Platform SDK: DirectX |
ここでは、C++ でのアプリケーション開発について説明する。
Windows 98 と Windows NT 2000 では、1 つのシステム上で複数のディスプレイ デバイスとモニタをサポートする。マルチモニタ アーキテクチャ (通常は "MultiMon" と呼ばれる) は、2 つ以上のディスプレイ デバイスとモニタからディスプレイ領域を使用するオペレーティング システムを可能にし、単一の論理的なデスクトップを作成する。たとえば、2 つのモニタの MultiMon システムでは、ユーザーがどちらかのモニタ上にアプリケーションを表示できたり、1 つのモニタからもう 1 つのモニタにウィンドウをドラッグすることもできる。DirectDraw ではこのアーキテクチャをサポートし、アプリケーションは MultiMon システムを用いた複数のディスプレイ デバイス上のハードウェアに直接アクセスできる。
注 : ヌル デバイス上で作成されたりプライマリ サーフェスに直接レンダリングされない限り、フルスクリーンではない DirectDraw アプリケーションは MultiMon と共に自動的に機能し、ユーザーはあるモニタから他のモニタへウィンドウをドラッグできる。ただし、ウィンドウが完全にプライマリ ディスプレイ内にある場合だけ、DirectDraw はハードウェア アクセラレータを利用する。DirectDraw のウィンドウ アプリケーションでは、各モニタに対して別の DirectDraw オブジェクトとサーフェスを維持し、MultiMon に対して個別に設計することを勧める。詳細については、「MultiMon システムのデバイスとアクセラレータ」を参照すること。
ここでは、マルチモニタをサポートするシステム上での DirectDraw の使用について説明する。次の項目について記述する。
DirectX SDK にある Multimon.h ヘッダー ファイルにより、Windows 98 のマルチモニタ関数を記述したコードが、MultiMon をサポートしないオペレーティング システム上でコンパイルおよび実行できる。
次のサンプル アプリケーションでは、DirectDraw の MultiMon の実装について説明する。