーネントによって異なる方法でインプリメントされています。

パート 1: オブジェクトからリレーショナルへのマッピング機能

データベース・スキーマからオブジェクトへのマッピング

コード生成

パート 2: ランタイムの機能

パート 3: データ・アクセス Bean フィーチャー

機能のインプリメンテーションについて、以下のページで説明します。データ・アクセス・ビルダーおよびパーシスタンス・ビルダーの機能をすべてまとめて比較し、比較可能なデータ・アクセス Bean の機能 (マッピング) については、このセクションの末尾にリストしています。

パート 1: オブジェクトからリレーショナルへのマッピング機能

データベース・スキーマからオブジェクトへのマッピング

1.0 テーブルおよびビューを使用した、データベース・スキーマからオブジェクトへのマッピング

データ・アクセス・ビルダーでは、以下のようになります。

: データ・アクセス・ビルダーでのステップはすべて、データ・アクセス・ビルダーが組み込まれている VisualAge for Java 旧バージョン (3.02 以前) で実行しなければなりません。 

「スキーマのマップ (Map Schema)」SmartGuide で DB2 または ODBC 接続を選択し、さらに「データベース・テーブルまたはビューの選択 (Select database tables or view)」ラジオ・ボタンを選択します。「次へ (Next)」をクリックします。テーブルのリストが入っている、以下のページがオープンします。

操作したいテーブルを選択して「終了 (Finish)」をクリックします。これらのテーブルにおける 1 対 1 のオブジェクト・マッピング、および結果オブジェクトが作成されます。データ・アクセス・ビルダー・ウィンドウには、自動的に行われた列から属性へのマッピングが表示されます。

パーシスタンス・ビルダーでは、以下のようになります。

スキーマ・ブラウザーで「スキーマ (Schemas)」> 「スキーマのデータベースからのインポート (Import Schema from Database)」と選択します。接続情報を入力してください。「テーブルの選択 (Select Tables)」ダイアログがオープンします。

目的のテーブルまたはビューを選択して「OK」をクリックします。これでスキーマ・ブラウザーに新しいスキーマが表示され、そのテーブル、列、およびキーがリストされます。

スキーマ (Schemas)」>「スキーマからモデルを生成 (Generate Model from Schema)」と選択します。これは、単純な 1 対 1 のビジネス・モデルを生成します。

2.0 カスタム照会を使用した、データベース・スキーマからオブジェクトへのマッピング

データ・アクセス・ビルダーでは、以下のようになります。

「スキーマのマップ (Map Schema)」SmartGuide で DB2 または ODBC 接続を選択し、さらに「SQL ステートメントの入力 (Enter SQL Statement)」ラジオ・ボタンを選択します。「次へ (Next)」をクリックします。操作したいテーブルを選択して「次へ (Next)」をクリックします。以下のページがオープンします。

照会を入力して「終了 (Finish)」をクリックします。上の例は、2 つのテーブルの結合照会を示しています。パラメーター値による照会もサポートされています。

以下のように、結果オブジェクトには両方のテーブルからの属性が含まれています。

パーシスタンス・ビルダーでは、以下のようになります。

パーシスタンス・ビルダーを使用して、スキーマを手動でマッピングすることにより、結合照会マッピングを実行できます。
  1. スキーマ・ブラウザーを使用してスキーマをインポートします。
  2. モデル・ブラウザーをオープンし、テーブルがマッピングされるオブジェクト・モデルを作成します。
  3. モデルを作成したあと、マップ・ブラウザーをオープンして新しいデータ・ストア・マップを作成します。すでに作成されているスキーマとモデルを選択してください。
  4. モデル・クラスを選択し、「新規テーブル・マップ (New Table Map)」>「継承なしでクラスター・マップを追加 (Add Cluster Map With No Inheritance)」と選択して、クラスター・マップを追加します。
  5. 結合テーブルをさらに追加するには、「新規テーブル・マップ (New Table Map)」>「2 次テーブル・マップの追加 (Add secondary table map)」メニュー項目と選択してください。テーブルが追加されると、テーブル・マップごとにプロパティー・マップ・エディターを開いて、個別の属性をマッピングしてください。
  6. その他のテーブル列をマップ解除したまま、テーブル列を各属性にマッピングします。マップ・ブラウザーは、テーブルそれぞれに対応するプロパティー・マップを 4 番目のペインに表示します。

