Platform SDK: DirectX

DIJOYSTATE

DIJOYSTATE 構造体は、ジョイスティック デバイスの状態に関する情報を格納する。この構造体は、IDirectInputDevice7::GetDeviceState メソッドで使用する。

typedef struct DIJOYSTATE { 
    LONG    lX; 
    LONG    lY; 
    LONG    lZ; 
    LONG    lRx; 
    LONG    lRy; 
    LONG    lRz; 
    LONG    rglSlider[2];
    DWORD   rgdwPOV[4];
    BYTE    rgbButtons[32];
} DIJOYSTATE, *LPDIJOYSTATE; 

メンバ

lX
ジョイスティックの x 軸の情報 (通常は、スティックの左右の動き)。
lY
ジョイスティックの y 軸の情報 (通常は、スティックの前後の動き)。
lZ
ジョイスティックの z 軸の情報 (通常は、スロットル制御)。ジョイスティックにこの軸がなければ、値はゼロである。
lRx
ジョイスティックの x 軸回転の情報。ジョイスティックにこの軸がなければ、値はゼロである。
lRy
ジョイスティックの y 軸回転の情報。ジョイスティックにこの軸がなければ、値はゼロである。
lRz
ジョイスティックの z 軸回転の情報 (方向舵のコントロールでよく呼び出される)。ジョイスティックにこの軸がなければ、値はゼロである。
rglSlider[2]
2 つの追加軸の値 (以前には u 軸と v 軸と呼ばれていた)。この値の意味はジョイスティックで異なる。これらの値の意味についての情報を得るには、IDirectInputDevice7::GetObjectInfo メソッドを使用する。
rgdwPOV[4]
最高 4 つまでの方向コントローラ (視点インジケータなど) の現在位置。この位置は、北から (ユーザーの正面側) 時計回りの実角度の 100 倍で表される。中心位置は通常 -1 と報告されるが、これについては「注意」を参照すること。5 つの位置しか持たないインジケータの場合、コントローラの値は -1、0、9,000、18,000、27,000 のどれか 1 つの値を取る。
rgbButtons[32]
ボタン状態の配列。バイトの上位ビットは、対応するボタンがダウン状態にあるときに設定され、ボタンがアップ状態または存在しないときには消去される。

注意

ジョイスティック式のアクセスができるようにデバイスを準備するには、IDirectInputDevice7::SetDataFormat メソッドを呼び出し、c_dfDIJoystick グローバル データ形式変数を渡す。

軸が相対モードである場合は、適切なメンバが位置の変化量を格納する。絶対モードの場合には、同じメンバが軸の絶対位置を格納する。

POV インジケータの中心位置を 65,535 と報告するドライバもある。POV インジケータが中心位置にあるかどうかは、次のようにして確認する。

BOOL POVCentered = (LOWORD(dwPOV) == 0xFFFF);

動作環境

  Windows NT/2000 :Windows 2000 が必要。
  Windows 95/98 : Windows 95 以降が必要。Windows 95 用に再配布可能な形で使用可能。
  ヘッダー : dinput.h で宣言。