Platform SDK: DirectX

Dinstall サンプル

[Visual Basic]

ここでは、C++ でのアプリケーション開発について説明する。Visual Basic については、「DXVBSetup サンプル」を参照すること。

[C++]

説明

Dinstall は、DirectSetup 関数を使って DirectX サブシステムおよび DirectX ドライバをインストールするサンプルである。ここでは、コールバック関数を使って、カスタム インターフェイス (この場合はシンプルなモードレス ダイアログ ボックス) 経由でメッセージの表示とユーザー入力の取得を行う例を示している。

パス

ソース ファイル :(SDK ルート)\Samples\Multimedia\Dxmisc\Src\Setup

ユーザーズ ガイド

まず、DirectX SDK CD の \Redist\DirectX7 フォルダの内容をすべて Dinstall.exe と同じフォルダにコピーする。開発環境の作業ディレクトリもこのフォルダに設定する (Microsoft® Visual C++® では、[Project Settings] ダイアログ ボックスの [Debug] ページにこの設定がある)。

プログラムを実行し、[File] メニューの [Start Install] をクリックする。DirectSetup は、DirectX の模擬インストールを実行し (「プログラミング上の注意」を参照)、モードレス ダイアログ ボックスに進捗状況を表示する。[Options] メニューでは、表示するメッセージ レベルを変更できる。ただし、模擬インストールのみを行う場合は、問題発生メッセージやアップデート メッセージは表示されない。

[File] メニューの [Get Version] をクリックすると、システムに現在インストールされている DirectX のバージョン番号およびリビジョン番号が表示される。

プログラミング上の注意

\Redist\DirectX7\Directx\Drivers の各ドライバ フォルダには、Microsoft が提供する DirectX ドライバのローカライズ バージョンが保存されている。ディスク容量を節約したい場合は、作業ディレクトリからこれらのフォルダを適宜削除するとよい。

デフォルトでは、プログラムは DirectXSetup 関数に DSETUP_TESTINSTALL を渡す。これは、実際にファイルはコピーされず、レジストリの変更も行われないことを示す。実際にインストールを行うには、このフラグを関数呼び出しから削除する。

Dinstall では、インストール進捗状況の監視やメッセージのインターセプトにコールバック関数を使用している。ユーザーが指定した警告レベル (g_fStatus で追跡) に応じて、メッセージを無視したり、モードレス ダイアログ ボックスにメッセージを表示したりできる。ユーザー入力が必要な場合は適切なボタンが表示され、いずれかのボタンが押されるまで GetReply 関数がメッセージ キューを監視する。