Microsoft® DirectX® version 6.0では、DirectX (.x)ファイルの読み出しと書き込みを可能にするインターフェイスとメソッドが導入された。詳細については「DirectXファイルリファレンス」を参照すること。
この節は、DirectX 2.0で導入されたファイルフォーマットを規定するものである。このフォーマットのバイナリ版は、続くDirectX3.0でリリースされたものだが、このリファレンスでも詳述する。
DirectXファイルフォーマットは、豊富なテンプレート駆動のフォーマットで、メッシュ、テクスチャ、アニメーション、およびユーザ定義可能なオブジェクトを格納することができる。アニメーションセットを使えば、あらかじめ定義されたパスを、リアルタイムでの再生のために格納することができる。インスタンス化や階層もサポートされている。インスタンス化は、データは1つのファイルに一度だけ格納する一方で、メッシュなどのオブジェクトに対するマルチ参照を可能にする。階層は、データレコード間の関係を表現するのに用いられる。DirectXファイルフォーマットは、Microsoft Direct3D®保持モードAPIによって、ネイティブのファイルフォーマットとして使用され、あらかじめ定義されたオブジェクトをアプリケーション中に読み込んだり、リアルタイムでアプリケーションが作り上げたメッシュ情報を書き込んだりすることをサポートする。
DirectXファイルフォーマットは、ローレベルのデータプリミティブを提供する。アプリケーションは、その上にテンプレートを介してよりハイレベルのプリミティブを定義する。この方法によって、Direct3D保持モードは、ベクトル、メッシュ、行列、色などのハイレベルのプリミティブを定義する。
以下の項で、ファイルフォーマットのAPI独立の機能と、Direct3D保持モードがファイルフォーマットを使用する方法を説明する。
トップに戻る
© 1999 Microsoft and/or its suppliers. All rights reserved. Terms of Use.