Platform SDK: DirectX

DDVIDEOPORTBANDWIDTH

DDVIDEOPORTBANDWIDTH 構造体は、特定のビデオポートとピクセルフォーマット構成と共に使用する場合、オーバーレイ サーフェスの帯域幅特性を記述する。この構造体は、IDirectDrawVideoPort::GetBandwidthInfo メソッドと共に使用される。

typedef struct _DDVIDEOPORTBANDWIDTH {
    DWORD dwSize;          
    DWORD dwCaps;          
    DWORD dwOverlay;       
    DWORD dwColorkey;      
    DWORD dwYInterpolate;  
    DWORD dwYInterpAndColorkey;  
    DWORD dwReserved1;     
    DWORD dwReserved2;     
} DDVIDEOPORTBANDWIDTH,*LPDDVIDEOPORTBANDWIDTH; 

メンバ

dwSize
バイト単位のこの構造体のサイズ。このメンバは、構造体を使用する前に初期化しなくてはならない。
dwCaps
デバイス依存を指定するフラグ値。このメンバは、以下のいずれか 1 つの値を取る。
DDVPBCAPS_DESTINATION
このデバイスの能力は、オーバーレイの最小伸縮係数の点から記述される。このデバイスに対して提供される帯域幅情報は、転送先オーバーレイ サイズに関連する。
DDVPBCAPS_SOURCE
このデバイスの能力は、要求される転送元オーバーレイサイズの観点から記述される。このデバイスに対して提供される帯域幅情報は、転送元オーバーレイ サイズに関連する。
dwOverlay
オーバーレイがサポートされる場所の伸縮係数、またはオーバーレイ転送元サイズを 1000 倍した値。たとえば、1.3 = 1300、あるいは .75 = 750。
dwColorkey
カラー キーイングのあるオーバーレイがサポートされる伸縮係数、またはオーバーレイ転送元サイズを 1000 倍した値。たとえば、1.3 = 1300、あるいは .75 = 750。
dwYInterpolate
y 軸補間のあるオーバーレイがサポートされる場所の伸縮係数、またはオーバーレイ転送元サイズを 1000 倍した値。たとえば、1.3 = 1300、あるいは .75 = 750。
dwYInterpAndColorkey
y 軸補間およびカラー キーイングのあるオーバーレイがサポートされる場所の伸縮係数、またはオーバーレイ転送元サイズを 1000 倍した値。たとえば、1.3 = 1300、あるいは .75 = 750。
dwReserved1dwReserved2
今後のために確保されている。0 を設定する。

注意

DDVPBCAPS_DESTINATION を指定すると、他のメンバで記述される伸縮係数は、GetBandwidthInfo メソッドの呼び出しで与えられるディメンジョンでオーバーレイを表示するのに必要となる最小伸縮係数を記述する。伸縮係数値が 1000 未満の場合、表示の際にビデオ ポートはオーバーレイを収縮する能力を持つ。伸縮係数値が 1000 を超える場合は、オーバーレイを表示するためにオーバーレイを伸縮して転送元より大きくする必要がある。

DDVPBCAPS_SOURCE を指定すると、ほかのメンバに記述されている伸縮係数は、オーバーレイを表示するためにオーバーレイ転送元をどれくらい収縮する必要があるかを示す。この場合、最適値は 1000 で、収縮が必要ないことを意味する。値が 1000 より小さい場合、GetBandwidthInfo の呼び出しの際に指定した転送元矩形が大きすぎることを意味する。たとえば、伸縮係数が 750 で dwWidth パラメータに 320 ピクセルを指定した場合、そのサイズではオーバーレイを表示できない。オーバーレイを表示するには、240 ピクセル幅の転送元矩形を使用しなければならない。

動作環境

  Windows NT/2000 :Windows 2000 が必要。
  Windows 95/98 : Windows 95 以降が必要。Windows 95 用に再配布可能な形で使用可能。
  ヘッダー : dvp.h で宣言。