3.0 ストアード・プロシージャーを使用した、データベース・スキーマからオブジェクトへのマッピング

データ・アクセス・ビルダーでは、以下のようになります。

「スキーマのマップ (Map Schema)」SmartGuide で DB2 または ODBC 接続を選択し、さらに「ストアード・プロシージャー結果セット (Stored procedure result set)」ラジオ・ボタンを選択します。ストアード・プロシージャーのリストが入っている「ストアード・プロシージャー (Stored Procedure)」ページがオープンします。マッピングの名前を入力し、ストアード・プロシージャーを選択して「終了 (Finish)」をクリックしてください。

結果オブジェクトには、ストアード・プロシージャーの結果列にマッピングされている属性が含まれています。 CRUD 操作の照会またはストアード・プロシージャーは、このマッピングのタイプには事前定義されていません。

パーシスタンス・ビルダーでは、以下のようになります。

パーシスタンス・ビルダーには、ストアード・プロシージャー・マッピングをサポートするツールがありません。サポートするコードを提供する必要があるスケルトン・サービス・クラスを作成する「スタブ・スキーマ」を生成することができます。あらゆる場合に適用できるメソッドは、以下のようになります。

/**
* Return a query spec for the query called allInstances
* @return java.util.Vector
*/

public java.util.Vector allInstancesQuery() {
   Vector aSpecArray = new Vector();
     DatabaseCompoundType aCompoundType;
        DatabaseQuerySpec spec = new DatabaseCallableQuerySpec("{call getAllEmp ()}");
      aCompoundType = new DatabaseCompoundType();
        aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new                              com.ibm.ivj.db.base.DatabaseDecimalField("COMM")).setAttributes(9,2,3,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseIntegerField("EMPNO")).setAttributes(4,0,4,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseDecimalField("SAL")).setAttributes(9,2,3,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseIntegerField("DEPTNO")).setAttributes(2,0,4,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseStringField("ENAME")).setAttributes(10,0,12,false));

((DatabaseSelectQuerySpec)spec).setOutputShape(aCompoundType);

aSpecArray.addElement(spec);
return aSpecArray;
}

コード生成

 

4.0 オブジェクトでの CRUD 操作

データ・アクセス・ビルダーの場合は、以下のようになります。

基本的な CRUD 操作 (作成、検索、更新、および削除) は、テーブルとオブジェクトの 1 対 1 マッピングで自動的に生成されます。カスタム照会またはストアード・プロシージャーを使用する場合は、これらの照会は失われ、データ・アクセス・ビルダー・ツールを使用して手動で照会を定義しなけれなりません。この例は、オブジェクト Customer を定義する結合照会です。

  1. 「データ・アクセス・ビルダー」ウィンドウのポップアップ・メニューから「メソッド (Methods)」を選択します。 addCustomer1 という新しいメソッドを追加します。
  2. 以下の SQL ステートメントを入力します。

INSERT INTO TPF.CUSTOMER (
CUSNO,
FIRSTNAME,
MIDINIT,
LASTNAME,
HOMEPHONE,
HOMEADDR,
WORKPHONE,
BILLADDR,
BRANCHNO,
OPEN DATE)
VALUES (?, ?, ?, ?, ?, ?, ?,?, ?,?)

データ・アクセス・ビルダーが照会を妥当性検査したあと、「パラメーター (Parameter)」ページでパラメーターを個々にマップしてください。

また、2 番目の結合テーブル CUSTDATA の挿入のために照会 addCustomer2 を定義することも必要です。このアトミック機能のための 2 つの照会の同期は、ユーザーによって処理されます。

パーシスタンス・ビルダーの場合、以下のようになります。

パーシスタンス・ビルダーは、定義されたスキーマとモデルとの間でマップが作成されると、すべての CRUD 操作を生成します。複数テーブル結合の場合、それぞれのテーブル照会が生成され、サービス・エンジンがこれらの操作をアトミック単位として管理します。

ストアード・プロシージャーはまだツールではサポートされていませんが、「スタブ・スキーマ」は生成および拡張が可能です。挿入ストアード・プロシージャー照会の例を以下に示します。

/**
*Return a query spec for the query called insert
* @return java.util.Vector
* @param args java.util.Vector
* @param anInjector com.ibm.vap.Persistence.BOInjector 

public java.util.Vector insertQuery(java.util.Vector args,com.ibm.vap.Persistence.BOInjector anInjector) {
    Vector aSpecArray = new Vector();
DatabaseCompoundType aCompoundType;
   

 DatabaseQuerySpec spec = new DatabaseCallableQuerySpec("{call     

    insertEmp (?,?,?,?)}");

