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バンドを使用するには、まず参照する音色をパフォーマンスにダウンロードしなければならない。この手順により、音色が P チャンネルに割り当てられ、ポートに DLS データがダウンロードされる。
デフォルトでは、使用するバンドのダウンロードはアプリケーションが行う。ただし、バンドの自動ダウンロードを有効にすることもできる。自動ダウンロードが有効な場合、バンドに含まれるセグメントがキューに格納されるときに、バンドの音色がダウンロードされる。セグメントが停止されると、同じ音色を使用しているほかのセグメントを直ちにキューに入れて演奏するか、現在演奏中でない限り、音色は自動的にアンロードされる。
注 : 自動ダウンロードは、セグメントのタイミングが重要でないときにだけ使用するべきである。音色のロードとアンロードを繰り返すと時間がかかり、複雑な音楽環境では、重大なパフォーマンスの低下が発生する場合がある。
自動ダウンロード メカニズムの一部である自動アンロードについても、望んでいない結果となる場合があるので、注意しなければならない。たとえば、チャンネルの音色を変更する短いセカンダリ セグメントを演奏する場合を考える。セカンダリ セグメントが開始されるときに、音色が自動的にダウンロードされ、既存の音色に置き換えられる。セカンダリ セグメントが終了すると、音色は自動的にアンロードされる。したがって、チャンネルの音色がなくなり、チャンネルからは音が出なくなる。
バンドのダウンロードにより、パフォーマンスがバンドを利用できるようになるが、プログラム チェンジは行われない。プログラム チェンジは、セグメントのバンド トラックで生成されるメッセージに応じて実行される。このメッセージは、一般的にはセグメント ファイルにオーサリングされる。実行時にプログラム チェンジを行う方法については、「プログラム的なバンド チェンジの実行」を参照すること。
バンドのダウンロードとアンロードを実装する方法については、次のトピックを参照すること。