Platform SDK: DirectX |
雲、煙、蒸気のたなびきも、すべて、ビルボード処理技術を拡張して作成できる (「ビルボード化」を参照すること)。1 つの軸ではなくて 2 つの軸を中心にビルボードを回転することで、ビューアがビルボードをどの角度からでも見ることができる。通常、アプリケーションでは水平軸と垂直軸を中心にビルボードを回転する。
簡単な雲を作成するため、正面がビューアの方を向くように 1 つまたは 2 つの軸を中心に矩形プリミティブを回転する。次に、雲のようなテクスチャを透明度と共にこのプリミティブに適用する。透明度のあるテクスチャのプリミティブへの適用の詳細については、「テクスチャ ブレンディング」を参照すること。雲をアニメーションするには、一連のテクスチャを連続して適用する。
プリミティブのグループで雲を形成すれば、より複雑な雲を作成できる。この場合、雲の各部分が矩形プリミティブになる。これらのプリミティブをそれぞれ独立に連続的に移動して、動的な霧のように見せることができる。次の図にこれを示す。
煙は、雲と同様の方法で表示する。通常、煙では複雑な雲のように複数のビルボードが必要である。煙は連続してうねったり、上昇するので、立ち昇る煙を形成するビルボードを移動させることが必要である。煙が上昇したり、消散するときは、ビルボードを追加しなければならないことがある。
蒸気のたなびきは、上昇しない煙のようなものである。蒸気は、立ち昇る煙のように徐々に消散する。次の図は、蒸気のたなびきをシミュレートするためにビルボードを使用する技術を示す。