Vector stringArgs;
a CompoundType = new DatabaseCompoundType();

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new         com.ibm.ivj.db.base.DatabaseIntegerField("EMPNO")).setAttributes(4,0,4,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseDecimalField("SAL")).setAttributes(9,2,3,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseIntegerField("DEPTNO")).setAttributes(2,0,4,false));

aCompoundType.addField((DatabaseTypeField)(new com.ibm.ivj.db.base.DatabaseStringField("ENAME")).setAttributes(10,0,12,false));

StringArgs = new Vector();
stringArgs.addElement("EMPNO");
stringArgs.addElement("SAL");
stringArgs.addElement("DEPTNO");
stringArgs.addElement("ENAME");

spec.setInputShape(aCompoundType);
spec.setInputValues(args);
spec.setInputNamesWithDuplicates(stringArgs);
   aSpecArray.addElement(spec);
        return aSpecArray;

5.0 カスタム照会サポート

データ・アクセス・ビルダーの場合は、以下のようになります。

データ・アクセス・ビルダーのカスタム照会は、CRUD 照会と同じ方法で定義されます。ユーザーは名前付きの照会を追加し、必要ならパラメーター・ページを使用します。結果としての照会が BusinessObjectMgr クラスにメソッドとして表示されます。

データ・アクセス・ビルダーはまた、SQL 述部置換のような、カスタム照会の別の定義方法も提供します。

TheEmpMgr.select('WHERE WORKDEPT = 'E11');

パーシスタンス・ビルダーの場合は、以下のようになります。

パーシスタンス・ビルダーでのカスタム照会の追加には 2 つのオプションがあります。ライト・コレクションはクラス・エディターを使用してクラス・レベルで定義できます。以下のページが、指定したクラスで検索およびフィルター操作を行うために使用されます。

ライト・コレクション照会は一般に、検索リストまたはダイアログで、該当するビジネス・オブジェクトへと掘り下げていくために使用されます。結果のメソッドは、対応する永続ビジネス・オブジェクトの検索に使用可能な「データ・オブジェクト」のベクトルを返します。

以下は、上記のライト・コレクションの生成に使用されるコードの例です。

VapCourseHomeImpl aHome = VapCourseHomeImpl.singleton();
    VapDepartmentKey aKey = new VapDepartmentKey("Sales"); 
VapLiteCollection liteCollection = aHome.getByDepartmentLiteCollection(aKey); 

Enumeration enum = liteCollection.elements();
VapCourseDataObject aDO;
VapCourse aCourse; 

while (enum.hasMoreElements()) {

    aDO = (VapCourseDataObject)enum.nextElement(); 
   aCourse = aHome.find(aDO.getNumber()); 
   //Fetching fully hydrated EJBObject
   }

パーシスタンス・ビルダーはまた、ビジネス・クラスでさまざまな操作を定義するために使用できる、カスタム照会フレームワークを提供します。これらの照会は、フル機能のビジネス・オブジェクトを戻します。

以下は、カスタム照会 "retrieveStudentsOver21" を持つクラス student の例です。 student の Home クラスは、以下のメソッドを持っています。

public Vector retrieveStudentsOver21() throws java.rmi.RemoteException,     
com.ibm.vap.common.VapReadFailureException {
    return customQuery("studentsOver21Query");
}

student の QueryPool には、カスタム・サービスの対応するメソッドが含まれています。

/* Return a query spec for the query called studentsOver21
 @return java.util.Vector */

public java.util.Vector studentsOver21Query() {
   
Vector aSpecArray = new Vector();
   aSpecArray.addElement(new DatabaseSelectQuerySpec(studentsOver21SqlString()));
          return aSpecArray;

}

/* Return the SQL string for the query called studentsOver21Query
  @return java.lang.String */

public java.lang.String studentsOver21SqlString() {

return "SELECT T1.SNAME, T1.SNO, T1.SADVFNO, T1.SBDATE, T1.SADDR, T1.SPHNO, T1.SMAJ, T1.SIQ FROM SPARKY.STUDENT T1 WHERE T1.SBDATE <= (CURRENT DATE - 00210000.)";
}

このメソッドはホームから実行され、All-instances メソッドと似たオブジェクト・キャッシング動作を行います。このメソッドについて詳しくは、パーシスタンス・ビルダーのオンライン・ヘルプを参照してください。

