Platform SDK: DirectX

IKsControl

IKsControl インターフェイスは、プロパティ、イベント、およびメソッドのサポートを取得、設定、または問い合わせるために使われる。このインターフェイスは、Windows ドライバ モデル カーネル ストリーミング アーキテクチャの一部であるが、DirectMusic によっても使用され、DirectMusic ポートのプロパティを公開する。このインターフェイスを取り出すには、riid パラメータに IID_IKsControl を指定して IDirectMusicPort::QueryInterface メソッドを呼び出す。

プロパティ項目の要求をポートに対して送信する作業は、ポートの実装に依存する。Win32 ハンドルベースのマルチメディア呼び出し (midiOut midiIn の各関数) を利用して DirectMusic のエミュレーションを行っているポートは、どのプロパティをもサポートしない。

プラグ可能なソフトウェア シンセサイザを表すポートに対してプロパティ項目を要求すると、完全にユーザー モードで応答がなされる。このタイプのポートのトポロジは、シンク ノード (IDirectMusicSynthSink インターフェイス) に接続されたシンセサイザ (IDirectMusicSynth インターフェイスによって表される) である。このプロパティ要求は最初にシンセサイザ ノードに割り当てられ、シンセサイザがこの要求を認識しない場合はシンク ノードに割り当てられる。

このインターフェイスは、以下のメソッドをサポートする。現在のところ、KsProperty だけが DirectMusic によってサポートされている。

IKsControl KsProperty
  KsEvent
KsMethod

すべての COM インターフェイスは、IUnknown インターフェイス メソッドを継承する。IUnknown インターフェイスは、以下の 3 つのメソッドをサポートする。

IUnknown AddRef
  QueryInterface
Release

動作環境

  Windows NT/2000 : Windows 2000 が必要。
  Windows 95/98 : Windows 95 以降が必要。Windows 95 用に再配布可能な形で使用可能。
  ヘッダー : dmksctrl.h で宣言。

参照

ポートのプロパティ セット