CONST_D3DCAPSRASTER
CONST_D3DCAPSRASTER 列挙は、D3DPRIMCAPS 型の lRasterCaps メンバで使用される能力フラグを定義する。
Enum CONST_D3DCAPSRASTER
D3DPRASTERCAPS_ANISOTROPY = 131072
D3DPRASTERCAPS_ANTIALIASEDGES = 4096
D3DPRASTERCAPS_ANTIALIASSORTDEPENDENT = 1024
D3DPRASTERCAPS_DITHER= 1
D3DPRASTERCAPS_FOGRANGE = 65536
D3DPRASTERCAPS_FOGTABLE = 256
D3DPRASTERCAPS_FOGVERTEX = 128
D3DPRASTERCAPS_MIPMAPLODBIAS = 8192
D3DPRASTERCAPS_PAT = 8
D3DPRASTERCAPS_ROP2 = 2
D3DPRASTERCAPS_STIPPLE = 512
D3DPRASTERCAPS_SUBPIXEL= 32
D3DPRASTERCAPS_SUBPIXELX = 64
D3DPRASTERCAPS_XOR = 4
D3DPRASTERCAPS_ZBIAS = 16384
D3DPRASTERCAPS_ZBUFFERLESSHSR = 32768
D3DPRASTERCAPS_ZTEST = 16
End Enum
- D3DPRASTERCAPS_ANISOTROPY
- デバイスは非等方性 (anisotropic) フィルタリングをサポートする。
- D3DPRASTERCAPS_ANTIALIASEDGES
- デバイスは、オブジェクトの輪郭線が凸状になるようなアンチエイリアス線を作ることができる。
- D3DPRASTERCAPS_ANTIALIASSORTDEPENDENT
- デバイスは、ポリゴンのソート順 (後方から前方、または前方から後方) に依存するアンチエイリアシングをサポートする。アプリケーションは、アンチエイリアシングが生じることに備え、正しい順序でポリゴンを作図しなければならない。詳細については、CONST_D3DANTIALIASMODE 列挙の項を参照すること。
- D3DPRASTERCAPS_ANTIALIASSORTINDEPENDENT
- デバイスは、ポリゴンのソート順によらないアンチエイリアシングをサポートする。詳細については、CONST_D3DANTIALIASMODE 列挙の項を参照すること。
- D3DPRASTERCAPS_DITHER
- デバイスは、色の再現力を良くするためにディザ表示できる。
- D3DPRASTERCAPS_FOGRANGE
- デバイスは範囲ベースのフォグをサポートする。範囲ベースのフォグでは、シーンにおけるオブジェクトの深さ (z 座標) ではなく、オブジェクトのビューアからの距離でフォグ エフェクトを計算する。詳細については、「範囲ベースのフォグ」を参照すること。
- D3DPRASTERCAPS_FOGTABLE
- デバイスは、ピクセルの深さを指すフォグ値をトランスフォームする取得テーブルと照合して、フォグ値を算出する。
- D3DPRASTERCAPS_FOGVERTEX
- デバイスはライティング処理の間フォグ値を計算し、D3DTLVERTEX 型の specular メンバで与えられた値のアルファ成分中の値に置き換え、ラスタの間フォグ値を補間する。
- D3DPRASTERCAPS_MIPMAPLODBIAS
- デバイスは詳細レベル (LOD) バイアス調整をサポートする。これらのバイアス調整で、アプリケーションがミップマップを普通よりもすっきりとあるいはあまり鋭くなく見せることができるようになる。ミップマップでの LOD バイアスの詳細については、D3DTSS_MIPMAPLODBIAS を参照すること。
- D3DPRASTERCAPS_PAT
- ドライバは、プリミティブ用に照会されるパターン描画を処理できる。
- D3DPRASTERCAPS_ROP2
- デバイスは、R2_COPYPEN 以外のラスタ化をサポートできる。
- D3DPRASTERCAPS_STIPPLE
- デバイスは、半透明をシミュレートするポリゴンを点描できる。
- D3DPRASTERCAPS_SUBPIXEL
- デバイスは、一番近い整数型のピクセル座標でなく、Z、色、テクスチャのデータのサブピクセル配置で処理する。これは、Z のブリード線を避けるのを助ける (色のジッタとピクセルのテクスチャ値も)。これらは、有効としたり無効としたりできない (デバイスは、サブピクセル配置を実行したり、しなかったりする)。このビットは、レンダリングの質を決定することのできる Direct3D クライアントに提供される。
- D3DPRASTERCAPS_SUBPIXELX
- デバイスは、X 軸に沿ったサブ ピクセル配置であり、整数型の Y 軸の走査線を積み上げたものである。
- D3DPRASTERCAPS_WBUFFER
- デバイスは w 準拠の深度バッファリングをサポートする。詳細については、「深度バッファ」を参照すること。
- D3DPRASTERCAPS_WFOG
- デバイスは w 準拠のフォグをサポートする。w 準拠のフォグはパースペクティブ射影行列が指定された場合に使用されるが、アフィン射影では現在でも z 準拠フォグを使用する。システムは、[3][4] 要素がゼロ以外の値を持つ射影行列をパースペクティブ射影行列であるとみなす。
- D3DPRASTERCAPS_XOR
- デバイスは、排他的論理和 (XOR) GDI ラスタ化をサポートする。このフラグが設定されず、D3DPRIM_RASTER_ROP2 が設定されている場合は、排他的論理和処理がサポートされていなければならない。
- D3DPRASTERCAPS_ZBIAS
- デバイスは z バイアス値をサポートする。これらは平面を共有するポリゴンを別のものに見せるよう、ポリゴンに割り当てられた整数値である。詳細については、CONST_D3DRENDERSTATETYPE 列挙の「D3DRENDERSTATE_ZBIAS」を参照のこと。
- D3DPRASTERCAPS_ZBUFFERLESSHSR
- デバイスは、隠れサーフェスの除去 (HRS) を実行可能であり、このとき、ポリゴンのソートや、深度バッファの割り付けを必要としない。これにより、より多くのビデオ メモリをテクスチャ用に使うことができる。隠れサーフェス除去に使用するメソッドはハードウェアの機能に依存し、アプリケーション透過である。
Z バッファなしの HRS が実行されるのは、レンダリングの対象となるサーフェスに深度バッファがアタッチされておらず、かつ、深度バッファの比較テストが有効化されている場合 (つまり、D3DRENDERSTATE_ZENABLE 列挙定数に付随するステート値が TRUE にセットされている場合) である。
- D3DPRASTERCAPS_ZTEST
- デバイスは Z テスト処理を実行できる。これは、効果的にプリミティブをレンダリングし、レンダリングされたどのような Z ピクセルでも表示する。