パート 2: ランタイムの機能

1.0 データ・ストアおよびトランザクション機能

データ・アクセス・ビルダーの場合は、以下のようになります。

データ・アクセス・ビルダーのデータ・ストアは、数多くのアプリケーション・レベルで構成することができます。

データ・アクセス・ビルダー・データ・ストアは、フラットなトランザクション・モデルを持っています。つまり、ビジネス機能を適用する際に複数のトランザクションが必要な場合に、各トランザクションを表すデータ・ストアをアクティブにすることが必要になる、ということです。

以下は、Employee および Department モデルを持つシンプルなシナリオです。

EmployeeDatastore anEmpDS = new EmployeeDatastore().connect();
DepartmentDatastore aDeptDS = new DepartmentDatastore().connect();

Employee anEmp = new Employee();
Department aDept = new Department();

// Perform actions on anEmp and aDept

if (User Applied Employee Changes)
anEmpDS.commit()
else
anEmpDS.rollback();
aDeptDS.commit();

パーシスタンス・ビルダーの場合、以下のようになります。

VisualAge for Java バージョン 4.0 では、パーシスタンス・ビルダーに、WebSphere 接続プールを使用して、JNDI 名でデータ・ストアを検索するオプションがあります。このオプションは、サービス・クラスの生成時に使用可能になります。

パーシスタンス・ビルダーでは、モデル・データのアクセスに異なるデータベースが使用される場合にのみ、複数データ・ストアが必要になります。複数のネストされたトランザクションがデータ・ストアごとにサポートされています。トランザクションはデータ・アクセス・ビルダー内にあるとは想定されていません。ユーザー・トランザクションは、アプリケーション・ビジネス・オブジェクトにビューを持つトランザクション・オブジェクトによって制御されます。

以下は、データ・アクセス・ビルダーの例と同じトランザクション機能を示すコードの一部分です。

DB2Datastore aDS = DB2Datastore.singleton().activate();
Transaction empTransaction = Transaction.begin();
Employee anEmp = EmployeeHomeImpl.create("EmpNum1");
Transaction deptTransaction = Transaction.begin();
Department aDept = DepartmentHomeImpl.create("DeptNum1");

// Do some actions on anEmp and aDept, always resuming the appropriate transaction before making changes to the corresponding BO.

if (User Applied Employee Changes)
   
empTransaction.commit();
else
    empTransaction.rollback();
deptTransaction.commit();

パーシスタンス・ビルダーでは、トランザクションがコミットされるまで SQL は実行されないことに注意してください。オブジェクト・トランザクション状態は、明示的なロールバックまたはコミットが行われるまで内部的に維持されます。

2.0 API サポート

結果のビジネス・オブジェクトで生成されたメソッドと、それらに伴う管理オブジェクトは、 3 つのフレームワーク間でわずかに異なります。下の表は、各機能に使用されるクラスとメソッドを示しています。

 

データ・アクセス・ビルダー

パーシスタンス・ビルダー

データ・アクセス Bean

作成

aBusinessObject.add();

aBusinessObjectHome.create();

aSelectBean.newRow();

検索

aBusinessObject.retrieve();

aBusinessObjectHome.find (aKey);

aSelectBean.setParameter
("ColumnName", value);
aSelectBean.execute();
すべて検索 aBusinessObjectMgr.select(); aBusinessObjectHome.allInstances(); aSelectBean.execute();
更新 aBusinessObject.update(); (*) サポートなし
削除 aBusinessObject.delete(); aBusinessObject.remove(); サポートなし
現行内容の削除 aBusinessObject.deleteCurrent(); サポートなし (**) aSelectBean.deleteRow();
現行内容の更新 aBusinessObject.updateCurrent(); サポートなし (**) aSelectBean.updateRow();
コミット aBusinessObjectDS.commit(); currentTransaction.commit(); aSelectBean.commit();
ロールバック aBusinessObjectDS.rollback(); currentTransaction.rollback(); aSelectBean.rollback();
アクティブ化 aBusinessObjectDS.connect(); aDataStore.activate(); aSelectBean.connect();
リセット ABusinessObjectDS.disconnect(); aDataStore.reset(); aSelectBean.disconnect();

コードの例: 従業員を検索し、電話番号を変更する

Employee anEmp = 
new Employee();
anEmp.setEmpno
("000130");
anEmp.retrieve();
anEmp.setPhoneno
("555-9988");
anEmp.update();
anEmp.getDefault
Datastore().
commit();

EmployeeHome aHome = EmployeeHome.singleton();

Employee anEmp = 
aHome.find("000130");

anEmp.setPhoneno("555-9988");
Transaction.
getCurrent().commit();

Retrieve all employees:

aSelectBean.execute();

positionToEmployee
("000130"); 
// User written method
// to position to 
//correct row

aSelectBean.
setColumnValue
("PhoneNo", "555-9988");

aSelectBean.updateRow();

aSelectBean.commit();
// If connection is not
//autoCommit=true

Retrieve result set with
only one employee row.

aSelectBean.setParameter
("EmployeeID", "000130");
aSelectBean.execute();
aSelectBean.setColumnValue
("PhoneNo", "555-9988");
aSelectBean.updateRow();

aSelectBean.commit();
// If connection is not 
//autoCommit=true

(*) 更新操作はビジネス・オブジェクトで値を変更することによって暗黙指定され、アクティブ・トランザクションがコミットされると、該当する更新ステートメントを発行することによって変更がデータ・ストアと同期化されます。

(**) セクション「カーソル・サポート」に別のソリューションが示されています。

LOB サポート

データ・アクセス・ビルダー

パーシスタンス・ビルダー

データ・アクセス Bean

データ・アクセス・ビルダーは DAIOStream というクラスを含んでいます。このクラスを使用して、LOB をデータベースから、オブジェクト全体をメモリーに間違って入れることなく検索することができます。

パーシスタンス・ビルダーは現在、ストリーミング LOB をサポートしていません。 LOB オブジェクトはメモリーに間違って入ります。

DAB は JDBC 2.0 LOB データ・タイプをサポートします。JDBC 2.0 ドライバーを使用して LOB を検索している場合は、LOB 全体をメモリーに取り出すか、または LOB の位置のみを検索するオプションがあります。

 

3.0 クイック・フォーム (RAD フィーチャー)

データ・アクセス・ビルダー

パーシスタンス・ビルダー

データ・アクセス Bean

データ・アクセス・ビルダーのクイック・フォーム機能は、一般的な AWT パーツを使用して、提供されたモデルを表すためのクイック・サンプル・ビューを提供します。

VCE でのビジュアル・パーツのコレクションは、ビジュアル・プログラミングの複雑さを軽減することが使用の目的です。これらのパーツは、ユーザーが作業単位をビジュアルに分割する手助けとなる、トランザクション・クラスを表します。

バージョン 4.0 にはデータベース・アプリケーション・ウィザードがあります。これは、Select Bean が取得するテーブルの列を表すために Swing コンポーネントを使用するアプリケーションを生成します。また、VCE の標準クイック・フォーム機能を使用して、 Select Bean のプロパティーに基づいて手早くカスタム UI を作成することも可能です。

4.0 現在の日付 / 時刻 / タイム・スタンプ・サポート

データ・アクセス・ビルダー・ツールを使用すると、ユーザーは日付 / 時刻データ・タイプで「現在」を指定することができます。これにより適切な SQL が生成されます。パーシスタンス・ビルダーおよびデータ・アクセス Bean は、そのツールではこの機能をサポートしていませんが、生成された SQL は手動で追加することができます。

5.0 カーソル・サポート

データ・アクセス・ビルダーは、結果セットでのカーソル関数 (updateCurrent()deleteCurrent() など) をサポートしています。

パーシスタンス・ビルダーは現在、これらの操作はサポートしていません。その代わりとして、データ・アクセス Bean フィーチャーを使用することができます。

データ・アクセス Bean は、カーソル位置を管理する DBNavigator ビジュアル・パーツでカーソル関数をサポートしています。以下は、すべてのカーソル・フィーチャーの説明です。

JDBC v1.0 は JDBC 結果セットでの後方スクロールをサポートしません。 Select Bean は、特定の行の直接アクセスだけでなく、結果セット全体のスクロールを可能にする、結果セットのキャッシュを保守します。 Select Bean は、キャッシュのサイズを制御できるプロパティーを持っています。結果セット全体をキャッシュ内に取り込むか (デフォルト)、または、1 回に 1 つのパケットをキャッシュに取り込むことができます。パケットのサイズと数はユーザーが制御します。

結果セットを取得すると、Select Bean によって、結果セットへの行の更新、削除、または挿入が可能になります。ユーザーは、これらの機能を実行するための新しい SQL を作成する必要がありません。

6.0 非同期実行

データ・アクセス・ビルダーは、生成済みクラスで実行可能インターフェースを提供して非同期操作をサポートします。

パーシスタンス・ビルダーは、各 CRUD 操作のための実行可能インターフェースと、カスタム照会のための実行可能インターフェースも提供します。各ビジネス・クラスのサービス・オブジェクトには、メソッド runAsynch() があります。このメソッドは、そのクラスの実行タイプを判別します。

データ・アクセス Bean は、"DBAction" 実行可能インスタンスを作成する DBNavigator ツールによって非同期実行をサポートします。

並行性の問題 (ロック / 分離レベル)

データ・アクセス・ビルダーには、生成済みデータ・ストア・クラス setTransactionIsolation(int) のデータベース分離レベルを設定するための API があります。

パーシスタンス・ビルダーは独自のトランザクションを保守し、以下の分離レベルを内部的にサポートします。

トランザクションは、反復可能読み取りまたは非反復可能読み取りのどちらかの分離レベルを指定します。ビジネス・クラスのサービス・インプリメンテーションは、ノンロッキングまたはロックのどちらかのインプリメンテーションを指定します。レベル間の差異について詳しくは、パーシスタンス・ビルダーのオンライン・ヘルプを参照してください。

データ・アクセス Bean には、データベース分離レベルを設定するための API があります。この設定は、カスタム・プロパティー・エディターを使用するか DatabaseConnection.setTransactionIsolation() メソッドを介して接続情報を指定するときに、必要な分離レベルを指定することによって行うことができます。

パート 3: データ・アクセス Bean (DAB) フィーチャー

DAB のマッピングは、テーブルと Select Bean の間で行われます。テーブルと Select Bean の間のこのマッピングは 1 対 1 ではないため、 Select Bean はテーブルを表しません。しかし、 Select Bean は、現在行や結果セットを処理する場合に非常に役立つことがあります。テーブルに対して基本データベース・プログラミング操作を実行するために使用できる Select Bean を、 1 つまたは 2 つ作成できます。したがって、DAX を使用して、照会、読み取り、書き込み、更新、および削除などのデータベース操作を簡単な方法で実行しようとしている場合、DAX の代わりとして DAB が適していることがあります。

データベースとの対話は、 Select Bean の照会 プロパティー (これは接続情報および SQL 照会情報で構成されています) を設定することによって可能になります。照会プロパティーに含まれる接続情報は、1 つ以上の Select Bean によって使用されます。 Select Bean は、ビジュアル・コンポジション・エディターを使用してビジュアルに、または手動で、コードに取り込むことができます。 

以下に、カスタマー・テーブルの現在の行で操作するために Select Bean を作成する方法の概要を示します。このステップの実行方法について詳しくは、オンライン・ヘルプを参照してください。

  1. VCE でクラスをオープンして、Select Bean を作成し、照会プロパティー・エディターをオープンします。  
  2. 必要な接続情報を入力して、データベース・アクセス・クラスを生成します。
  3. データベース・アクセス・クラスを指定します。「SQL アシスト (SQL Assist)」SmartGuide をオープンします。

  4. カスタマー・テーブルを選択して、カスタマー番号 (cusno) がパラメーター CUSTNUM と完全に等しいという条件を指定し、カスタマーの Select Bean を生成します。この Select Bean のデータベース・アクセス・クラスは、次のように表示されます。

この Select Bean を使用すると、基本データベース操作 (読み取り、書き込み、更新、および削除) をカスタマー・テーブルの行に対して実行できます (カスタマー番号が指定されているとき)。   

2 つ目の Select Bean の作成

同じ手順で、条件を何も指定しないことによって、結果セットを操作するための (つまり、データベース照会を行うための) 別の Select Bean を作成できます。この 2 つ目の Select Bean を使用すると、DAB 結果セットの機能を十分に利用できます。この Select Bean のデータベース・アクセス・クラスは、次のように表示されます。

Select bean とカスタム照会

DAB は、カスタム照会を使用する Select Bean を作成するための強力なサポートを提供します。次に示す「SQL アシスト (SQL Assist)」SmartGuide は、結合照会の作成、照会の条件の指定、列の選択、列のソート、およびフィールドのマッピングを補助します。 

データ・アクセス Bean およびストアード・プロシージャー

手続き呼び出し Bean を使用すれば、ストアード・プロシージャーを操作することができます。手続き呼び出し Bean の作成は Select Bean の作成とよく似ています。次に示すストアード・プロシージャーの SmartGuide は、使用可能なストアード・プロシージャーをリストします。

手続き呼び出し Bean の使用法について詳しくは、データ・アクセス Bean のオンライン・ヘルプを参照してください。

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IBM、AIX、AS/400、DB2、OS/390、OS/400、RS/6000、S/390、VisualAge、および WebSphere は、 IBM Corporation の商標です。

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